CSI: Miami - Season 5, Episode 12 ====== #109 Internal Affairs ====== * 邦題:「愛憎の残骸」 * 脚本:Corey Miller * 監督:Scott Lautanen * 初回放映:2007-01-15 ---- ===== 事件概要 ===== ==== ベンジャミン・ローズ&ニック・タウンゼント ==== ベンジャミン・ローズという男性の遺体が自宅で発見される。ナタリアは現場で、清掃に来ているニックと鉢合わせ。その後、彼が同僚のヴァレーラとデートの約束をしていることを知り不安な表情になる。 ベンジャミンの着衣には血痕、頭に乗っていた石盤からは指紋が検出される。血痕は彼のカウンセラー、ローレン・スローンの物とわかるが、ローレンは診察中に言い争いをしただけだと主張。指紋はオーディオ設置業者ジェフ・マードックの物で、TVセットの設置見積もりに行っただけだと主張。いずれも事件との直接的な関わりは浮かばなかった。 検死の結果、死因は胸の銃創とわかるが、体内に弾は見つからず、かといって貫通した跡もない。現場を調べなおしたウルフは血溜りの中から紙片を発見する。空砲(ブランクガン)に使用する紙玉と思われた。空砲では銃弾の代わりに紙を使用するが、至近距離から撃った場合には十分な殺傷力がある。 その後、ニックの自宅で彼の遺体が発見され、ホレイショらは現場へ向かうが、ナタリアの関係者であるため彼らは捜査にタッチできない。事件はジェイク・バークレー刑事と夜勤シフトのCSIが担当することになった。 その結果、ナタリアが現場にいたことがわかり、動機もあることから彼女が逮捕されるが、その後ヴァレーラが「私が殺しました」と言い出す。ランチに誘われて良い雰囲気になったものの、彼が強引な態度に出たため突き飛ばして逃げてしまったのだという。 また、同僚の清掃業者の話から、ニックが現場から貴金属などを盗んでいたことがわかる。所持品を調べてみると、血痕の付着したピアスがあった。血痕は事件の被害者ベンジャミン・ローズのもので、上皮組織はローレン・スローンの物とわかる。一方、ブランクガンを扱う銃砲店の記録から、彼を撃った銃はジェフ・マードックが購入したものとわかる。 ローレン・スローンとジェフ・マードックは、実は夫婦であった。ローレンはベンジャミンのカウンセリングをするうちに男女関係になってしまったが、それを終わらせようとして争いになり、彼を撃ってしまったのだ。殺すつもりはなく脅すだけで、空砲だから大丈夫だろうと思っていたのだった。ジェフはローレンから顛末を聞き、ピアスをなくしたことを知って現場へ向かう。そこでニックと同僚が争う声を聞き、ニックがピアスを盗んだことを知って尾行し、取り返そうとして争ううちに、はずみで殴り殺してしまったのだった。 ---- ===== 感想 ===== ここ数回にわたって続いていたナタリア・ドラマも、ようやくこれで一段落なのかな。であってほしい。もう今度こそお腹いっぱいよ。 ベガスでは、ニックが殺人の容疑をかけられて「たとえ後から無実とわかっても、逮捕されればその時点でクビだ」と言っていたと思うのだけど、マイアミでは大丈夫なのね。前シーズンの「容疑者ホレイショ・ケイン」ではホレイショ本人が逮捕されていたぐらいだから、大丈夫なのだろう。まぁナタリアなら、別にクビでも良かったんだけど。 とはいうものの、努力の甲斐あってかナタリアの存在がようやく馴染んできたような気はする。スパイとして登場したという経緯があるのでその中和が必要なことはわかるし、妹の話は予定外だったのだろうが、今シーズンの脚本にはとにかく「ナタリアをメンバーの一員として受け入れさせよう」という意図が過剰なまでに感じられることがあって、いささか辟易しないでもなかった。いやもう、彼女が「ファミリー」なのはよーくわかりましたから、次回からはもう少し控えめでもいいですよって感じ。 この勢いで、ライアン・ドラマもさっさと進めて彼を「成長」させてくれないかしら。「増長」じゃなく。前回大失敗したばかりなのに、何であんなに無駄に偉そうなのか。でも今回のでホレイショの「弟子」の座はジェイクに奪われそうだしなぁ……小説版のライアンは、服装まで真似するほどホレイショを慕っているというのに。 --- //Yoko (yoko221b) 2009-01-03// [<>]