BONES - Season 4, Episode 16 ====== #74 The Bones That Foam ====== * 邦題:「溶ける骨」 * 脚本:Elizabeth Benjamin * 監督:David Boreanaz * 初回放映:2009-03-12 ---- ===== 事件概要 ===== ==== アレックス・ニューカム ==== 気球から飛び降りて「バンジー結婚式」を挙げていたカップルが、岩場に放置されていた遺体を発見。バンジーの事故ではなく、殺害された後に遺棄されたことがわかる。虫の種類からホッジンスは「死後2~5日」と判断するが、それにしては腐敗の進行が速い。助手のナイジェル=マリーは遺体の皮膚が動いていることに気づき、カミールがメスを入れると、緑色の泡が吹き出す。 歯型から、身元は中古車ディーラーのアレックス・ニューカムと判明。アレックスは以前、弟のチェットとともに「ジャングル・ジム」という中古車店に勤めていたが、売り上げを落とし、オーナーと諍いを起こして「クライテリオン」という別の会社に移っていた。アレックスがジャングル・ジムで売り上げを落としたのは、病気のチェットに顧客を譲っていたためだった。そこで、彼はチェットもクライテリオンに移籍させようとしたがうまくいかず、結局もう一度ジャングル・ジムに戻ろうとしていたらしい。 アレックスの遺体からは毒物もウィルスも検出されなかったが、骨が軟化して溶解しており、解決する前に証拠が消失する可能性が生じる。ナイジェル=マリーが拡大鏡の照明スイッチを入れたところ、突然発火。水素ガスが発生していたと考えられた。骨のカルシウムを分解して水素ガスを発生させる薬品として、ホッジンスはサビ取り剤や殺虫剤に使用されるフッ化水素酸を思いつく。ならば、制酸剤をかければ溶解は止まるはず――と、ホッジンスは水酸化マグネシウムを振りかける。骨の溶解は止まるが、遺体は石化してカチカチに固まってしまう。 ナイジェル=マリーはX線とMRIを確認して、胸骨の内側にある傷を発見。それが致命傷と思われた。一方ホッジンスは物質を分析し、被害者が死ぬ直前にジャングル・ジムのオフィスにいたことを突き止める。ブースは令状を取ってオフィスを調べ、床に血痕と酸による腐食の後を発見。そこにはフッ化水素酸を含むタイヤの洗浄剤もあった。犯人はアレックスを殺害した後、遺体が溶けると思って酸をかけたが思ったように溶けるわけもなく、結局遺体を崖下に遺棄したものと思われた。 遺体は相変わらずカチカチのままで凶器の特定は難しいと思われたが、アンジェラが新しいプログラムを使用し、現在の状態から腐敗とフッ化水素酸の影響を除去した状態を再現する。その結果、凶器はネジ止めされた2枚の刃、すなわちハサミと判明。 犯人は、裁縫師をしているチェットの妻ヴァネッサだった。ヴァネッサはチェットを解雇されたくないあまりに、オーナーのジムと関係を持っていた。その現場をアレックスに見られ、「チェットに話す」と言われて逆上して殺害したのだった。 ---- ===== 感想 ===== ブース役の俳優でもあるデイヴィッド・ボレアナズ監督作品。ブースが監督のせいなのかどうなのかよくわからないが、事件よりもブースとブレナンの関係を捉えなおして整理するような描写が印象に残った。 バクテリアの影響で発光していた骨は以前も出てきたが、今回は泡を出して溶ける骨! 久々に「骨」ネタだ、と思ってワクワクしたものの、「骨」の方は残念ながらあまり印象に残らず。専門家が何人も登場して、ああでもないこうでもないと仮説を立てて実験を繰り返すかな、と期待したんだけど。 ラボでは警報が鳴りまくりでカミールは大変そうだが、ブレナンは骨よりもブースの尋問術に興味を示し「私もやってみたい」とスイーツに弟子入り。真剣なんだかスイーツに遊ばれているのかよくわからない凸凹なやり取りに笑ってしまった。 どうでもいいけど(いいのか?)今回の犯人、危険な薬品まみれの遺体をどうやって運んで捨てたんだろうね。 ---- ===== 使用楽曲 ===== * "Stuck to You" by Nikka Costa --- //Yoko (yoko221b) 2010-04-11// [<>]