csi:s14:298_torch_song
no way to compare when less than two revisions
Differences
This shows you the differences between two versions of the page.
Last revision | |||
— | csi:s14:298_torch_song [2020-10-27] – created Yoko | ||
---|---|---|---|
Line 1: | Line 1: | ||
+ | CSI - Season 14, Episode 3 | ||
+ | ====== #298 Torch Song ====== | ||
+ | |||
+ | * 邦題:「炎のコロニー」 | ||
+ | * 脚本:Tom Mularz | ||
+ | * 原案:Elizabeth Devine | ||
+ | * 監督:Brad Tanenbaum | ||
+ | * 初回放映:2013-10-09 | ||
+ | |||
+ | ---- | ||
+ | ===== 事件概要 ===== | ||
+ | ==== ケヴィン・エリス、ティモ・パディア、レネ・ナイレン、カート・ハーパー ==== | ||
+ | |||
+ | クラブで火災が発生し、演奏していたバンドのメンバーを含む4名が死亡する。 | ||
+ | |||
+ | 死亡した女性メンバーの身体には、人種差別的なメッセージを含むタトゥーがびっしりと彫り込まれていた。そのタトゥーを手掛かりに調べると、白人優越主義者としてFBIから監視されている「ホワイト・ライジング」というバンドのメンバーであることが判明。さらに死亡した観客のひとりはティモ・パディアというヒスパニックの若者で、彼は煙を吸い込んでおらず、チェーンで首を絞めて殺されたことがわかる。ヘイトクライムと、それを隠ぺいするための放火である可能性が生じる。 | ||
+ | |||
+ | ニックとフィンはライアン・ミラー火災現場を調べる。ミラーは現場を見て放火を確信し、ニックが発見したロウソクの付いたボール紙を見て確信を強めるが、ニックはミラーの手法が「教科書をうのみにし過ぎで新しい情報を取り入れていない」と批判的。 | ||
+ | |||
+ | 結局、ボール紙は火災の3か月前に作られた灯籠のものと判明。クラブの前でアジア系の少年が襲われて重傷を負った事件が起き、被害者の姉たちが彼のために灯籠を作って飛ばしたのだった。そのひとつが屋根に落下し、今回の火災で屋根ごと下に落ちたものと思われた。 | ||
+ | |||
+ | ニックはフィンとともに「アークマッピング」という新しい手法を用いて、改めて火元の検証をしようとする。ミラーは強硬に反対し、保安官のエクリーに苦情を言うが、エクリーはニックの判断を尊重し、自らも現場検証に加わる。そしてようやく本当の火元を突き止め、タバコとマッチを使った発火装置を発見。 | ||
+ | |||
+ | クラブは燃えやすい資材を使用し、スプリンクラーを置かないなど防火対策がずさんだったが、出口だけは2箇所あるはずだった。しかし被害者の靴跡などは、裏口を蹴って開けようとしていたことを示していた。扉に付着していた塗料などから、裏口をふさぐように車が駐車されていたことがわかる。 | ||
+ | |||
+ | 付近の防犯カメラの映像から、クラブの扉をふさいでいた車の持ち主はジェレミー・ダグラスと判明。ジェレミーはカレブ・ヴォイトという友人に車を貸すように言われ、クラブの外に駐車しただけだと言い、その行動が結果的に大惨事を招いたことにショックを受ける。 | ||
+ | |||
+ | 罪を軽くするための取引として、ジェレミーは隠しマイクをもってカレブに会い、財布に付けるチェーンやタバコなどの証拠品を入手する役割を引き受ける。粗暴なカレブは「お前があんな所に車を止めたせいで焼け死ぬところだった」と言い、ジェレミーに酸をかけ、その場で逮捕される。 | ||
+ | |||
+ | ヴォイトの財布に付けられていたチェーンからはパディアの皮膚細胞が検出され、ヴォイトの犯行が裏付けられた。パディアは白人の女性と一緒に何も知らずにクラブを訪れ、曲を聞いて怒って怒鳴った。そこで乱闘になりヴォイトが首を絞めたのだった。だがヴォイトは放火については否定し「黒いガイコツのTシャツ」を着た男が火を着ける所を目撃したという。病院に収容され、今も入院中の男性がその特徴に合致する。 | ||
+ | |||
+ | 指紋を調べた結果、その男性は放火の常習犯であるイアン・バクストンと判明。マッチとタバコを使うのもバクストンのいつもの手口だった。ニックは、以前にバクストンの事件を調べた捜査官がミラーであることに気づいて「バクストンの犯行に気づいたはずなのに、捜査を遅らせた」と言う。ミラーはバクストンの保護観察官に確認しただけで「事件の日は仕事に行っていてアリバイがあるから」と決めつけていたのだ。 | ||
+ | |||
+ | バクストンは雇われて仕事をするプロの放火犯。今回の依頼人はクラブのオーナーのスチュー・クルチョフだった。クルチョフは最近の若者の音楽に嫌気がさし、火災の保険金を受け取ってクラブを閉鎖しようとしたのだった。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | ---- | ||
+ | ===== 感想 ===== | ||
+ | |||
+ | 白人優越主義者による人種差別メタルバンド。タトゥーが怖い! | ||
+ | |||
+ | これを書いている2020年、全米では「Black Lives Matter」の抗議運動が広がり、それに呼応するように人種差別主義者たちの言動も過激化しており大きな問題となっている。この「Black Lives Matter」のハッシュタグが拡散され始めたのが2013年7月で、このエピソードが放映される少し前のことだった。 | ||
+ | |||
+ | 今回は、火災専門の捜査官として「ヤな奴」的にミラーが登場していたので、共犯者かなと思っていたら、単に捜査官としてダメダメなだけだった。バクストンのことをすぐに話していれば、ジェレミーがあんな危険なことをする必要はなかったわけだから……。ジェレミーは、駐車する場所の選び方はダメダメだが、酸をかけられてしまったのはお気の毒。 | ||
+ | |||
+ | 身元不明の被害者の指紋をそれまで調べていなかったのか? | ||
+ | |||
+ | 最初に発火装置と思われた灯籠、見るからに危険そう(火災になりそう)で現実感がなかったのだが、意外にも実在する風習だった。タイで行われる「ロイクラトン」という祭りで、夜空にいくつも灯籠を飛ばす幻想的な光景が人気とのこと。ただし、大規模化したことで、火災などの問題が起きているらしい。 | ||
+ | |||
+ | * [[https:// | ||
+ | |||
+ | ---- | ||
+ | ===== 使用楽曲 ===== | ||
+ | |||
+ | * Radioactive by Imagine Dragons(アークマッピング) | ||
+ | * For the Rest of My Life by Gary Numan(グレッグが遺体の写真を撮影) | ||
+ | |||
+ | < | ||
+ | |||
+ | --- //Yoko (yoko221b) 2020-10-27// | ||
+ | [<>] | ||
csi/s14/298_torch_song.txt · Last modified: 2024-02-20 by 127.0.0.1