CSI - Season 13, Episode 14 ====== #287 Exile ====== * 邦題:「ラ・シーヤ 拷問」 * 脚本:Carlos M. Marimon * 監督:Jeffrey Hunt * 初回放映:2013-02-13 ---- ===== 事件概要 ===== ==== マルタ・クエルト ==== ルンバソン・クラブでキューバ人歌手シルバナ・クエルトがステージを終えて控室へ戻ると、そこでは姉のマルタがシルバナの衣装を着せられた状態で惨殺され、「シルバナ、次はお前だ」というメッセージが残されていた。 シルバナは米国へ来てからというもの、毎日のように亡命キューバ人から脅迫を受けていたという。マネージャーのアントニオは実はキューバ政府の職員であり、シルバナを無事に帰国させるという任務を帯びていた。 マルタの身体には拘束された跡があり、キューバ警察で行われていたものと同じ手法での拷問を受けていたことがわかる。残留物質から、犯行現場は亡命キューバ人のエディ・サントスの工場と判明。キャッサバリーフという植物の毒を摂取していたことや、体内から精液が検出されたことから、殺人とともにレイプが疑われた。精液のDNAはサントスとは不一致だが、血縁関係のある男性とわかる。 グレッグが系図学を利用して家族関係を調べてみると、シルバナ姉妹の祖父とサントスの間にはキューバ時代から数十年にわたる怨恨関係があること、サントスの甥がルンバソン・クラブのオーナーのエステファンであることなどがわかる。動機は政治的なものではなく、一族の恨みかもしれない。 だがエステファンは自分には怨恨感情はないと断言。彼はアメリカで育ち、キューバ時代のことには関心がないという。シルバナの才能を評価してベガスへ招いたのは彼自身であり、マルタとは愛し合っていたと主張する。 エステファンに事情を聞いている時に、リハーサル中だったシルバナが昏倒し、病院へ搬送される。マルタと同じキャッサバリーフから抽出した物質を摂取していたが、病院で手当てを受けて回復する。 シルバナの持っていたサプリメントのカプセルからはアントニオの指紋が検出される。実はシルバナ姉妹は亡命を望んでおり、そのせいでアントニオが暗殺しようとしたのではないかという疑いが生じる。 アントニオがシルバナを退院させてホテルへ戻ったことがわかり、部屋へ急行すると、そこではエステファンが射殺され、アントニオが銃を持っていた。シルバナは浴室に隠れていたところを保護される。アントニオはその場で逮捕されるが、正当防衛を主張する。 部屋に残っていた証拠から、犯人はやはりアントニオかと思われたが、レンタカーの記録から、遺体の運搬を行ったのは他でもないシルバナであると判明。 シルバナはずっとエステファンを愛しており、姉に取られるのが許せなかった。そこでマルタを拷問して殺害し、アントニオの犯行に見せかけようとしたのだった。 ---- ===== 感想 ===== 事件は、ステージの控室に惨殺死体、というショッキングな場面(でもCSIでは割と定番)から始まり、世代を超えた長年の怨恨事情がいろいろと明らかになり、ドロドロな大河ドラマになるのかと思ったら、一周回って結局は男女関係の嫉妬からの犯行でした――で終わってしまい、何だか既視感があると思ったら、数話前の「悪夢のセミファイナル」もこんな感じだった。 シルバナに動機があったのは良いとして、拷問して殺害して遺体を運搬し、控室の椅子に座らせてメッセージを書くとか、一人で誰にも見られず犯行を行うことは可能だったのだろうか? という疑問もあるけど、ラテンな雰囲気がちょっとマイアミっぽくて懐かしかった。 --- //Yoko (yoko221b) 2020-08-18// [<>]