CSI: Miami - Season 7, Episode 23 ====== #165 Collateral Damage ====== * 邦題:「爆風、そしてダメージ」 * 脚本:Marc Dube * 監督:Sam Hill * 初回放映:2009-05-04 ---- ===== 事件概要 ===== ==== ウォーレン・エマーソン ==== ロビイストのウォーレン・エマーソンがレストランで家族とともに会食中、手榴弾が投げ込まれる。ウォーレンと部下のラクエル・ドミンゲスが死亡し、数名が病院に運ばれる。 ホレイショはウェイトレスのトーニャに事情を聞こうとするが、トーニャは「何か言うと子どもたちを取り戻せない」と協力をためらう。事情を聞くと、トーニャはシングルマザーで、シッターを頼んでダブルシフトで働いていたが、頼んだはずのマリア・ロペスというシッターが姿を見せず、子どもたちは児童福祉局に連れて行かれたのだという。 ウォーレンとラクエルの遺体はモルグに運ばれ、台に乗せられる。その時、ウォーレンのズボンの裾の折り返しに入り込んでいた手榴弾が爆発。投げ込まれた手榴弾は2つで、片方が不発だったのだ。幸い負傷者はなかったが、ウルフはタラが飛び散ったオキシコドンを必死で拾い集めている所を目にし、彼女が鎮痛剤の依存症に陥っていることに気づき「今すぐ止めないと、次は報告する」と言い渡す。 エマーソン夫人の供述から近くにいた車のナンバーを突き止めてみると、ケン・ジャービックという男の存在が判明。トリップが自宅に向かい、発砲を受けるが銃撃戦の末に身柄を確保。車を調べてみると、ジャービックはエマーソンの息子スティーヴとともにクレジットカードの偽造を行っていたことがわかる。スティーヴはレストランオーナーのモリーナからカード番号を聞き出し、詐欺をはたらいていたのだった。そしてこの3人の犯罪を知って脅していた人物もいたらしい。 スティーヴに送られてきた写真を解析した結果、その写真を撮影したカメラは、ロシアン・マフィアの手下でパパラッチのキャメロン・ウェストの物とわかる。カード詐欺の被害に遭った客の中にロシアン・マフィアがおり、キャメロンがその報復として爆弾事件を起こしたものと思われた。しかしキャメロンと爆弾を結び付ける証拠はなく、キャメロンは釈放するしかなかった。 ホレイショは囮捜査を仕掛けてマリア・ロペスを呼び出す。マリアは今回別名を名乗って現れ、オーナーのモリーナに強要されて、トーニャのシッターをわざと途中で放棄して児童福祉局に通報したことを認める。モリーナはカードの番号を控えておくようトーニャに頼んだが、彼女が断ったためにマリアを雇って脅しをかけ、口封じを画策したのだった。 ---- ===== 感想 ===== 爆発事件が発生し、通報を受けたトリップとともに現場へ向かうと、ホレイショはもうとっくに到着していて女性を救助中。相変わらず現場に一番乗りの人だ。 凶器は手榴弾で、ロビイストで敵も多そうな父親が標的かと思ったら息子の方。そこにロシアン・マフィアが絡み、シーズンフィナーレに向けたストーリーが始まったのだとわかる。このキャメロン、19話「獄中からの呪い」が初登場だが、15話「不敵な微笑み」でCSIを監視していたのも実はキャメロンだったとわかっている。今回は知らずにロシアン・マフィアから金をだまし取ってしまったスティーヴに脅迫めいた写真を送りつけている。名前からしてロシア人ではなさそうだが、ロシアン・マフィア専属のカメラマンなのだろうか。 さて、アレックスからタラに代わっても、マイアミのモルグが危険なのは相変わらずのようで……2個投げ込まれた手榴弾の片方は不発で、それがモルグで爆発する。ひとつ間違うとカイルが死ぬか重傷を負っていたような状況だが、ホレイショが意外にクール(というか、もうちょっとウルフに感謝しても良いと思う)。 そしてその爆発現場で、ウルフはタラの薬物依存に気づいてしまう。いよいよ退場が近いかな。 事件の方は、ロシアン・マフィアが背後にいることはわかっているが証拠がない。立件できたのは、動機になったカード詐欺の方だけ。マフィアとはフィナーレで全面対決ということになるのだろう。 今回、ラストシーンでは珍しくホレイショが子どもと絡む。初期シーズンでは、子どもというとかならずホレイショが担当していたが、いつ頃からかそれがなくなっていた。今回小学生くらいの、しかも女の子との対話があったのは本当に久しぶりだと思う。 ---- ===== 使用楽曲 ===== * "The Sun Ain't Shining No More" by The Asteroids Galaxy Tour (冒頭) --- //Yoko (yoko221b) 2014-07-03// [<>]