BONES - Season 1 ====== #14 The Man on the Fairway ====== * 邦題:「7人目の死体」 * 脚本:Steve Blackman * 監督:Tony Wharmby * 初回放映:2006-03-08 ---- ===== 事件概要 ===== ==== 旅客機墜落事件 ==== 国務省のチャーター機がゴルフ場に墜落し、ブレナンとザックが現場を調べる。その飛行機には中国の商務官が2名、米国の実業家、機長と副操縦士の5名が搭乗していたはずだったが、事故現場で発見された骨は6名。さらにその場所には、焼けた跡のない古い骨片も混ざっていた。骨片は旅客機の墜落とは無関係で、そこに以前から遺棄されていたものと思われた。グッドマン所長は、政治的な理由から旅客機の事件を優先させ、6人目の乗客の身元を最優先で割り出すよう指示する。 6番目の乗客は若い白人女性。搭乗の記録がないこと、高いピンヒールの靴を日常的に履いていたことから、売春婦の可能性が高かった。被害者は身元不明のまま、捜査はFBIに引き継がれる。 ==== フランク・スパークス事件 ==== ブレナンは政治を優先させる所長の指示に反発し、身元不明の骨片をひそかに調べようとしてブースを呼び出す。そこへジェシー・ケインという人物が来訪。ジェシーは5年前に失踪した父親の行方を捜し続けており、ゴルフ場で発見された骨片が父親のマックスではないかというのだ。飛行機の墜落は事故だが、骨片は殺人事件。ブレナンらは、所長の目を欺きながら骨片の捜査を進めることにする。 骨片は、人種や年齢がマックス・ケインと一致するものの、同一人物と確認できるほどの根拠はない。死後に冷凍されてから細かく刻まれた形跡があり、これには木材の粉砕機を使ったものと思われた。ブースは現場付近で使用されている粉砕機を見つけ出し、使用する機会のあったレイ・スパークスに話を聞く。だがレイは、マックスの失踪当時には飲酒運転で収監されていた。 一方、ホッジンスとザックは冷凍したブタを粉砕機に入れて実験。その途中で所長に見つかり、ひそかに捜査を進めていたことがわかってしまう。 飛行機の事件をFBIに引き継いだ後、グッドマンは骨片の捜査を正式に許可。発見現場の周辺で、粉砕機の実験結果を基に場所を絞り込み、遺体の残り部分が大々的に捜索される。その結果、被害者には腫瘍があったことがわかる。その痕跡はマックスの医療記録と一致せず、遺体は別人と断定される。 被害者を自宅の大型冷凍庫に閉じ込めて殺害したのは、レイ・スパークスだった。レイが収監されていたのはマックスの失踪時であり、この被害者の死亡時ではない。被害者はレイの兄のフランクで、レイが母親の遺産を独り占めするために兄を殺害したのだった。 ---- ===== 感想 ===== BONESには珍しい、2プロットのエピソード。とはいえ、飛行機に乗っていた6人目の遺体の件はそれほど重要な展開もなく、スパークス事件の捜査を遅らせる時間稼ぎの印象が強かった。20代の白人女性、乗客名簿の記載がなく身元不明という時点で、どういう状況かは、まぁ想像がつきますわね。 スパークス事件の方も、仮説や実験がいろいろ出てきて面白かったことは面白かったのだが、邪魔だった飛行機の事件が片付いて、正式に捜査の許可が下りると話は簡単。人海戦術で残った部分を集めてみると、あっさり別人判定。それまでの調査をあってのこととはいえ、犯人もその場ですとんと判ってしまった。それにしても、ブタちゃん木っ端微塵の再現実験で、あんなに皆して大喜びするものなんだろうか。 そんなわけで、今回は(今回も?)事件よりキャラ同士の絡みが面白かった。ブレナンの両親のこと、ブレナンとジェシー、ブレナンとブース、ザックとブース、そして所長とホッジンス。ホッジンスを脅して黙らせた後の所長の「してやったり」な笑顔がラブリー。^_^ これまで、時折触れられてきたブレナンの両親のことだが、もう14話でシリーズの後半だし、そろそろ具体的な情報が出てくるのだろうか。というか、TV放送時は知らないけど、DVDで見ていると毎回思わせぶりな予告編を見せられるので、そろそろ話を進めてほしいのだけど。 --- //Yoko (yoko221b) 2008-09-23// [<>]