Law & Order - Season 7, Episode 16 ====== #150 Turnaround ====== * 邦題:「ハリウッドの女 PARTⅡ」 * 脚本:Rene Balcer, Ed Zuckerman, Gardner Stern * 監督:Ed Sherin * 初回放映:1997-03-20 ---- ===== 事件概要 ===== ==== People v. Edward Newman ==== ハイディの頭部を切断した刀が発見される。発見された場所と時間を照らし合わせた結果、グラントに犯行は不可能ではないかという疑いが生じる。発見現場の近くで聞き込みをした結果、タクシーで飛行場へ向かっていた人物がおり、映画監督スティーヴン・バーガーの飛行機が定刻より少し遅れて飛び立っていたことがわかる。離陸が遅れたのは乗客を待っていたからで、それはエディ・ニューマンだった。 ロスは、別の容疑者が浮上したと明言せずにグラントから話を聞こうとする。グラントはハリウッドの大物から見捨てられて「セレブ御用達」の弁護士は帰ってしまい、新しく就任した弁護人は取引をしてはどうかと勧めていた。グラントの話から、ニューマンはハイディと結婚していた頃から横暴で、ハイディは暴行で通報したこともあるとわかるが、該当する記録が残っていない。ミラー刑事は通報を受けてニューマンを連行したが、ニューマンが態度を改め、ハイディも告訴しないと言うのでそのまま釈放したという。 ニューマンの自宅からは大量の処方薬、車からはベージュのシルクの繊維が発見される。繊維はおそらく衣服のもので、ハイディと同じ型の血液が付着していた。 ブリスコーとカーティスは再びLAへ向かうが、ニューマンは現在リハビリセンターに入っており、弁護士は「プログラムを終了したら警察に出頭する」と抵抗。ブリスコーとカーティスはそれを無視してニューマンを逮捕するが、ニール・ゴートンは「NYで発行された逮捕状には欠陥がある」として人身保護請求を行う。それに対処するため、今度はマッコイとロスがLAへ向かう。 カーティスはリサと再会し、スタジオで警備の仕事をしないかと誘われる。 ゴートンはレポーターに対して「証拠は捏造された」と言う。ブリスコーとカーティスはNYへ戻り証拠の保管状況を調べる。ニューマンの車が押収された後、ミラーが担当外の事件を口実に保管庫に来ていたことがわかる。ミラーは召喚状を受けてLAへ。 LAでは鑑識の専門家が証言。1年前の暴行事件の際に、ミラー刑事はハイディのブラウスを証拠品として押収しており、その繊維の材質や色が、今回ニューマンの車から発見されたものと同じだった。ゴートンは、ニューマンが映画のテクニカルアドバイザーや脚本執筆への協力を持ちかけ、結局その後無視したことを持ち出し、ミラーがニューマンに不利な証拠を捏造したのではないかと問い詰める。 判事は弁護側の言い分を認め、NYへの移送を不許可。マッコイは法廷で判事に対して挑発的な物言いをしたため、法廷侮辱罪で2000ドルの罰金刑を受ける。 マッコイとロスは別の証拠を探すため、スティーヴン・バーガーの飛行機を調べることにする。同乗した乗客から「ニューマンはひどく苛立っているようで、行ったり来たりし、洗面所へ行くのにもカバンを手から離さなかった」と聞き、トイレをルミノールで調べたところ、ハイディと同じ型の血液反応があった。また、タンクからはハイディの指輪が発見される。今回は判事も相当な根拠があることを認めざるを得ず、ニューマンはNYに移送される。 グラントは起訴を取り下げられて釈放されるが、ハイディの父親は、ニューマンがポリグラフを受けてパスしたことを知り、「グラントが犯人だ! 釈放は許さない」と騒ぐ。それはどうやら、ゴートンが仕組んだ物らしい。 ---- ===== 感想 ===== 前編でハイディの愛人だったグラントが逮捕されたと思ったら、中編が始まっていきなり凶器が発見され、発見場所と日時から、どうやらグラントは無実だったらしいことがわかる。ここで元夫のエディ・ニューマンが新たに容疑者として浮上する。ということは、この後ロスと元夫婦対決になるわけで……ああ何となくソーピーな香りが。 今回はマッコイとロスの検事コンビもLAへ向かい、アウェーの地で不利な戦いを強いられる。というかマッコイ、また法廷侮辱罪か……罰金刑になったけど留置されなくて良かったね。 カーティス刑事はLAの撮影スタジオでリサと再会し、「うちで調査の仕事をしない?」と転職まで誘われてしまう。サラリーは3倍になるけど、結局断ってしまう。まぁこれは断って正解かな……ショウビジネスの世界なんて、カーティス刑事には向いてないと思う。 作中で言及されていた判例は以下。被告人の身柄送致に関することだっけ? * [[http://supreme.justia.com/cases/federal/us/439/282/|Michigan v. Doran]] * [[http://supreme.justia.com/cases/federal/us/420/103/|Gerstein v. Pugh]] --- //Yoko (yoko221b) 2012-08-08// [<>]