Without a Trace - Season 2, Episode 4 ====== #27 Prodigy ====== * 邦題:「親子の絆」 * 脚本:Maria Maggenti * 原案:Maria Maggenti, Judy Sachs * 監督:Paul Holahan * 初回放映:2003-10-23 ---- ===== 事件概要 ===== ==== 失踪者:ナターシャ・ツェトコヴィッチ ==== 天才ヴァイオリニストのナターシャが、楽屋から姿を消す。楽屋には争った跡があり、ヴァイオリンがなくなっていた。ナターシャはワンステージで15,000ドルを稼ぎ、年間30回のコンサートをこなし、ツアースケジュールは2年先までびっしりという人気者。なくなったヴァイオリンは17世紀に作られたセラフィナという逸品で、価格は25万ドル。ヴァイオリンが狙われた可能性があった。 ヴィヴィアンはナターシャの部屋でドラッグを発見する。それはマネージャーの息子シェーンから得たものだった。シェーンは薬物依存症の不良少年で、父親は交際を禁じていたが、ナターシャにとっては「ヴァイオリニストではなく、ありのままの自分を見てくれる」大切な存在だった。 失踪前、ナターシャはツアーのスケジュールがきつすぎると不満をもらしていた。また、主治医に「動悸が激しく息ができなくなることがある」と訴え、ストレスの蓄積からくる「パニック障害」と診断されていたこともわかる。 シェーンのクレジットカードがホテルで使われたことが判明。行ってみると、そこにいたのはシェーンひとりだけ。ナターシャはシェーンに「生まれてからずっと両親にだまされてきた」と言っており、二人でメキシコに駆け落ちしようと話していた。その日もコンサートの後で会うはずだったが彼女は現れず、しかたなくシェーンはひとりで薬物に浸りTVを見ていたのだった。 マーティンはヴァイオリンの線から盗品の売人に接触し、囮捜査を試みていた。ようやく売人から連絡が入り、行ってみるとそこにあったのは確かにナターシャのヴァイオリン。売人に楽器を売りに来た男はイワン・ブロズヌィというロシア人。イワンはナターシャに何通も手紙を送りつけているストーカー的なファンと思われていたが、調べてみると本名はアレクサンドル・デニソヴィッチで、ナターシャの実の父であった。 ナターシャの母は、かつてイワン(=アレクサンドル)と結婚していたが、暴力に耐えかねて離婚。その後アレクサンドルは死んだと聞かされ、ナターシャにもそう話していた。だがイワンはナターシャに昔の写真を送って事実を告げ、ナターシャは「親にだまされていた」と思い込んだのだ。 イワンの住居には、ナターシャの衣服だけが残されていた。イワンはナターシャがストレスに悩まされていることを知り、何とか娘を救い出そうとし、無理矢理に楽屋から連れ出し、ヴァイオリンを売って生活の元手を作ろうとした。だがナターシャはその金を持って逃げてしまったという。ほぼ同時に、病院からシェーンが逃げたという報が入る。 シェーンの乗った車は、道路の中央分離帯に激突するという事故を起していた。幸い2人とも軽傷で無事に保護される。ナターシャの両親はしばらくコンサートを中止することにして、シェーン親子とともに帰って行く。 ---- ===== 感想 ===== マーティンの囮捜査。あの変装なに! つか、何でわざわざ変装を! やはり顔つきが若いとナメられるからヒゲをつけたとかそういう理由なのだろうか。でも見た瞬間笑っちゃった、ごめん! 「消えたスクールバス」のジャックみたいに、張り込み中の同僚から笑われていたに違いない。 ジャックといえば、ロシア語が話せるという意外な特技。さらに、ロシア人のティールームでウェイターをしていたという意外な理由。ロシア語はてっきり軍関係かと……だって、ジャックが軍にいたのって冷戦末期(レーガン政権の頃)でしょ? まぁ今回は誰も亡くなっていないし、そんなに深刻な事情が隠れていたわけでもなく、親子の絆も深まって、良い感じに話がまとまったのじゃないだろうか。マネージャーは「ナターシャと交際したいなら」と、今度こそ徹底的に薬物を絶つようシェーンを叩き直すだろう。二人の未来がどうなるかはわからないが、とりあえずはメデタシメデタシということで。こういう、ほのぼのした結末の話があっても良いなと思う。 --- //Yoko (yoko221b) 2008-04-29// [<>]