Dexter - Season 7, Episode 4 ====== #76 Run ====== * 邦題:「迷路」 * 脚本:Wendy West * 監督:John Dahl * 初回放映:2012-10-21 ---- ===== 概要 ===== デクスターはマスオカとともに霊廟を調べるが、被害者につながる痕跡は見つからない。逆に、迷路を作った家屋にはスペルツァーの痕跡が残されていない。差し押さえ物件に勝手に住み着いていただけなので、書類上も接点はないのだ。 デボラは血のバスタブの夢を見て、デクスターにリタの件を問い質す。そして、トリニティを追ったことでリタを死なせたことを知り、デクスターを非難する。曰く、誰かがハリソンを「デクスターから」守る必要があるので、アスターやコーディと暮らすべきだ。殺人を続けていれば殺人を呼び寄せる。 逃げていたスペルツァーが逮捕され、バティスタとデボラが尋問。バティスタが焚き付け、デボラが挑発すると、スペルツァーは口をすべらせて罪を認める。 「コシュカ」はデクスターについて調査し、殺害された刑事の報復でヴィクターを殺したのだろうと結論付ける。だが警察の捜査はまだ続いているので、おそらく組織ぐるみではなくデクスターがひそかに単独で手を下したのであろう。いつまでも捜査が終わらなければ商売にならないので、アイザックとジョージはバーテンダーのアレックスを脅して殺人犯に仕立て上げ、「家族の面倒はみる」と言って遺書を書かせ、拳銃自殺を強要。 スペルツァー事件では問題が発生していた。逮捕された時に彼はミランダ警告を受けていたが、権利を理解したかどうかの確認が不十分だったのだ。弁護側は「警告を受けた時には意識がなかった」と主張して認められ、逮捕後の自供はすべて排除。スペルツァーは釈放され、署に対しても暴力行為で訴えるという。 アレックス自殺の報が入り、デクスターは刑事たちとともに現場へ。クインは「アレックスがカジャに横恋慕し、トニーと三角関係になって2人とも殺した」という結論に満足するが、エンジェルはアレックスの家族の写真が飾られていることを不審に思う。 デクスターはスペルツァーが住んでいたトレーラーを調べ、被害者の遺品を発見。だがそこへ戻って来たスペルツァーと鉢合わせ、格闘して意識を失う。 気がつくとデクスターは迷路に閉じ込められていた。スペルツァーとの鬼ごっこが始まる。デクスターは、下の階へ追い詰めようとするスペルツァーの裏をかいて屋上へ逃げ、屋根から逃亡。レッカー車に飛び乗ってその場を逃れる。 デクスターは、ジェイミーとハリソンを祖父母の家に遊びに行かせた後、スペルツァーを待ち伏せて殴り倒し、拘束して火葬場へ運ぶ。そして木の杭を突き立てて殺害し、スライドのコレクションとともに灰にする。 ---- ===== 感想 ===== いろいろと「怖い」要素の多かったエピソード。 デボラの夢に出てきた血のバスタブ映像が怖い。デボラの尋問が怖い。バーテンダーを殺人犯に仕立て上げるマフィアが怖い。前回に続いてスペルツァーの迷路が怖い。スペルツァーの迷路、前回の物件は犯罪現場として封印されているはずなので、今回はまた別の場所だよね。一軒家ではなくビルだったし。あんな複雑な迷路、いつの間に作っていたんだろう。 スペルツァーは逮捕時の手続き不備という理由で、自供がすべて不採用になってしまい、釈放。他に物証がなかったのでどうしようもない。これで「法の目をかいくぐる悪人」という属性が強化され、デボラもスペルツァーの死を見届けて安堵する。 このスペルツァーを演じたマット・ジェラルドさんのインタビューが特典映像として収録されていた。何でも、スペルツァーの役作りのために連続殺人犯に関する本を大量に読み込んだとのこと。登場が2話だけなのが惜しいくらいの迫力だった。シーズンを通じての「敵」にしても良いくらいのキャラだと思った。 これでデボラはいったんデクスターへの追及の手を緩めるのだろうか。そしてルイスは前回退場しているので、残る問題はウクライナ・マフィアとラグェルタ。そしてランダルの恋人だったハンナも話に関わってきそうだ。 アイザックはヴィクターの自宅に行って、隠されていたツーショット写真を見ている。2人はギャングの仲間・親分子分以上の親密な関係にあるが、周囲にいるジョージなどはそれを知らない(アイザックの目の前で平気でヴィクターの素行を批判していたので)、ということらしい。親子だとすると、絶対に公にできない相手との子だろうし、あるいは秘密の恋人同士かもしれない。 --- //Yoko (yoko221b) 2015-03-15// [<>]