Without a Trace - Season 3, Episode 12 ====== #59 Penitence ====== * 邦題:「模範囚の手紙」 * 脚本:Allison Abner * 監督:Scott White * 初回放映:2005-01-13 ---- ===== 事件概要 ===== ==== 失踪者:ジェームズ・マカヴォイ ==== 刑務所から受刑者のマカヴォイが失踪。乱闘騒ぎに乗じて、マカヴォイはフェリスというもうひとりの囚人とともに脱獄したと思われていた。だが、ジェームズの姉ローラ・マカヴォイは「弟は仮釈放を間近に控えていたのに、脱獄するなどありえない」と主張し、弟が看守に殺されかけたという話をでっち上げてまで「弟を捜索してほしい」と訴えていた。 マカヴォイは獄中でアーリア人ギャングの幹部になるほどの実力を持つ犯罪者。本来仮釈放など認められるはずもないのだが、刑務所は定員オーバー、マカヴォイの最近の態度は文句なしの模範囚であり、仮釈放の審問では被害者の遺族に涙ながらに謝罪していた。 ダニーは受刑者のひとりに話を聞き、マカヴォイが「失踪」直前にギャングの印であるタトゥーをカミソリでそぎ落としていたという情報を得る。その時に一緒にいた若者、マカヴォイの「女」役のランデルに事情を聞こうとすると、ランデルは監房の中で首を吊ろうとしていた。ダニーとヴィヴィアンが救助してランデルは一命をとりとめる。 ランデルの話から、マカヴォイはギャングのリーダー格である「カンザス」という囚人と何か密約を交わしたと思われた。カンザスは終身刑を受けていたが、他にもジャージーシティで警官を殺害した事件の容疑者となっており、その事件の目撃者が最近名乗り出たことがわかる。警官殺しで有罪になると、死刑は確実。調べてみると、その目撃者は大陪審での証言を予定していたが、急に行方がわからなくなったという。また、フェリスの親戚の家から車と銃器類が奪われたという報告も入る。マカヴォイがカンザスの事件の証人を殺害するつもりではないかとの疑いが強まる。 だが、その証人は「証言に備えて頭をすっきりさせるため」スパに行っていただけだとわかる。また、フェリスも逃亡中のところを発見され、逮捕される。フェリスの供述によると、乱闘騒ぎが起こり看守が駆けつけて来たが、看守はなぜか、乱闘に加わらず一人で清掃していたマカヴォイに駆け寄り、有無を言わさず連れ去ったのだという。フェリスはそれとは無関係に、ただ門が開いていたので逃げただけだという。 マカヴォイを連れ去った看守は、カンザスに買収されていた。カンザスは事の次第を「ランデルに聞け」とだけ言う。追求され、ランデルは自供する――マカヴォイは看守によって、教会へ連れて来られた。そこに待っていたのはランデル。カンザスの命令により、ランデルはマカヴォイを刺し殺した。そして、焼却炉の管理をしていた看守を抱きこんで、マカヴォイの遺体を焼いたのだった。 ---- ===== 感想 ===== 前回の予告で「刺されて倒れるダニー」の映像があったので「何じゃコリャ!」と思っていたら、ムショ内ドッキリ企画(違)だったとは。あまり本筋に関係なかったので、上のあらすじでは省略してしまったが、「FBIに協力なんかしたら殺される」と脅えるランデルに対して「FBIを刺したと思わせれば一目置かれるから」という理由で仕組んだ芝居だったのだ。その時にはあまり重要な情報は取れなかったのだけど……。 原題の "Penitence" は懺悔、悔悛などの意味。これはマカヴォイの心境を表しているのだろう。ただ、マカヴォイがすでに死亡しているので、彼がどのようにしてその心境に達したのか、その辺りが最後の手紙や姉の話だけではわかり難かったように思う。カンザスとの密約、聖書を読み始めた時期、遺族の前での謝罪、牧師に言った「神に心を開いてはならない」という言葉、そして最期にランデルを抱きしめたマカヴォイ。それぞれの断片がマカヴォイという人間の中でどのような意味を持っていたのか。時系列に沿って考えていけばひとつの葛藤の流れとして理解できるのかもしれないが、やはりもうひとつ、踏み込めなかったなぁという印象だった――遺族への謝罪の場面や手紙の場面など、泣かせる場面はいくつもあったのだけれど。 結局証人は無事。身辺警護もついたので、カンザスも有罪、死刑判決を受けることになるのだろうか。その後、意外にランデルが新興勢力として台頭したりして。だってFBI刺したんだもんな。嘘だけど。 それにしても……焼却炉で遺体を焼いたりしたら、異臭がして他の看守にバレそうな気がするが。 --- //Yoko (yoko221b) 2008-01-14// [<>]