CSI - Season 2, Episode 7 ====== #30 Caged ====== * 邦題:「愛しすぎた男」 * 脚本:Elizabeth Devine, Carol Mendelsohn * 監督:Richard J. Lewis * 初回放映:2001-11-08 ---- //- Then must you speak of one that loved not wisely ...\\ - ... but too well.// ===== 事件概要 ===== ==== 図書館変死事件 ==== グリッソム、ニック、オライリー刑事担当。歴史的に価値のある本(古文書)の蔵書を持つ図書館で、職員が変死した。被害者はヴェロニカという若い女性で、鍵をかけられた檻のような部屋の中で一人で倒れていた。目撃者は同僚のアーロン・プラット。彼は高機能自閉症で、その時の状況を写真のように詳細に記憶していた。アーロンによると、ヴェロニカは額に汗をかき、腹部を押さえて床に倒れ、激しく痙攣したという。ロビンス医師は血液の病気ではないかと言うが、グリッソムは殺人を疑う。 オライリーはアーロンが鞄に古書を入れて持ち帰っていたことを知るが、アーロンは館長のハンターも規則を破り、オフィスで食事をしたりヴェロニカを連れ込んでいたと言う。グリッソムはアーロンの部屋で古書を発見。アーロンは、それはヴェロニカが持ち込んだ物で、自分は彼女と付き合っていたと言う。 ヴェロニカの胃の内容物からは、有毒なリシンが発見された。毒物はおそらく、粉状の物質で彼女の舌に付着したものと思われた。グリッソムはアーロンの持っていた植物の本で、リシンの採れる植物を発見。そのページにはアーロンの指紋もあった。アーロンは「その本にはもう触らない。正しくない気がする」と言う。「正しくない」とは、感触が異なる(偽物)という意味だった。アーロンは続けて、ヴェロニカとハンターが口論していたと語る。本の贋作を作って本物を売りさばいていたのはヴェロニカで、彼女がハンターのために毒を作り、ボールペンを噛む癖のせいで過って自分の口に入れてしまったのだった。 ==== 踏み切り暴走事件 ==== キャサリン、サラ、ブラス警部担当。メーガン・トレッドウェルという女性が、車に乗ったまま踏み切りに進入し、電車にはねられて死亡。現場にメーガンの飼い犬が迷い込む。現場にはタイヤのすべり跡が2種類あった。 キャサリンは現場でフィラメントを発見するが、被害者の車のライトにはフィラメントが残っていた。塗料のはげ方や後輪の状態から、別の車が現場にいたことが考えられた。被害者の携帯電話は、911(緊急ダイアル)で「変な男に追われている」だった。録音を分析すると、2種類のエンジン音があった。 サラとキャサリンは被害者が寄った店に出かけ、彼女が別の男性客と言い争っていたことを知る。その客を見つけて車を調べると、中にコーヒーがこぼされていた。口論の末にメーガンがコーヒーを投げつけ、男は怒ってメーガンの車を追って追突し、そのまま踏み切りの中へと押し出したのだった。 ==== 強盗事件三件 ==== ウォリック担当。詳細は不明。 ---- ===== 感想 ===== 今回ウォリックはお休み。 キャサリンとサラの事件……うーん、最初に謝っておけば殺されずにすんだのかな。後ろを確認しなかったのはメーガンの不注意でしょ? それなのに「地獄に落ちろ」って。その後コーヒーぶっかけてるし。しかし、だからといって殺すのはもっと理解できん。でも車に乗っていた中で唯一 innocent だったマーヴェリックが逃げられて良かったね。 冒頭の引用は、作中で主任とアーロンが引用していた『オセロ』の台詞。この二人、何気に息が合ってますか。しかし、猛毒のリシンを作るのに、ペンを噛むクセのある人間があんな環境で……。 ---- ===== 単語帳 ===== * autistic: 自閉症 * savant: idiot savant(特殊技能を持つ知的障碍) * ricin: リシン(有毒な蛋白質) * smallpox: 天然痘 * castor: トウゴマ * spurge: トウダイグサ --- //Yoko (yoko221b) 2004-10-10// [<>]