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CSI: NY - Season 9, Episode 2

#182 Where There's Smoke...


事件概要

リタ・ローマン、ジミー・クラーク

訪問看護師のリタ・ローマンがエレベーターの中で焼死。天井のパイプが発火し、中に閉じ込められて生きたままあぶるように殺されていた。防犯カメラの映像には連続放火犯、レナード・ブルックスの姿があった。レナードが作業員を装ってエレベーターに細工を加えていたのだ。

レナードはマックに電話をかけて犯行を認めるが、「まだやることがある」と言って姿を消す。

その後、公園でサンドイッチを食べていたジミー・クラークが死亡。サンドイッチと水によって体の中で化学反応が起こり、内臓が焼かれて死亡したのだった。これも犯人は明らかにレナード。ジミーがいつもサンドイッチを買う店に店員として入り込み、セシウムを混入させていたのだ。

調べにより、リタはジミーの元里親であることがわかる。そしてリタ・ローマンは偽名で、本名はジェニファー・ブルックス――レナード・ブルックスの母親だった。

ジョーはレナードが服役中に受けたセラピーのビデオを取り寄せ、背景事情を探る。レナードは子どもの頃に父親を亡くし、その直後に母親は2人の子を里子にしていた。里子を引き取ると州から給付金が受けられるためと思われた。里子のひとりがジミーで、もうひとりはレイチェル・ネルソンという少女。

アダムは子どもの頃のレイチェルの写真を加工して現在の容姿を予測し、レイチェル・ムーアを発見。現在はアルコール依存症の更生施設にいるとわかる。

その施設にはすでにレナードが先回りしており、漂白剤などを使ってガスを発生させ、入所者が避難するどさくさにまぎれてレイチェルを誘拐していた。

ジョーはセラピー中のレナードが母親について一度も口にしていない点に注目し、虐待を受けていたのではないかと思いつく。当時ジェニファーは聖エイダン病院の熱傷病棟に勤務していたが、その病院は閉鎖され、現在は廃墟。そして更生施設に残されていた薬品の容器や付着していた軟膏は、10年以上前の物――おそらく、閉鎖された病院にあった物であろう。

マックらは病院の廃墟へ向かい、レイチェルに火を付けようとしていたレナードを取り押さえる。

レナードは母親に虐待されており、里子のジミーも自分を殴った――そうしなければジミーもジェニファーに殴られるから。そしてレイチェルは隣家に知らせに行くこともできたのに自分を助けてくれなかった。レナードは彼らへの復讐の計画を胸に秘めており、それを実行に移したのだった。


感想

前回登場のレナードが再登場。前回は無実だったので、今度も何かトリックがあるのでは? とか、真犯人をかばっているのでは? と思ったが、結局彼が犯人だった。

レナードは放火の衝動を抑える訓練をしていて、前回の話では何とか成功しているように見えた。また、放火はしても人的被害を出さないのが信条だったはず。しかし今回は冷酷かつ計画的に殺人を実行している。手口としては「焼き殺した」わけだが、生きたまま炙るとか体の中から燃焼させるというのは、「火を見たい」という放火の衝動とは少々次元が異なる犯行のように思える。

そのあたりが最後の「火を操っているつもりが、実は火に支配されていた」という独白と関係しているのかもしれないが、少々描写不足では? という気がした。長いモノローグがあったわりに、「あぁそうだったのか」と納得できる説得力がないような……。

モノローグも長かったけど、鑑識シーンも何だか無駄に長かった気がする。前回の冒頭での試合もずいぶん長く時間を割いていたけど、NYって以前からこうだっけ? そのへんの時間配分が、何というかあまり上手くいってないなぁと感じてしまった。

さて、事件以外のところでは新しい女性刑事が登場。この新人、ジェイミー・ロバートがフラックの新しいパートナーになるのだろうか。始まった時点で最終シーズンがほぼ確定、という微妙な時期での加入なので、あまり詳しく人物描写している時間はなさそうな気がする。それにしても、エンジェル刑事に続いてフラック刑事のパートナーはブルネットの美人ばかりだな!


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2015-08-03