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bones:s03:053_the_man_in_the_mud

BONES - Season 3, Episode 10

#53 The Man in the Mud

  • 邦題:「泥に沈んだ栄光」
  • 脚本:Janet Tamaro
  • 監督:Scott Lautanen
  • 初回放映:2008-04-14

事件概要

トリップ・ゴダード

泥温泉に浸かりに来たカップルが、泥の中でほぼ白骨化した男性の遺体を発見する。頭の前方と後方に傷があり、複数の犯人に襲われた可能性があった。身体にはその他にも骨折の跡がいくつもあった。複顔の結果、被害者はオートバイレーサーのトリップ・ゴダードと判明。複数の骨折はレースでの怪我と考えられた。

トリップはグランプリで優勝したばかりで、ファンには好かれていたが、強引なレースでライバルに怪我をさせるような危険な走行をすることで知られていた。トリップのせいで半身不随になるほどの重傷を負ったものもおり、レーサー仲間からは恨まれていた。

トリップが乗っていたバイクは、チームで二番手のレーサー、ダニー・フィッツの物になったが、練習場でそのバイクに乗ったダニーは制御を失い転倒。バイクは炎上しダニーは死亡する。現場で部品を調べた捜査員は、ローターが故意に曲げられていることを指摘し「これは事故ではない」と判断。

その後、トリップの車が発見される。車には後頭部の傷に一致するバールがあり、割れたサイドミラーは前頭部の傷に一致する。つまり、複数犯ではなく単独犯で、後頭部を殴ったためサイドミラーに頭をぶつけたものと思われた。また、金属製の大型ケースの内側には大量の血の跡があり、遺体をそのケースに入れて運んだことがわかる。

その後、チームオーナーのレニー・フィッツが、飲料会社の10%をトリップに譲る契約をしていたことが明らかになる。レニーの子であるダニー・フィッツと双子の妹フィリパは、当然その契約を快く思わなかったはず。だが、その動機はダニーの事件には結びつかない。

ブースは「犯人はどうして温泉の場所を知っていたのか」というアプローチから、第一発見者にもう一度事情を聞く。現場の温泉は突然高温になるため入浴には向いておらず、一般には知られていない場所だった。彼は「友達から場所を聞いた」と言う。その友達は、事故で半身不随になってトリップを恨んでいた元レーサーの、ガース・ジョードリイだった。

だが、凶器のバールを調べた結果、加害者は通常より高い位置で握り(力の弱い女性がよく用いる方法)、検出したDNAも女性であることがわかる。ガースは「フィリパから温泉の場所を聞いた」と供述。フィリパは、父親が会社を譲ると聞いて、それを阻止するためにトリップのバイクに細工をした。だが、彼がそれに乗る前に契約書を受け取ってしまったので彼を殺し、遺体を温泉へ運んで遺棄。ダニーは何も知らぬままバイクに乗って事故を起こしたのだった。

弁護士は、証拠能力が弱いことから、起訴しても有罪は得られないと主張するが、ブースは「ダニーの父親や他の人々に事実を知らせるために」とフィリパを逮捕する。


感想

最近は、カミールとともに骨の鑑定を担当するのが専らザックの役割になり、ブレナンはブースとともに現場&聞き込み捜査に回るようになった。そして、今までザックがいた「ブースの弟分」的なポジションが何となく空席になり……そこに収まるのがスイーツ博士、ということになるのだろうか。カウンセリングが終わってもまだ、プロファイリングか何かで登場しそう。いつの間にかオープニング入りしてたし。

性別は? の意味で “Sex?” とカミールに聞いたブレナンの質問をエイプリルが取り違えるのは、まんまお約束ね。来るかなと思ったら本当にその通りの答え方だった。

さて肝心の事件はというと印象がいまいち弱く……う~ん。証拠を揃えてみたら現場の状況が再現できて、自動的に犯人もわかりました、という展開が少々平坦な気がした。シリーズとして安定してきているのは確かだと思うのだけど、その代わり少々勢いがなくなってきているというか、BONESでなくてもいい話じゃない? みたいな。グロいのはいいんだけど、グロだけじゃ何か足りないのよ~。

Yoko (yoko221b) 2009-03-31

bones/s03/053_the_man_in_the_mud.txt · Last modified: 2019-09-11 by Yoko