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Homicide - Season 4, Episode 15

#70 Wu's on First?


Newspapers don't print the truth. We print what people tell us.

事件概要

No.037 James Haybert

ペンブルトン担当。カルバート郡の警官、ジェイムズ・ヘイバートがボルティモア市内で射殺される。現場には「ザ・サン」紙の記者エリザベス・ウーがおり、現場の詳細をすでに把握していた。ジャデーロは、詳細を伏せる代わりに郡警察とのインタビューを許可する。

ヘイバートは麻薬事件を捜査していたらしい。評判は良く経歴にも問題なし。ウーはそれを信じ、ヘイバートを英雄的に称える記事を書く。だがその後、匿名の目撃者から情報が入る。その話によると被害者は撃たれる前に麻薬を買い、その後そこへ戻り、買った麻薬がニセモノなので金を返せと叫んだ。そして被害者が先に車から撃ち、相手が撃ち返して死亡したという。

それが事実なら、加害者の正当防衛ということになる。ウーは裏を取るためにジャデーロを訪ねる。ジャデーロは絶対に記事に書かないことを条件に(もし書けば今後警察には一切取材できない)、被害者が麻薬を所持しており、拳銃には撃った形跡があったことを話す。血液検査にはコカインの反応があった。

ウーは目撃者からの話を記事に書きつつ「確証がない」と迷うが、記事を読んで気に入った編集長はそれを紙面に載せ「新聞が書くべきことは真実ではなく、人々が何を言ったかだ」と言う。

ペンブルトンは目撃者を見つけ、犯人はエマニュエル・ベネット17歳だという情報を得る。一方、ウーは匿名の目撃者から再度電話を受け、その「目撃者」こそベネット本人であることを知る。

ウーは最初の記事でヘイバートを褒め、次の記事で貶めたため、バーンファーザーが「彼女を何とかしろ」と言い出す。

警察側の目撃者は「ベネットが先に撃ち被害者が撃ち返した」と言う。ウーはベネットと接触するが、彼女は尾行されておりベネットはそこで逮捕。バーンファーザーは記者会見し、ヘイバートの麻薬使用について「未確認」としたうえで「容疑者の居場所に関する情報提供に関して、『サン』紙のエリザベス・ウー記者に感謝する」と述べる。ウーは「情報源を売る記者」という汚名を着せられ、左遷されることになる。


感想

「ツイン・ピークス」のジョシーことジョアン・チェンが記者役で出演。ドアノブに閉じ込められたらどうしよう、とか思わず意味不明の身構え方をしてしまうが、ここではやり手の事件記者。と思ったら裏を取らないまま記事を載せてしまい(これは編集長の責任も大きいのだが)、結局左遷されるはめに。バーンファーザーもひどいなぁ。

現場を仕切っているのは主任担当のペンブルトンだが、後遺症はもうすっかり見られなくなっている。

さて、前回から休暇を取っているケラマンの所へは、2人の兄ドリューとグレッグが訪ねて来る。前シーズンでは、パートナーを組んでいるルイスに弟がいることを知り「そんなこと一言も話してくれなかった」と文句を言っていたケラマンだが、自分だって兄さんのこと隠してたじゃんか(たぶん今シーズンで生まれた新しい設定なのだろうけど)。

で、この兄さんたちがまたワル! 窃盗やら盗品所持の前科が山のようにあって、親からはもう勘当されている。そんな兄たちの下で、末っ子のマイクだけが良い子だったらしい。ていうか兄弟がこれでよく刑事になれたよね。で、この困った兄さんたちのおかげでマイクはとうとう留置場行き。何だかんだで最後はさわやかに終わっていたけど、いいのかな……ま、いいか。

Yoko (yoko221b) 2013-03-04