Homicide - Season 4, Episode 9 ====== #64 Control ====== * 邦題:「コントロール」 * 脚本:Les Carter, Susan Sisko * 原案:Tom Fontana * 監督:Jean de Segonzac * 初回放映:1996-12-06 ---- ===== 事件概要 ===== ==== No.210 Cathy Clifton, No.211 Robbie Clifton, No.212 Ken Clifton ==== ペンブルトンの現場復帰事件第1号。キャシー・クリフトンと10歳になる双子の息子が自宅で殺害される。母親には20箇所の刺し傷、息子たちはそれぞれ頭を撃たれていた。 キャシーはアナポリスに勤務する海軍将校の元夫と離婚した後、バーテンのジミー・サッターという男性と交際していた。サッターは気が短く、いつもキャシーと口論したり暴力を振るったりしていたという。ペンブルトンはサッターの犯行を確信するが、ベイリスは「元夫も調べてみるべきだ」と言い、2人はアナポリスへ向かう。 2人がアナポリスに到着した時、元夫のクリフトンはすでにレポーターから事件のことを聞かされていた。クリフトンは昨夜キャシーと会い、復縁したいと言われたという。ベイリスはクリフトンの態度を不審に思い、レポーターのインタビュー映像を入手。クリフトンの反応から彼の犯行を疑いペンブルトンと対立する。 クリフトンを尋問する途中でペンブルトンは自分の間違いに気づき、クリフトンこそが犯人であると確信する。だがベイリスはペンブルトンの動きが読めず戸惑う。 気を取り直して尋問を再開した2人は、徐々にクリフトンをイラつかせ、ついにクリフトンは感情を爆発させ、なし崩し的に犯行を認めていく。 ==== No.213 Reggie Copeland ==== ルイス、マンチ担当。レジー・コープランドという若者が射殺される。彼はジュニア・バンクの下でドラッグを売っていた「コーナー・ボーイ」で、納めた売り上げが少なかったという噂があるらしい。彼らが扱っていたのは、星が2つ付いたパッケージ――ルーサー・マホーニーの品だった。ルイスは麻薬課のテリ・スタイバースに協力を求める。 ジュニア・バンクはディーラーではなく、マホーニーが使い走りにしている甥だった。ジュニアは、名前を変えて別の土地へ行くことを条件に供述を始める。ジュニアの下でドラッグの売り上げをごまかしている少年がいたため、ジュニアは叔父のルーサーにそれを報告。ルーサーはフランクリン・チャブという男に殺害指令を出したという。スタイバースはジュニアをホテルに匿い、ルイスとマンチはチャブを逮捕し、さらにルーサーを逮捕。ルーサーは留置場で「ジュニアにメッセージを伝えろ」と手下に命ずる。 ホテルにいたジュニアは、ルームサービスの食事の中にルーサーのパッケージを見て驚き、前言を翻して「ルーサー・マホーニーは殺人とは無関係だ」と言い出す。 ---- ===== 感想 ===== ペンブルトンが現場に復帰。事件第1号は家庭内暴力から発展した殺人。容疑者も限られているし、ペンブルトンにしては楽な事件という所か。久しぶりにベイリスとのコンビ復活だが、ブランクが大きかったせいか、どうもうまくいかない。ペンブルトンが元夫の態度を気にしなかったのは、カンが鈍っていたのか? またベイリスの方も、ずっと一人前の刑事としてやってきたのでペンブルトンとの距離感がつかめていない様子。また、ペンブルトン+ボックス(取調室)という組み合わせが引き金になって、何やらPTSDのような症状も見せている。 居残り組みのもう一人、ケラマンは大陪審に召喚される。こちらもいよいよ事態が動き出したかな。そしてケラマンの現場復帰(復帰するよね、きっと!)を出迎える準備のように、ルーサー・マホーニーも動き出している。マホーニーと甥のジュニア、The Wire のエイボンとディアンジェロみたいだな。ジュニアはボスの甥だから重要な仕事も任されているけれど、まるで度胸がすわっていなくて、逮捕されれば叔父を売り、脅されればすぐに態度を翻す。これはこれで現実的なのだろうけど、その態度に振り回される刑事さんたちが何だかお気の毒。 さて、流浪の身のブロディはケラマンにも追い出され、ジャデーロに断られ、フランスにいるメーガンに泣きついてみたものの(メーガンは声だけのご出演)、こちらもダメでいよいよホームレスに??? ---- ===== 使用楽曲 ===== * "Night Train" by James Brown --- //Yoko (yoko221b) 2013-02-03// [<>]