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jjd:s01:003_duty_of_care

Judge John Deed - Series 1, Episode 2

#3 Duty of Care

  • 脚本:G.F. Newman
  • 監督:Jonny Campbell
  • 初回放映:2001-12-03

事件概要

Mike Briggs

建設現場で働いていた19歳の若者トニー・クーツが、建物の崩落事故で死亡する。建設会社の管理者と作業監督者が過失致死(corporate manslaughter)で起訴され、ジョー・ミルズが検察官を務める。ジョーは、経営者への起訴が棄却されたことから、圧力があったのではと怪しみ、担当している判事の夫に利害関係があることを理由に、ディードに担当してほしいと持ちかける。ディードの動きはすぐさま、イアン・ロチェスターに伝えられる。

ジョーは法廷に立ち、建設現場の安全管理がいかに杜撰であったかを述べる。その現場は今までに何度も安全規定違反で警告を受け、現場を閉鎖するよう言われていた。だが経営者のブリッグスはそれを許さず工事を急がせていたという。トニーは訓練も研修も受けていなかった。その現場では今まで何度も事故が起きていたが、安全衛生センター(HSE)の検査官と建設会社の間に癒着関係があり、会社に責任なしと処理されてきた。

現場で働いていたボスニア人のミーシャ・ザヤジは、ブリッグスが現場で何度も安全を無視して作業を急がせていたことを証言する。その他にも、数名の証人がブリッグスの影響力について証言したため、ディードは被告人2名の罪状を落とし、ブリッグスと建設会社に対する過失致死の訴追を復活させることを提案する。有力者ブリッグスの訴追に、大法官省(LCD)のイアン・ロチェスターは難色を示す。

事件の合間にディードは、娘のチャーリーが連れて来た犬の面倒を見る。チャーリーはその犬が「虐待されていた」と言うが、実は研究所から勝手に連れ出した実験用の犬だったのだ。大学の寮には置いておけないので、ディードは仕方なくその犬を手元に置き「ロージー」と名付ける。

ブリッグスの弁護士はディードの元妻ジョージ(ジョージナ)・チャニング。ジョージは「刑事弁護は専門ではないから」と他の弁護士を推薦しようとするが、ブリッグスはジョージに弁護をするよう求め、ジョージは慣れない刑事事件に戸惑う。

ジョージは事件の棄却を狙うLCDからの協力を得て、鉱山事故の判例を引いて「多数の案件を抱えている企業の経営者が日常的にすべての現場に目を配れと要求することは理不尽である」と主張するが、ディードは別の判例を引いて対抗。日常的に現場を訪れて安全管理に直接口を出していた管理者は、法的責任を問われてしかるべきである。

法廷で感情的になったジョージは思わずディードへの批判を感情的に口走り、留置されてしまう。彼女は留置場から父親のジョセフ・チャニングに助けを求めるがうまくいかず、ディードに謝罪のメモを渡してようやく釈放される。ジョセフはディードを説得しようとするが失敗し、イアン・ロチェスターと手を組む。

クーツ夫人(トニーの母親)は、ブリッグスの署名入りの「HSEの指示を無視せよ」というメモを手に入れてディードに見せていたが、そのメモをクーツ夫人に渡した人物は、ブリッグスを恐れて法廷に現れない。

さらにジョージは、農場の事故で経営者ではなく安全・衛生責任者が責任を問われた事件の判例を持ち出して、ブリッグスに責任はないと主張する。だがディードは、その事件で「安全・衛生責任者には然るべき訓練を受けた資格のある人員を任命すべきである」と述べられていることを指摘。ブリッグスは適切な人員配置や訓練を怠っており、検察の主張はそこにあると判断する。

ディードを護衛していた警察官のスティーヴンは、ロージーが盗まれた犬であることに気づく。スティーヴンは警察内の反ディード勢力の動きを察知すると、ロージーを連れてチャーリーに会いに行く。チャーリーはロージーをアニマルライト活動家のアリソンという女性の家へ連れて行く。

事件は結審し、陪審員は有罪の評決に達する。ディードは、ブリッグスへの量刑に対して彼の企業の社会貢献を考慮するために、量刑前レポートを要求。だがブリッグスは、ディードが実刑を考えていることを知って陪審に暴言を吐き、拘置されてしまう。

イアン・ロチェスターは、ロージーの件でディードを脅す。その頃、ロージーはすでに警察によってアリソンの自宅から押収されていた。チャーリーは警察へ行き「それは私の犬です」と主張する。ディードは当初ロージー救出を断ったものの、結局警察署へ行って警官を威圧し、ロージーを引き取ることに成功する。


感想

前回、大法官省のお偉方夫人と浮気していた判事だが、今回は弁護人が元妻、検察官が元カノというぁゃιぃ事態に。そういう時は個人的な関係を理由に事件をはずれるべきじゃないのかな、という気がしないでもないのだが、ジョージとジョーが火花をバチバチとばしてやりあう様子は面白かった。

法廷では判事が元カノのジョーさんを贔屓しているように見えたのだが、気のせいかな? 今回のエピに出てきた会話から、ジョーは判事の元教え子でその頃からロマンティックな関係だったということがわかる。ふ~~ん。

でもラストでは、判事とジョージが玄関先で抱き合ってキス。それを見たジョーは黙って車を走らせていた。これって、今後三角関係になって行きますよということを示唆しているのだろうか。もしかして、ロチェスター夫人も加わって四角関係だったり? (それはちょっとやりすぎのような)

今回の事件で被告人のブリッグスはin his own nameでmanslaughter、会社のMandle PLCがcorporate manslaughterで訴追されているとのこと。後者はつまり、法人が刑事被告人になっているということ? それって審理は別に行うのだろうか、それともブリッグス個人の審理にくっつけてしまう(実際同じ事件だから)のだろうか。

さて、パイロットで登場していた娘のチャーリーが、今度は実験用の犬を無断で連れ出してしまう。相変わらず厄介事を持って来る娘に対して、判事も相変わらず甘い。これは英国法に照らして犬の「誘拐」なのか「窃盗」なのかよくわからないが、どっちにしろ犯罪なのは間違いないよね……研究所が訴えたら、やはりタダでは済まないような気がするのだが、どうだろう。

それにしても警備のスティーヴンさんはとんだ災難。

Yoko (yoko221b) 2010-01-31

jjd/s01/003_duty_of_care.txt · Last modified: 2019-06-16 by Yoko