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Law & Order - Season 3, Episode 2

#46 Conspiracy


事件概要

People vs. Mitchell M. Koblin (判事:Herman Mooney)

AAC(アフリカン・アメリカン会議)のカリスマ的指導者、マーカス・テイトが集会で演説を終えた直後に銃撃され、死亡する。会場は混雑しており、誰も犯行のその場面を見ていなかったが、銃を持った白人の男性が現場から逃げるところが目撃されていた。セレタとローガンが捜査に着手するが、2人とも白人であるためAACのメンバーは何かと非協力的。

AACの会合で撮られた写真の中から、同じ白人男性が何回か参加していることがわかる。テイト夫人とボディガードは、事件当時もその人物を見たと供述する。写真に映っていたシャツが手がかりになり、その人物はミッチェル・コブリンと判明。

コブリンの住所には、離婚した妻のサンドラが1人で住んでいた。ミッチェルはユダヤ系、サンドラはアフリカ系で、結婚当時2人は人種融合の理想的なカップルと思われていた。コブリンはテイトの思想を信奉しAACで働くようサンドラにも勧めていた。だが、その後コブリンはサンドラがテイトを含むAACの男性たちと浮気していると言い、離婚に至った。セレタとローガンは、ジムにいるコブリンを発見し逮捕。荷物には拳銃が入っていた。

コブリンはテイトを撃っていないと主張する。テイトの体内から摘出された銃弾は潰れていて使えなかったが、ボディガードの脚を撃った銃弾は、コブリンの銃と一致する。

コブリンは、ボディガードが自分に銃を向けているのを見て、正当防衛で発砲しただけだと言って無罪を主張する。実際、目撃者の証言はいずれも「テイトが撃たれた直後、銃を持って立っているコブリンを見た」というもので、テイトを撃った決定的瞬間は見ていなかったのだ。弁護人はさらに、テイトに他の敵がいたことやAACにユダヤ人への偏見があることなどを示唆し証人を挑発する。

評決は、起訴事実のうち第3級銃器不法所持のみが有罪となり、第2級謀殺罪その他は無罪。人種間の緊張が一気に高まる。

アダム・シフは、裁判の速記録を厳密に調べ直すようストーンとロビネットに命ずる。一事不再理の原則により州の検察では起訴できないが、公民権運動の侵害事件として連邦の検察が起訴できる可能性があったためだ。

だが記録を精査するうちに、ストーンは別の可能性に思い至る。ボディガードのクックはコブリンを「知らない男」と言っていたが、コブリンを恐れるサンドラを警護する際に顔を見ているはずなのだ。さらに、テイトを誘導したのが幹部のローランド・ブックスであることやAAC内部での対立があったことから、ブックスとクックが共謀しているという疑惑が浮上する。だがブックスもクックも関与を否定し、彼らを起訴することは不可能であった。


感想

うーん、何とも歯切れの悪い結末。結局誰が撃ったのかはわからないわけね。と思ったらこのエピソードにはシーズン7に後日談があるらしい。そこで真犯人は判明するのか? シーズン7ともなると、現行メンバーで残っているのはもうアダム・シフ1人だけだ。DVD化されるのは早くて来年(2009年)ぐらいかな~。

発砲時の状況、もう一度見直してみたがやはりよくわからなかった。目撃証言では「最初に爆発(explosion)があり、次に銃声が2発」となっていたが、最初の音は爆発なのかもうひとつの銃声なのか。計画的犯行だとすれば、爆発音をたてて皆の注意をそらした隙に発砲、という可能性もある。テイトを撃った弾はつぶれていて旋条痕が判別できなかったようだが、ボディガードの銃は現場で押収しているのだから、残りの銃弾をすべて回収できていれば、消去法でわからないのかな。無理かな。

このエピソードが放送されたのは、1992年にロサンゼルス暴動が起きた約半年後。その前年にはNYでクラウン・ハイツ暴動事件が起きている。LA暴動の背景には韓国人との人種対立もあったらしい。冒頭のテイトの演説で触れられていたのはそのことなのだろう。今回は、そういった事件とか公民権運動に関連する言及が台詞の中に多くて、調べるのが面倒くさい。

後半でアダム・シフが “Mississippi” と言っていたのは、1964年にミシシッピー州で公民権運動家が失踪した事件のことであろう。これは、アラン・パーカー監督による「ミシシッピー・バーニング」という映画になっている。

州と連邦による権力の二重性を利用して一事不再理の網を抜けることに関しては、CSI:Miamiシーズン4「実験殺人」で詳しく述べたのでここでは省略。仮にコブリンが妻を取られた恨みでテイトを射殺した場合、それでも連邦犯罪に問えるのだろうか。

テイト夫人のサティマさん、どこかで見た顔だと思ったら「マトリックス」のオラクルだったか! ローランド・ブックス役のジョー・モートンはCSI:NYのヒルボーン室長だ。そして弁護士を演じたエリック・ボゴジアンは現在、Law & Order のスピンオフ Criminal Intent に全然違う役で出演中。

Yoko (yoko221b) 2008-03-09