TV Crime Files

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CSI - Season 5, Episode 22
====== #114 Weeping Willows ======

  * 邦題：「主任失格」
  * 脚本：Areanne Lloyd
  * 監督：Kenneth Fink
  * 初回放映：2005-05-05

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//We all live in glass houses, Catherine.  You gotta be careful where you take your shower.//
===== 事件概要 =====

==== アリス・グレンジャー／ホリー・ピアソン殺害事件 ====

アリス・グレンジャー事件は、グリッソム、キャサリン、ヴァルタン刑事が担当。

勤務を終え、バーに寄ってから帰って寝ていたキャサリンは、グリッソムから応援を頼まれて現場へ出かけて行く。アリス・グレンジャーという女性が頭を撃たれて倒れていた。顔がジャケットで覆われていることは、顔見知りの犯行を思わせた。アリスの車が発見され、ヴァルタンとキャサリンが現場に向かうと、そこはつい数時間前までキャサリンがいたバーだった。アリスはその晩も客として来ていたが、夜中の2時ごろにタクシーで帰ったという。

傷口の角度から、犯人は高い位置の至近距離から撃っていた。被害者は跪いていたものと思われる。ジャケットには何か粒状の物質、ポケットにはカードやキーとともに、電話番号を書いた紙マッチがあった。それを見てキャサリンは愕然とする。自分がそのバーで出会った男も、同じように番号を書いたマッチを渡してきたからだ。

粒状の物質は、自動車のシートに使用される金属の破片。金属を加工する際に飛び散った物と思われた。アリスの兄ダグラス・グレンジャーから、元彼のジェフ・サイモンがストーキングしていることがわかる。しかもジェフは自動車の修理工だった。車にはノートパソコンがあり、GPSユニット画面が立ち上がる。その画面は、ベガス市警のラボを指していた。ジェフはアリスの車に発信機を取り付けて追跡していたのだった。

ジェフは潔白を主張し、バーでアリスがタクシーではなく怪しい男の車に乗るのを見て尾行したが、途中で警官に止められてしまい見失ったと言う。その「怪しい男」の風貌は、そのバーでキャサリンと会話した男によく似ていた。キャサリンはそれをグリッソムに話そうとするが、DNAラボで証拠が汚染されたことがわかり、それどころではなくなってしまう。

ジェフは供述どおり午前2時15分（死亡時刻の前後）に警官に止められていたことがわかり、釈放。だが完全なアリバイとは言えなかった。

紙マッチの主は弁護士のアダム・ノヴァック。やはりキャサリンと会話した男だった。キャサリンはノヴァックとの出来事をエクリーに報告するが、途中で遺体発見の報が入り現場へ。この事件はキャサリン、ウォリック、ベガ刑事が担当。

第2の被害者ホリー・ピアソンは、アリスと同じように口径の小さな銃で頭を撃たれ、同じように頭をジャケットで覆われていた。現場には、クラーク郡裁判所の駐車場のカードキーが落ちていた。被害者は前夜、昇進祝いで同じバーに行き、やはりノヴァックから話しかけられていた。2人を殺害したのは同じ銃で、カードの持ち主はノヴァック。

ノヴァックがホリーを駐車場へ送った時に、キスしてもみ合いになったことは事実だったが、ホリーとはそこで別れていた。タクシー会社もホリーを乗せたことを認めた。ノヴァックの車には、最近こじ開けたような形跡があり、その部分を調べると、最初の被害者、アリスをストーキングしていたジェフの指紋が発見された。

ジェフはアリスが行きずりの男とキスするのを見て逆上し、アリスを殺害。翌日、バーでアダムの車を見て、彼を陥れるための細工をし、ホリーを殺害してアダムに罪を着せようとしたのだ。


==== ??? 殺害事件 ====

スイングシフト担当。夫が売春婦とともにベッドにいるところを発見した妻が夫に切りつけ、夫が妻を殺害。売春婦は夫の財布を奪って逃走した。キャサリンが証拠をラボに渡すが、DNAサンプルが汚染されていることが発覚。以降詳細不明。

DNAの証拠汚染は、採取用キットを製造する過程で、作業員がマスクをしていなかったことが原因だった。


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===== 感想 =====

「汚れたエリー」、「禁断の味」に続いてこのエピソード。事件より捜査官の側に焦点を当てたドラマが続く。こういうのも、たまには良いんだけどちょっと続きすぎじゃない？ 個人的には「事件ドラマ」から「捜査官ドラマ」への移行はあまりしてほしくないなと思う。というのは、ミステリの魅力は何よりも「謎解き」だと思っているから。謎解きは謎が解けた所で終わっちゃうじゃん？ だから捜査官の謎は置いといて、被害者と加害者のドラマを中心にしてほしいなと思うのだ。事件にからめて少しずつ語るとか、番外編みたいなのをたまにやるくらいにしてくれればいいんだけど。シーズン5まで来ると仕方ないのかな……。

まぁ、これは過去や身内のあれこれではなく一口で言うなら「キャサリンは今日も男運が悪かった」エピソード。仕事の後バーへ行くの？ と思ったら、その日はキャスママが泊まりに来ていた（初登場ですね）。ママがリンゼイを見ていてくれるから、ということで羽根を伸ばしたのかな。たまにはそういう時間もほしいよね。そういう時に限ってロクなことにならないのがお約束なんだが。でも、問題なのはバーで男性に誘われたことよりも、飲酒運転（だよね？）の方ではないのか。

DNAラボの汚染騒ぎは、メインの事件とはあまり関わってこなかったけど（決め手の証拠は指紋だったし）、必要あったのかな。このネタはむしろ前回の「禁断の味」で使えば良かったような……。それより、最初の容疑者のアリバイが完全じゃない、という説明をもうちょっとしてほしかったな～と思う。

しかし今回は、事件よりもキャサリンの髪の色の形容が気になってしまった。アダムはキャサリンの髪を "redhead" と形容していたが、今までずっとキャスは金髪だと思っていたので「え、赤毛？」とちょっと驚いてしまった。小説では "strawberry blonde" となっていたと思う。これは「赤みがかった金髪」で、たしかに光の加減によっては赤毛に見えることもある（特に屋外）。

で、他の時はどうだっけ？ と過去のエピをいくつか確認してみたのだが、モニタの機種やDND再生ソフトの設定によって変わりそうなので何とも。

赤毛と言えばマイアミのホレイショだが、そういえばホレイショの髪も金髪に近い色に見えることがある。ロングショットの時はボディダブルの人がヅラかぶってるかもしれないけど。


--- //Yoko (yoko221b) 2006-09-20//
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