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CSI: NY - Season 4, Episode 17

#88 Like Water for Murder


事件概要

クリシー・ワトソン、ルイーズ・ベリー、ベン・メルヴォイ(NJ)、他1名

ビーチにサメの屍骸と若い女性の遺体が打ち上げられる。女性はサメに右手を食われていたが、遺体には首を絞められた跡があった。NJのCSI、クイン・シェルビーがNYPDのラボを監査するため現場を訪れる。彼女はマックとは以前からの知り合いで、NYのCSIチーフのポストを争った間柄だという。

検死の結果、死因は首を絞められたことだが、それ以前に毒物を摂取した可能性があった。胃の中からはハーブ入りのチョコレート、着衣からは墓石の欠片、サメの胃からはプラスチック片を握りしめた右手などが発見される。

その後、ビーチで2人目の被害者が発見される。ポケットの名刺から、身元は不動産業者のルイーズ・ベリーと判明。さらに、最初の被害者も同じく不動産業者のクリシー・ワトソンであることがわかる。同じ職業の女性が同じような状況で連続して死亡したため、「殺人事件か」とマスコミが騒ぎ始める。記者の中には、ニュースブログを運営しているリード・ギャレットの姿もあった。

捜査状況を監査していたクインは、NJのラボで類似の事件を扱ったことを思い出す。その事件の被害者は弁護士のベン・メルヴォイで、性別や職業は異なっていたが、死因や首に刻まれた傷跡などが共通していた。その傷跡はいずれも同じ形で「L2729」という文字に見えた。犯人は、墓石の欠片を使ってこの文字を刻んでいたのだ。

検出された物質から、セント・アンジェロ教会の墓地が浮かぶが、件の石がどの墓から取られているかまではわからず、L2729との関連もつかめない。だが、教会からラボへ戻ろうとしたマックは、3人の被害者の広告看板が順番に立てられていることに気づく。教会から出発した犯人が、看板の順番どおりに犯行を重ねているとしたら――マックはルイーズの次にP・J・デイヴィスの看板を見つけ、彼女の家に急行するが彼女は無事。

一方、ラボで分析を続けていたダニーとリンジーは、被害者に付着していた紙片がタクシーのラベルであることに気づく。被害者はいずれも犯人のタクシーに乗り、車内に閉じ込められたまま一酸化炭素中毒で意識を失い死亡したものと思われた。ちょうどその頃、P・J・デイヴィスのオープンハウスを見た男性がタクシーに乗り込んでいるところだった。彼はその後、同じように「L2729」を刻まれた遺体となって、ビーチで発見される――。


感想

マイアミならともかく、ニューヨークの海岸にサメが泳ぎ着くことなんてあるの? と、まずびっくり。冒頭のカップル、走っている時になぜサメに気づかない!? そしてクイン女史の「陸のサメ」で思わず笑ってしまった。ホレイショならここで「人間ザメ」と言うところだ。

さて、一連の事件はどうやらタクシーを使った連続殺人らしいとわかるものの、結局解決せず。えええー、333とコスプレ殺人鬼に続けてまた連続ストーリーがあるの? まぁ、いいけど。いかにも怪しかったチョコレートファッションデザイナーは「チョコレート工場のチャーリー」と言いたいためだけに出したのだろうか。

ルイーズはチャーリーのチョコをどこで食べたのか、殺害方法が一酸化炭素中毒なら、サメは何を食べて死んだのか、まだちょっとよくわからない点が多い。4人目の被害者がデイヴィス本人ではなく、部屋を見に来た客だったということは、つまり犯人は広告を見て「標的」を選んだのではなく「標的を乗せる場所」を選んでいた、ということなのだろうか。

そして久しぶりにリード再登場。大学は無事に卒業したのか、現在はブログジャーナリストになっているらしい。前シーズンでは、CSI子弟には珍しく素直で良い子だと思ったのに、しばらく見ないうちに何だか困った子ちゃんになっていた。一方マックはクレアさんの生前にクインとキスしただとぉ?(怒)

リードの再登場は、911の話が出たことと合わせて、クレアさんに関する話がこの後何か出てくるという伏線なのだろうか。あるいは……クインとマックの恋愛話を展開するために、「昔の女性」の話をちょっと否定的に蒸し返すという、例のパターンなのか。まだよくわからない。


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2010-03-13