Homicide - Season 4, Episode 5 ====== #60 M.E., Myself and I ====== * 邦題:「新任監察医」 * 脚本:Lyle Weldon, Emily Whitesell * 原案:Tom Fontana * 監督:Michael Fields * 初回放映:1996-11-01 ---- ===== 事件概要 ===== ==== No.187 Steffi Hammett ==== ベイリス、ルイス担当。売春婦らしい女性の遺体が公園で発見され、新任の検死医チーフ、ジュリアナ・コックスが現場に現れる。首を絞めたような跡があり、下着を見に着けていなかった。現場で野宿していた男ボブ・トンプソンが逃走を図り、警官たちが捕えてみると、男は被害者の下着を持っており「自分が首を絞めて殺した」と罪を認める。 トンプソンはその後、「2ヶ月前にも別の女を殺した」と自白する。だが該当する時期の未解決事件はなく、誰のことなのかがわからない。ベイリスはコックスに問い合わせ、コックスはエイミー・イントロカーゾという女性が同じような状況で発見された件を探し出す。この女性は血液検査の結果、薬物が検出されていたが、死因になるほどの数値ではなかった。しかし検死医は死因を「過剰摂取」として処理していたのだ。事件を担当していたヒグビー刑事はその時6件の未解決事件を抱えており、「誰も気に留めないような女」に割く時間はなかったと言う。 死因を過剰摂取とした検死医は「ヒグビーのために便宜をはかった」と言い、コックスはその場で解雇を言い渡す。 イントロカーゾの死因がいったん過剰摂取で処理されていたことがトンプソンの弁護人の耳に入り、弁護側は自白を撤回。ハメットも過剰摂取だったという可能性を主張し始める。ペンブルトンの助言でベイリスとルイスはイントロカーゾの遺体を掘り起こす。コックスは遺体を調べ直し、生前に首を絞めた形跡を発見する。 ベイリスはコックスに礼を言うためモルグを訪れる。コックスは「遺体の引取りを待っている」と言うが、引き取られていったのはコックス自身の父親だった。 ---- ===== 感想 ===== 新任のチーフ検死医、ジュリアナ・コックス登場。タイトルは「監察医」だが、いままでずっと「検死医」と表記していたので、このままでいくことにする(正確な表記なのかどうかわからないけど…)。いきなりスピード違反、現場重視、手続き重視、厳罰主義、と徹底した態度を見せる。死因をごまかした医師に対しては「次にやったらクビ」と言うかと思ったらその場でクビとは! 言動は正しいが現場では嫌われるタイプかも。 ……というようなことを考えていたら、ラストでコックスが父親と別れる場面があり、思わずほろり(モルグに運ばれていたけれど病死?)。こういう演出はずるいぞ! 一瞬で共感しちゃったじゃないか。 さて事件以外の部分では、ケラマンに対する調査が本格的に始まり、刑事たちはひとりずつ取調室に呼ばれて話を聞かれる。ケラマンはバーで放火課の元同僚とケンカしたりと、荒れ気味。パートナーのいない同士、今回はベイリスとルイスがコンビを組む。そもそもパートナー健在の組がもうないんだけど……いやペンブルトンが復帰するまでの辛抱かな。ルイスとベイリスといえば、以前も女性をめぐってイザコザがあったことを思い出す。 ブロディはベイリス宅を出て(やはり無理だったか)ルイス宅へ。この調子で殺人課全員の自宅を見せてくれるのだろうか。スピード結婚したルイス夫妻の間は何だかギクシャクしている感じ。 ---- ===== 使用楽曲 ===== * "Georgia Slop" by Los Lobos (冒頭、コックス登場) * "There's No Disappointment in Heaven" by Jimmy Scott (ラスト、モルグの場面) --- //Yoko (yoko221b) 2013-01-16// [<>]