User Tools

Site Tools


bones:s02:034_the_man_in_the_cell

BONES - Season 2, Episode 12

#34 The Man in the Cell

  • 邦題:「最後の勝者」
  • 脚本:Noah Hawley
  • 監督:Jesus Salvador Trevino
  • 初回放映:2007-01-31

事件概要

ドナルド・ケント&キャロライン・エップス

刑務所で火災が発生し、ハワード・エップスの監房で焼死体が発見される。男性で年齢や背格好はエップスと一致するが、骨折の形跡から焼死体はエップスではないと判明。エップスは救出しに来た消防士を殺害し、入れ替わりに脱獄したのだった。消防士の氏名はドナルド・ケント。これでエップスの被害者は7人目となる。

ブレナンはエップスから連絡を受け「頭を使え」と言われる。発信元の公衆電話には、粉末のつまったビンが置かれていた。中身は骨の粉末とカレーのスパイス。エップスの妻キャロラインはすでに離婚して連絡を絶っていると主張するが、彼女が以前住んでいた場所が、カレー料理店の上階だった。現在は空き家になっているその家へ向かい冷蔵庫を開けると、中にはキャロラインの生首が置かれていた。「頭を使え」というエップスの伝言から、頭に何か隠されているのではないかと思いつく。ブースはエップスに揺さぶりをかけるため、彼の母親を連行。

キャロラインの耳には、遊園地のコインが入っていた。それがパーカーがいつも行く公園だと知ったブースは顔色を変える。パーカーは「パパの友達」という男からアイスクリームを買い与えられていた。渡された紙ナプキンには「私の名はパーカー、事件を解決する方法を聞け」とあった。

サローヤンはキャロラインの頭部を切開し始めるが、突然何かの粉末が飛び出し、サローヤンはその場に昏倒。何か毒物を吸い込んだらしい。病院に運ばれるが重態。危篤状態に陥る。ホッジンスは毒物の特定を試みるが、残留物の量が少ないため難航。

ブレナンは再びエップスから連絡を受ける。エップスは「頭が答えないなら身体に聞け」と言うが、母親が勾留されたと知り動揺する。

毒物とともに頭部から検出された粉は石膏。耳からは水硫化ナトリウムが検出される。その2つがある場所には、石壁や革製品を扱う場所などがある。ザックは「パーカーに聞け」という暗号が別の「パーカー」である可能性を思いつき、検索した結果、パーカー通りの「パーカー&パーカー」という革製品の店を発見。現場に踏み込むと、そこにはキャロラインの胴体らしき遺体が置かれていた。その上に粉の袋を見つけ、ザックは手を伸ばすが、そこには圧力の変化を検知する爆弾が仕込まれていた。ザックは圧力を変えないよう爆弾を手で押さえながら袋を抜き取り、ブースとともに手を離すと同時に物陰へ飛び込み爆風を逃れる。

ザックが死亡し、ブースが重態という報道がわざと流されるが、実は2人とも無事。毒の成分は臭化メチルと判明、サローヤンはエピネフリンを投与されて一命を取り留める。

ブレナンは自宅へ戻る。室内は捜査官により確認され、廊下とロビーにも捜査官が配備される。ブレナンが室内に入った直後、改装中の隣室から壁を破って侵入するエップスの姿があった。だが、エップスの侵入を予期していたブレナンは銃をかまえて現れる。同時に、石膏の粉から改装中の部屋に思い至ったブースが駆けつけていた。逃げ場を失ったエップスは「もうオリには戻らない」と言い、バルコニーから身を投げる。ブースは助けようとするが叶わず、エップスは転落死する。


感想

ハワード・エップスとの対決第3弾。これでようやくケリがついた……ということ、なのかな。いやハワード自身はもう死亡しているので、あれで終わりなのだろうけど、今後新たな被害者が判明するとか、同じくらい凶悪な共犯者がいたとか、もうひとり妻がいたとかいう展開はないのだろうか。

だって今回の一連の犯行、外に共犯者がいないとすると、ちょっと無理なのでは。

キャロラインの新しい住所を調べ、彼女の頭部を生きたまま切断して(ひー)殺害。ブースの身辺を調べ、息子がいつも行く遊園地を調べ、そのコインを入手。臭化メチルと、壊れやすいガラスのカプセルを入手。爆弾と起爆装置を入手。コインをキャロラインの耳に、ガラスのカプセルは中に薬品を入れて鼻から頭部へ挿入(これを入れるのにも特殊な器具が要るはず)。頭部をカレー屋の2階に置き、胴体はパーカー&パーカーに置き(その店の人はどうした?)、爆弾と起爆装置を仕込む。心臓を取り出し、新聞の切抜きとともにアンジェラに送りつける。ブレナンの住所を調べ、改装中の隣室から抜け穴を作る。

身辺調査などは獄中から何とかしていたとしても、爆弾だの薬品だの、どう考えても脱獄したばかりの囚人がひとりでやってのけるのは無理だ。ブレナンの隣室が改装中ってのも都合が良すぎるから、これもエップスが隣人を始末して仕組んだことだったりする? IQが高けりゃできるって問題じゃないと思うぞ。やはり共犯者がいると思う。

ところで今回は、ちゃんと手順が決められているのには、それなりの理由があるんだね、と納得したエピソードでもあった。プロトコルを守って調べていれば、カプセルに気づいて取り出せていたかもしれないものね(それでも割れる可能性は高かったかもしれないけど)。


使用楽曲

  • What's So Funny About Peace Love and Understanding by Nick Lowe

Yoko (yoko221b) 2008-10-21

bones/s02/034_the_man_in_the_cell.txt · Last modified: 2024-02-18 by Yoko