BONES - Season 2, Episode 2 ====== #24 Mother and Child in the Bay ====== * 邦題:「断ち切られた絆」 * 脚本:Stephen Nathan * 監督:Jesus Salvador Trevino * 初回放映:2006-09-06 ---- ===== 事件概要 ===== ==== カーリー・リチャードソン&ロビー・コルビス ==== デラウェア湾で女性の遺体が発見される。胎児らしき骨が一緒に見つかったことから、1年前に失踪した妊婦のカーリー・リチャードソンと思われた。胸にいくつも刺し傷があり、身体はビニールシートに包まれていた。夫のカイル・リチャードソンが疑われるが、カイルは姿を消していた。 遺体に付着していた海藻と微生物から、遺体は海水と淡水の両方に浸かっていたことがわかる。事件当時、カイルの姿が港で目撃されていたが、そこに淡水は存在しない。最も近い場所にある淡水は泥の種類が一致せず、カイル犯行説に疑問が生ずる。 ダミー人形で実験を行い、骨に残る傷跡と照合した結果、最も近い力で刺したのはアンジェラだった。カイルが刺したのであれば、もっと傷が深いはず。カーリーの爪の下からは、カイルと共に他の女性のDNAが検出される。 ホッジンスは骨に埋まっていた泥の粒子を発見。凶器のナイフが一度土を刺し、そこから移ったものと思われた。その成分から割り出された犯行現場は、ニュージャージー州グロスター郊外。遺体は最初その付近の小川に遺棄された。その直後に暴風雨で遺体が流され、デラウェア川に入り、さらに湾へと流されたのだった。 カイルの愛人であるカレンに疑いがかかるが、DNAは不一致。さらに、赤ん坊が抗うつ剤を摂取していたことがわかる。だがカーリーは薬を服用していない。改めて赤ん坊の頭蓋骨を調べると、産道を通過した形跡があることがわかる。子どもは普通に出産され、母乳から抗うつ財を摂取し、その後死亡してカーリーの子とすりかえられたのだった。 アンジェラは頭蓋骨から赤ん坊の顔を復元。そこから年齢を加えて成長後の顔を予測してみたところ、母親はカーリーの友人だったメアリ・コルビスと判明。獣医であるメアリは医療器具を扱うこともできた。メアリは我が子を泣き止ませようとして死なせてしまった。カーリーがカイルの浮気を知って「子どもは要らない」と言い出したことに「母親失格」と怒っての犯行だった。 ---- ===== 感想 ===== 筋肉や内臓などの軟組織は病理学者、骨は人類学者の担当というのはわかるのだけど、無残に殺された被害者を前にして「肉があるから私の担当よ」「私の骨を傷つけないで」とかいう骨肉の争い(←意味が違います)を繰り広げるのは、いい加減にしてほしい。どっちが先に現場に着くかなんて、どうでもいいじゃないか。 今回の犯人は、中盤でブレナンたちが事情を聞きに行った時すでに「これ犯人」っぽい撮り方をされていたので、特に驚きはなし。それより、母親を殺して赤ん坊を奪い、入れ代わりに我が子を体内に埋め込んで遺棄したという、その犯行手口が恐ろしすぎる。赤ん坊の骨を見たブースがショックを受け、カミールが「彼って繊細なの」と言っていたが、繊細でなくてもあれは……あれはちょっと、可哀想すぎる……。 &sad; サローヤンはザックを自分の助手のように扱っていたけれど、ザックの身分は博士課程の院生で、指導教官はブレナン博士のまま変わっていないと思うのだけど、そのへんの系統はどうなっているのだろう。 TV.com によるとこのエピソードは、2002年にカリフォルニアで発生したScott Peterson事件が元ネタになっているとのこと。 * [[http://en.wikipedia.org/wiki/Scott_Peterson|Scott Peterson]] (Wikipedia) * [[https://amzn.to/3SYDQzT|A Deadly Game: The Untold Story of the Scott Peterson Investigation]] * [[https://amzn.to/49meylc|Witness: For the Prosecution of Scott Peterson]] --- //Yoko (yoko221b) 2008-10-10// [<>]