Homicide - Season 4, Episode 22 ====== #77 Strangers and Other Partners ====== * 邦題:「鎮魂歌(Part2)」 * 脚本:David Simon, James Yoshimura, Tom Fontana * 監督:Kenneth Fink * 初回放映:1997-05-16 ---- //Well, with Beau nothing was ever easy.// ===== 事件概要 ===== ==== No.092 Beau Felton ==== ボー・フェルトンは警官としての職務中に殺害されたことになり、内務調査課のガーティ刑事と車両窃盗課のファルゾン刑事が殺人課に協力して捜査にあたることになる。ラッサートはガーティ刑事が、以前に自分が告発したスチュアート・ガーティ巡査であると気づいて驚く。 ジャデーロは主任担当をペンブルトン、副担当をベイリスに任命して捜査を命じるが、ハワードやラッサートたちは勝手に捜査を始めようとする。ハワードはジャデーロの言葉を無視して自分が主担当になろうとするが、ジャデーロはラッサートにフェルトンの葬儀の手配を頼む。元妻のベスはもうボーに関わりたくないというのだ。 ペンブルトンはガーティとともに聞き込みを行い、ハワードとラッサートはフェルトンに着せる服を選ぶ。 聞き込みや毒物検査の結果は成果なし。電話の通話記録をみると、フェルトンは死ぬ前に、キャントウェルの仕事場に近い場所の公衆電話から電話を受け、その後ポケベルと思しき番号に電話し、自宅の電話番号を残している。そのポケベルを借りているのはジョセフ・ジョーンズになっていたが、それは偽名で住所も架空。 八方塞で、しかたなくキャントウェルと手下たちを連行しようとした時、ガーティが「まず自分の情報提供者と話をしたい」と言い出す。ガーティは税関を通じてそのCIを知り、フェルトンをキャントウェルに紹介させたのだ。名を聞くとエディ・ドゥーガンだという。それはファルゾンが使っているCIだった。フェルトンが潜入捜査官であることをキャントウェルに告げたのはドゥーガンだったのだ。フェルトンが最後に電話した番号にかけると、案の定ドゥーガンのポケベルが鳴った。 警官殺しの罪状を突きつけられたドゥーガンは、自分が情報屋であることがばれ、フェルトンを売らなければ殺されるところだったと言い出す。そしてフェルトンを殺したのはキャントウェル自身だという。 ペンブルトンは「フェルトンが喜ぶから」とハワードとラッサートに逮捕を任せようとするが、キャントウェルは既に逃げてしまっていた。 キャントウェルが逃亡したまま事件は終わりを迎えるが、その後、副本部長のハリスから重大な発表が行われる。警察署内で新しい方式での巡回勤務が始まり、各メンバーは3ヶ月単位で部署を異動することになった。 ==== George Safeham ==== 腹部と肩を刺されて死亡。ルイスとケラマン担当。財布からは現金やカードがなくなっており、強盗事件と思われた。ケラマンは目撃者の女性に話を聞いていたが、しっかり話を聞かないうちに見失ってしまう。 ---- ===== 感想 ===== メインの事件は前回の続きで、ボー・フェルトン刑事殺害事件。冒頭の車両窃盗の様子がリアルだったなぁ。いや実際どうなのか知らないのだけど、車両の窃盗ってこんな風にやってるんだ! と思わせる説得力のある描写。ガーティとファルゾンの協力で、思わぬところから犯人が判明したものの、黒幕兼実行犯は逃げてしまい、結局未解決ということに……。職務中の警官を、そうと知って処刑スタイルで殺したわけだから、捕まればおそらく死刑を求刑されるだろう。そりゃ逃げるわ。 で、ボーといえば殺人課でパートナーを組んでいたのがハワードで、プライベートで付き合っていたのがラッサート。いろんな意味で女性との関係が強いキャラだったよね。でも今回、感情的になるハワードは、見ていて何だかな~という感じ。そりゃ、感情的になるのはわかるし、クロセッティの時のルイスも大概だったけれど、自分が捜査から外された腹いせに同僚を貶めるのはいかんよ。巡査部長になってからのハワードは、どうもこういう所が好きになれない。2人でボーの服を選んでいる場面は良かったけど。 ところでボー・フェルトンのフルネームはボーリガード・フェルトン (Beauregard Felton) だったのね。1960年10月22日生まれ。誕生日前だから36歳で死亡か……(涙)。 {{http://hermitage.rdy.jp/csi/img/caps/homicide_077.jpg}} ボーが表彰されて、ここでしんみりと終わるのかと思ったら最後の最後で驚きの人事通達。巡回勤務で3ヶ月置きに部署を異動? えー、じゃあ今殺人課にいる人が、窃盗課に移って、3ヵ月後に詐欺課に移って、また3ヶ月したら麻薬課、とかそういう勤務体系になるわけ? 異動する時に抱えている未解決事件は、新しく来る人に引き継ぐの? うーん、何が目的なのかよくわからない誰得人事異動だな。もしかして次シーズンはレギュラー入れ替わり? タイトルが「ホミサイド」だから殺人課が舞台なのは変わらないよね。 そんなこんなで、次シーズンは人事がどうなるのか? というのが最重要の話題になりそう。それ以外のところでは、まずペンブルトン夫妻は別居を解消し、メアリーがボルティモアに戻って来る。現在妊娠6ヶ月なので、次シーズンが始まる頃には出産間近か、あるいは産後すぐだろう。ベイリスの叔父さんの話はこの後続くのかどうかまだわからない。ケラマンはコックスに、酒を止めようと言っている。2人の飲酒問題はともかく、マホーニー射殺の件も、もう少し後日談がほしいところだ。そんな所かな。 ---- ===== 使用楽曲 ===== * "Super Bon Bon" by Soul Coughing (冒頭と最後の突入場面) --- //Yoko (yoko221b) 2013-04-06// [<>]