BONES - Season 2, Episode 16 ====== #38 The Boneless Bride in the River ====== * 邦題:「骨のない死体」 * 脚本:Gary Glasberg * 監督:Tony Wharmby * 初回放映:2007-03-21 ---- ===== 事件概要 ===== ==== リー・リンファン ==== 川の中で箱詰めにされた女性の遺体が発見される。アジア系の若い女性で、遺体を茹でて側面から切開し、骨をすべて除去した後に再び縫い合わせて遺棄されたものと思われた。ブレナンは休暇中に現場へ呼び出されるが、骨がないなら "No bones, no Bones" と、サリーとの休暇に戻ってしまう。 だが、その後X線で膝蓋骨が発見され、ブレナンは再び研究所へ。被害者は中国から婚約者ビザで入国したリー・リンファンと判明。婚約者のハーパーは東洋の武術に傾倒し、中国から花嫁を「メールオーダー」したが、結局は婚約を解消したという。 リー・リンファンは「冥婚」の儀式のために殺害されて骨を抜かれたという可能性が浮上し、彼らは文化人類学者のシー博士に協力を要請する。「冥婚」とは婚礼の前に死亡した男女を結婚させるという、中国の古い伝統の儀式。儀式の前には花嫁と花婿の親族が骨を分割して保管するしきたりであるため、ブースとブレナンはシー博士の紹介で該当する家を訪問。そこでブレナンは腰の骨を見つけ、持参したチンパンジーの骨とこっそりすり替えて持ち帰る。 その骨はリンファンではなく男性で、ガンで死亡したウィリアム・チャンと判明。彼が「花婿」と思われた。シー博士は「人類学の鉄則を破り、対象に影響を与えた。以前の貴女は学者だったが現在は彼らの道具にすぎない」とブレナンを非難する。 ウィリアム・チャンの墓を掘り返してみると、通常よりもかなり浅い位置で空の棺が発見される。一度埋められた後で掘り出された形跡があり、遺体に防腐処置がされていなかったことや棺が木製であったことから、葬儀社もグルになって最初から冥婚のため骨を取り出す準備をしていたことが疑われた。 その後、冥婚の儀式が執り行われ、ブースとブレナンは儀式に乱入。骨を確認している間に参列者は全員姿を消してしまい、2人は骨を研究所に持ち帰る。骨の身元は正式にウィリアム・チャンとリー・リンファンであると確認され、リンファンの骨に残る刃物の跡は、葬儀社から押収した器具と一致し、毒殺したのは花嫁の仲介業者と判明する。 ---- ===== 感想 ===== いつも仕事人間のブレナンが「仕事より休暇!」と言い出す珍しいエピソード。今まで「助手の院生」だったザックも一人前のドクターになり、ブレナンがいなくても立派に鑑定を務められることがわかり、色々な変化を実感させられた。 前回、ブレナンの作家という設定が「久しぶりに登場」と思ったら、今回は「冥婚」という中国の古い風習が登場して、久しぶりに(法医学以外の)人類学者が登場。今シーズンに入ってから、ジェファソニアンチームは人類学より法医学、いや研究よりも殺人事件の捜査専門になってしまったような印象があった。これは犯罪捜査ドラマとしては良いのかもしれないが、すっかり「捜査機関」になってアカデミックな雰囲気が消えてしまったのが少し惜しいように思っていた。もしかすると、脚本家陣の中にもそういう意見があって、シー博士の台詞にそれが表れているのでは……と、深読みしたくなってしまった。 それにしても、今回も遺体がグロ……。今シーズン、グロ度の高いエピほど恋愛度も高いような気がするが、全体的にグロ度ラブ度高めだから、特に相関関係はないかもしれない。 そしてサリーはボートを購入して「サバティカル休暇を取って一緒に来ないか」と誘う。ブレナンがサリーに同行してしまうとここでシリーズが終わってしまうので、どう返事するのだろうというより「どう言って断るんだろう?」と思っていたが、結局は「行きたいし行くべきなんだけど、行けない」だった。次回以降、もう少し深く語られるのだろうか。いっそのことサリーと一緒に旅に出て、行く先々で骨を見つけてはブースを呼び出して捜査するってのも良いかもと思ったんだけど。 でも「一日も休みを取ってない」というのは違うと思うな~。カミールが着任した当時、兄のラスと一緒に休暇を過ごしていたはず。 ---- ===== 使用楽曲 ===== * You by Fisher --- //Yoko (yoko221b) 2008-10-26// [<>]