Without a Trace - Season 4, Episode 11 ====== #81 Blood Out ====== * 邦題:「父の遺言」 * 脚本:Gwendolyn M. Parker * 監督:Scott White * 初回放映:2006-01-04 ---- ===== 事件概要 ===== ==== 失踪者:コール・ウォレン ==== 救命士のコール・ウォレンが勤務中に病院のERで行方を絶つ。怪我人を運び込んだ後、コールが書類を書くはずだったが、それも完了せずに姿を消したという。勤務態度にも私生活にも問題はないようだったが、口座を調べると最近12,000ドルを引き出していたことがわかる。 監視カメラの映像には、車に乗った男とコールが何か口論し、男が丸めた紙のような物をコールに投げつけるところが映っていた。映像を精査すると、コールが投げつけられたのは札束で、車の男はドラッグは傷害の前科を持つオーランド・デイヴィッドソンだとわかる。オーランドは「トゥームス」と呼ばれる不良グループのリーダーであり、少年の頃はコールも彼の仲間だった。 コールは "Living Brotherhood Ministry" という教会のギャング撲滅プログラムに参加して熱心に活動していた。教会の牧師は、7年前に帰宅途中の息子をギャングに射殺されたことがきっかけでプログラムを始めたと語る。コールは教会で少年たちに救命法を教えたりして彼らのロールモデルになっていたが、ある時オーランドがやって来て何か言い合いになったことがあったという。 前日、モニークという少女がコールのページャーに連絡を入れていたことがわかる。モニークは、恋人のトレヴァーがひどく殴られたためにコールを呼んだのだ。トレヴァーは教会のプログラムでコールから救命法を教わっていた少年。だが些細なことからギャングの男を怒らせてしまい、オーランドから「トゥームスの仲間になれば守ってやる」と言われていたのだ。 コールはオーランドに1万ドルを渡してトレヴァーから手を引くよう頼み、トレヴァーを安全な街に移そうとしていた。だがオーランドはコールに金を返し、あくまでもトレヴァーを仲間に引き入れようとして彼に銃を渡し「コールを殺せ」と命じていた。トレヴァーは現在行方不明。そしてオーランドも監視の目を逃れて行方をくらませていた。 だがオーランドがトレヴァーに電話をかけていたため、信号を追跡して場所をを絞り込んでいくと、コールの勤務する病院にたどり着く。トレヴァーはそこで救急車の中に隠れていた。 トレヴァーはコールを殺そうとしたが、コールは自分自身が「一人前になる」ために何の罪もない少年を殺し、それ以来苦しみ続けていることを話し、殺すのは止めろと諭した。その事件は、オーランドが「自分がやった」と吹聴していたが、実際に手を下したのはコールだったのだ。コールはトレヴァーを説得し、安全な場所に逃がすため「救急車で待っていろ」と言ったが、その後誰かに会いに行くと言ったきり姿を消してしまったという。 8年間にハーレムで発生した未解決事件の記録を調べたところ、コールが射殺したのは、彼が通っている教会の牧師の息子らしいとわかる。コールは牧師に、息子を殺したのは自分だと告白したのだ。牧師は激昂して怒鳴り、コールは自分の行き先の住所を牧師に渡して出て行った。牧師は「それだけだ」と言うが、ダニーは聖書が床に落ちていることから、牧師が何か隠していると気づく。実は牧師は、その住所をオーランドに渡していたのだ。 ダニーとエレナは彼らの後を追って長距離バスの乗り場へ向かい、コールとオーランドの姿を発見。オーランドはコールを撃ち、自らも射殺される。コールはトレヴァーの無事を聞いて息を引き取る。 ---- ===== 感想 ===== 冒頭、ダニーがジャックにお悔やみを言って(前回のエピでジャックパパが亡くなったので)ハグする場面があり、ジャックが何気に迷惑そうな顔を。前シーズンでは、ジャックがダニーの勉強を邪魔している場面があったけれど、この2人はタイミングが合わないというか何というか。片方がじゃれつくともう片方が嫌がるような傾向があるかな。 今回、ジャックは事件の捜査にほとんど加わらず、火葬にしてほしいという「父の遺言」をどうしようかと悩んだり、アンにキスしたり。そんなことやってる場合か! ボスが役に立たないせいか(すいません)、今回の事件ではダニーが活躍。聖書に気づいて牧師を追及したり、トレヴァーに電話番号を渡して励ましたり。 あぁ、でも今回は何もコールを死なせなくても良かったのに。ダニーの見せ場は多少減るかもしれないが、それでもコールが無事に帰還する場面を見たかったなぁ。その方がもっとWATらしい結末になったような気がしてならない。 --- //Yoko (yoko221b) 2009-04-09// [<>]