CSI - Season 3, Episode 9 ====== #55 Blood Lust ====== * 邦題:「流血のストリート」 * 脚本:Josh Berman, Carol Mendelsohn * 監督:Charlie Correll * 初回放映:2002-12-05 ---- //The mob mentality ... relieves individuals from having to distinguish between right and wrong.// ===== 事件概要 ===== ==== トッド・ブランソン殺害事件 ==== グリッソム、サラ、ブラス警部担当。道路を横断していた少年をタクシーがはね、少年は死亡。だが交通事故で通常見られる骨折がなく、内臓が外にはみ出していたことから、腹部を刺されて路上に倒れたところを轢いたものと判明。路上にたむろしていた若者たちは、運転手が車に戻ったのを見て、逃げようとしていると誤解し、運転手を引きずり出して暴行を加えた。だが乗客は、無線で助けを呼ぼうとしていたと証言。 少年の身元はトッド・ブランソンと判明。母親のジャンは前夫に脅え、息子たちをつれて逃げ回っていた。数日前にも前夫から電話があり、週末までにまた別の土地へ逃げることにしていた。 グリッソムとサラは路上の血痕をたどり、公園に到着。そこが犯行現場と思われた。2人はナイフを探すが、見つかったのは拳銃。警察犬はもう1体の遺体を見つけ出す。こちらは銃で撃たれて死亡し、肩は死後に関節が外れた形跡があった。拳銃の持ち主は、ジャンの前夫ジョナサン・ルアーク。公園の遺体はジャンの現恋人のスチュアート・ブラッドリーだった。 拳銃には焼けた皮膚が付着していた。撃った時に片手を添えていたため、火傷をしたと考えられる。だが、トッドの遺体、ルアーク、ジャンのうち誰も火傷をしていなかった。ルアークには、事件当時のアリバイもある。 火傷していたのはトッドの弟エリックだった。エリックは、トッドがスチュアートを殺そうとしたのを止めたのだと言う。だが、銃に付着した汗のDNAは男性の物で、トッドと一致しないが近親者であることがわかった。殺人を止めようとしていたのは兄のトッドの方だったのだ。ジャンはルアークの銃を鍵のかかる箱にしまっていたが、彼からの電話に脅え、箱から出していた。スチュアートは、ジャンからルアークのことを聞いて護身用にナイフを持ち歩くようになり、撃たれた時にそれでトッドを刺してしまう。そしてトッドは家へ帰ろうとし、その途中でタクシーに轢かれたのだった。 タクシー運転手ラジーブ・カンダワルは、病院に運ばれた後に死亡。運転手の衣服についた上皮細胞のDNAから、12人のうち6人までは犯行を証明できたが、それ以上は不可能。全員を起訴するには、先頭をきって運転手を引きずり出したグレアム・クーパーの証言が必要となる。 ==== 家宅侵入事件 ==== ウォリックの自宅に住居侵入事件があり、グレッグに最優先の分析を頼んだらしい。詳細不明。 ==== レイプ事件 ==== キャサリン担当。詳細不明。 ---- ===== 感想 ===== 「デート中」に事件現場に呼び出された主任。主任のデートって……予想してみると、(1) 野外で虫の観察 (2) 実験室で虫の実験 (3) 死体農場で(以下略) オッズは省略。 今回はニックが1度も出てこなかった。キャサリンは娘の誕生日で休暇を取っているし、ウォリックも実験台にされただけ。そのぶんサラが活躍している。授業中に呼び出されて不満そうだったけれど、主任に "I need you." と言われて息の合った師弟コンビぶりを見せてくれた。その後、銃の握りから汗のDNAを取る話をしていて、論文をコピーしましょうか、と言ったサラに主任が "I don't need one. I have you." って! くっつきそうでくっつかない、微妙な線を維持してるなー。 それにしても主任の実験……ベガス市警察内にはずいぶん悪評が広まっているようだ。広めているのは主にグレッグだと思うけど。「グレッグの足に何をしたか聞きましたよ!」「大丈夫、靴は脱がなくていいから」 今回の犯人、シーズン2「猫屋敷の老婆」の女の子を思い出してしまった。その場の思いつきのようにぱっと嘘をついて、誰かに罪をなすりつけようとするのが、いかにも子どもっぽくてイヤンな感じ。 --- //Yoko (yoko221b) 2005-11-04// [<>]