• 邦題：「報復と制裁」
• 監督：E.W. Swackhamer
• 脚本：Robert Stuart Nathan
• 初回放映：1991-03-12

What I do mind is that 12 honest citizens knew he was guilty and acquitted him.

銃撃事件が発生、近くに居合わせた警官が駆けつけたが目撃者はなし。被害者ホセ・ウルバノは背中と股間を撃たれていた。麻薬の売人で何件も前科があり、保護監察官も「ナメクジより少しマシな程度」と評価。

目撃者の話では、ホセは教会から来たアリシアという少女と話をしていたという。アリシアも神父もホセのような奴は死んで当然という反応。アリシアの祖母は、犯行に使われた物と同じ型のグロックを所有していた。アリシアの妹ルーシー・リバースは暴行を受けて入院していた。祖母の銃は犯行に使われた物と判明。しかし、神父、アリシア、ニッキー（ルーシーの恋人）ら関係者が口をつぐんでいる。

グリーヴィとローガンはまずアリシアを逮捕。アリシアの祖母から「ウルバノがルーシーをレイプし、ニッキーがウルバノを殺した」という証言を得、ニッキーが起訴される。婚約者がレイプされ重傷を負わされた若者が復讐したので、世論も陪審員も被告人に同情するだろうと思われ、取引に応じようとした矢先、公選弁護人のグリーンが辞任し、テキサス州のチェット・バートンという有名弁護士が無償で弁護につく。

ストーンは麻薬所持で逮捕された大学生から、ニッキーが麻薬の売人でウルバノがニッキーに流していたという情報を得るが、判事は関連性・信憑性に欠けるとしてその証人を認めなかった。バートンは正当防衛を印象付け、ニッキーは無罪となった。

テキサス州の弁護士（NY州での法曹資格も持っているらしいが）すごいなぁ。カウボーイハットにループタイ。これもTVに映るための演出なのだろうか。

それはともかく、この弁護士は被告人の動機が復讐であり、それが正義であると堂々と主張する。だが法廷での戦術は正当防衛に誘導することだった。陪審員も、本当は復讐のための計画殺人であると思いつつ無罪にしたのだろう。正当防衛は無罪にするために都合が良かっただけだと思う。ニッキーの行為を理解できるか、許せるかといったこととは別の面で、疑問の残る結果だった。

— Yoko (yoko221b) 2007-03-11, 改訂 2008-06-05