CSI - Season 3, Episode 23 ====== #69 Inside the Box ====== * 邦題:「封印された過去」 * 脚本:Carol Mendelsohn, Anthony E. Zuiker * 監督:Danny Cannon * 初回放映:2003-05-15 ---- //I hoped it would go away.// ===== 事件概要 ===== ==== モニュメント銀行襲撃事件 ==== 全員で担当。覆面をした数名の強盗グループが、ファースト・モニュメント銀行を襲撃。その場に居合わせたロックウッド刑事は、母子連れを守ろうとして射殺される。一味は現金には目もくれずまっすぐに金庫室へ向かい、目的の金庫だけを強奪して去った。 その後、逃走車両が発見され、運転手はワイヤーで首を切られていた状態で発見される。運転手は前歴のあるラリー・ホワイティングで、ランパート・ホテルのボーイ。そこはサム・ブローンの所有するホテルだった。キャサリンは、ブローンが前科者を雇ったことを不審に思う。昨年は、ブローンの所有する別のホテルでカクテル・ウェイトレスが殺害され、まだ未解決だった。ラリーの部屋からは、ランパート・カジノの帯封が発見される。 ロックウッドを撃った銃弾と、パトカーを撃った銃弾は一致。出所は不明だが、突出した射撃の腕が必要とされるところから、狙撃者は軍隊経験がある者と推察された。ニックはレーザー光で弾道を再現し、狙撃者が向かいのビルから撃ったことを知る。そこの椅子には発射残渣が残っていた。 グリッソムは耳硬化症の症状がひどくなり、ロビンス医師に相談して手術を薦められる。一方、キャサリンもオフレコでグレッグに何かを依頼する。 グリッソムはリモコンの起爆装置の中から指紋を発見。元軍人で、現在はランパート・ホテルの警備責任者だった。自宅はもぬけの殻で、裏庭では衣服と盗まれた金庫が燃やされていた。中にはシルクの切れ端と血の跡。その金庫の借主は、サム・ブローンの腹心の部下ベニー・マードックで、数週間前に死去していた。 その頃砂漠では、サム・ブローンが四人の男たちと会っていた。ほどなくして、そのうちの三名が遺体で発見される。いずれも至近距離からライフルで撃たれていた。一人は背中、二人は胸を撃たれている。近くの木の枝には、金庫の中にあったものと同じ、虹色のスカーフが引っかかっていた。スカーフには血痕。三人を撃った銃は、ロックウッドを撃ったものと同じだった。 スカーフの血は二人。一人は、ブローンのホテルのカクテル・ウェイトレスをしていて、殺害されたヴィヴィアン・ヴェロナ。もう一人は不明だった。ヴィヴィアンには深さの違う刺し傷が二つあったが、凶器は発見されていない。グリッソムは、凶器は鋏だと気づく。スカーフについた血痕も、それを包んでいた鋏の形だった。さらに、鋏にRAMPERTの文字が刻印されていたこともわかる。 キャサリンはサム・ブローンに会いに行くが、グリッソムは耳の手術があるため同行できない。一方、ブラスはルビオを逮捕。 キャサリンはブローンに会って話を聞く。ブローンは、ヴィヴィアンが自分と浮気をしたため、ベニーが彼女を殺したと言う。ベニーと自分の名誉を守るためにルビオを雇ったと。しかしキャサリンは、金庫に残っていたスカーフの血と自分のDNAを比較していた。ヴィヴィアン以外の血の主は、キャサリンの近親者だった。「あなたが私の父だったと、こんな形で知りたくなかった」と言うキャサリン――。 事件解決後、キャサリンは手術を控えたグリッソムを訪れ、手術室へ向かう彼を見送った。 ---- ===== 感想 ===== ロックウッド刑事が……!! 殉職はホリー以来のこと。 ロックウッド刑事の初登場は、シーズン2「儚い人生」のようだ。ウォリックがバーの歌手とちょっとあやしい雰囲気になった事件。私はその事件よりも、シーズン2「最も残忍な殺害方法」でニックといっしょにディアブロ渓谷に行った回の方が印象に残っている。こういう役ってブラス警部とかオライリー刑事には無理だよね~と思った。若い行動派の刑事さん、という印象だったなぁ。お父さんが消防士なので、「憎しみのパズル」の一酸化炭素中毒の事件では、CSIも顔負けの知識を披露。 最後はロックウッド刑事のお葬式で終わるのかな、と思ったら主任の手術だった。そうか、これも一種のクリフハンガーみたいなものだよね。でも本家アメリカではもうシーズン6が放送されていて(2005年12月現在)、主任もヒゲ生やして元気に活躍中、ということがわかっているので、遅れて見てると緊張感ないんだけど。 で、この話ではキャサリンに関しても驚くべき事実が明らかに。 キャサリンがグレッグに依頼したこととは、スカーフの血と自分のDNAを比べてほしい、ということだったのだろうか? しかし時系列順に見てみると、 キャサリンが「オフレコ」依頼 → 主任がリモコンを分解して指紋を発見 → ルビオと一致 → 自宅を捜索 → スカーフと血痕を発見 → 砂漠でスカーフ発見 の順で、キャサリンが依頼した時には、まだ血のついたものが見つかるとはわかっていなかったはずなのだが……。何か見つかりそうだと思ったキャサリンが、グレッグに「予約」したのだろうか? ……まぁそれはそれとして、キャサリンはサム・ブローンの娘であった。とすると、CBS公式サイトにある人物紹介は何なんだ?((2005年時点での内容。その後削除)) その記述では、キャサリンはモンタナ州出身で、曽祖父母の代から続く牧場で生まれたことになってるんだけど。その頃サム・ブローンはすでにベガスのカジノ王になっていたはずで……。うーん、わからん。シーズン2あたりで設定変更になったんだろうな、と思うしかない。 それにしても、ドラマの設定だと、キャサリンは父親が殺人犯、母親の違う弟はもう一人の弟を殺害、離婚した元夫も銃で撃たれて殺されたわけで、身の回りに殺人多すぎ。 --- //Yoko (yoko221b) 2005-12-24// [<>]