BONES - Season 1 ====== #6 The Man in the Wall ====== * 邦題:「壁の中の逃走」 * 脚本:Elizabeth Benjamin * 監督:Tawnia McKiernan * 初回放映:2005-11-15 ---- ===== 事件概要 ===== ==== ロイ・テイラー&イヴ・ウォーレン事件 ==== アンジェラに強引に誘われてクラブに出かけたブレナンは、些細な言葉の行き違いから乱闘騒ぎを起してしまうが、その時に壁が破れ、中から覚せい剤が飛び散ったばかりか、ミイラ化した男性の遺体まで発見される。死後約6週間で、死因は覚せい剤を大量に摂取して肺が塞がれたための窒息だが、自発的な摂取ではなく袋ごと顔に押し付けられたための他殺だった。身元は、突然行方不明になった人気DJのマウントことロイ・テイラー。 現場からは、血痕の付着したへそピアスが発見される。持ち主はイヴ・ウォーレンという女性で、マウントと敵対していたDJルールズの元恋人。マウントがルールズからイヴを奪ったと言われていた。イヴは現在行方不明だが、所持品から彼女がマウントと同じ覚せい剤を使っていたことがわかる。 アンジェラは、イヴとマウントがどのような体勢でどう移動していたかをCGで再現する。マウントの骨には、狭い壁の隙間で無理な体勢を取った痕跡が残っていた。イヴの通った場所は、ピアスが落ちていた場所でわかる。その結果、マウントはイヴから顔をそむけており、イヴが覚せい剤の袋を顔に押し付けることは不可能。犯人はその場にいた第三の人物ということになる。 ブースは、クラブに潜入していた捜査官から、クラブオーナーのランダル・ホールが覚せい剤の密売をしているという情報を得る。ホールはそれを否定し「怪しいのはルールズだ」と言い、マウントの死と同時期にルールズがスタジオを改装したことを話す。ブレナンが連れて来た死体捜索犬が、そのスタジオでイヴ・ウォーレンの遺体を発見する。死因はマウントと同じ過剰摂取。だがイヴはその時に強い力で腕をねじり上げられた形跡があった。ルールズはかつて銃で手を撃たれて神経を痛めているため、犯行は不可能。 ブースはルールズから、マウントがホールの事務所から移籍していたがっていたことを聞く。ルールズのスタジオを改装したのも、実はホールだった。イヴは人生をやり直すためにホールから薬物を金を奪い、マウントは愛する女性を守るために命を落とした――ブースはそう推測する。マウントとイヴの骨には、ホールがいつも持ち歩いている杖で殴られた小さな陥没の跡が残されていた。 ---- ===== 感想 ===== 荒っぽいラッパー同士の抗争と人気DJの移籍問題。このモチーフも、けっこう色んなシリーズで見かけるパターンだなぁ。CSIトリオにもあったし、最近は「名探偵モンク」でも見たよ。 冒頭、ブレナンが不用意に "tribal" という言葉を使ったために騒ぎになってしまうが、「民族的」という訳だとちょっとイメージが湧かないなぁ。ここは多分「部族 → 前近代的、未開」という連想で、アフリカの社会や文化を低く見ているように思われて怒らせちゃった、ということでいいのかな。でもアフリカのいわゆる「部族」って、被支配者をあらかじめ分断して反乱を抑えるために、旧宗主国の白人が作り出したものが少なくない、という話も聞いたことがあるのだけど……。 ロイのパパのテイラー氏が「クローザー」のテイラー警部だったので、一瞬「あれ?」と思ってしまった。パパ登場の場面では、詩篇を暗唱するブースという新たな一面も。 とはいえ、事件の方はそれほど強い印象もなかった……かな。イヴとマウントとホールの3人が、どういう状況でよりによって壁の中に入り込む羽目になったのか。イヴが壁の中から抜け出した後、どこで殺されてどうやって遺棄されたのか。そのあたりの具体的な状況がいまいち明確でなかったような気がする(私が見落としただけかもしれないけど)。 それはそうと、ホッジンスは虫だけでOKなんですか? 少し前のエピで「研究は退屈だ、殺人事件を調査したい」と言っていたような気がするけど。 --- //Yoko (yoko221b) 2008-09-15// [<>]