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lao:s03:053_point_of_view

Law & Order - Season 3, Episode 9

#53 Point of View

  • 邦題:「揺らいだ中立性」
  • 監督:Gilbert Moses
  • 脚本:Walon Green, René Balcer
  • 初回放映:1992-11-25

Sometimes you have an awful way of being right.

事件概要

People vs. Mary Kostrinski (判事:Allan Bonner)

路上で男性が射殺されるという事件が発生。セレタ刑事が負傷して入院中のため、ローガン刑事は一時的にレニー・ブリスコー刑事とともに捜査にあたる。

被害者はトミー・ダフ。妻とは離婚していないものの10年近く別居し、常に女性問題を抱えていたという。仕事は酒類の卸売業だが、ゆすり・たかりの常習犯ジミー・スキャンロンの下で現金の運び屋をしているという噂があった。

最初に現場に駆けつけた巡査2人の話に矛盾があることがわかり、改めて話を聞くと、2人は事件前にダフが女性を追いかけていたのを見たと認めた。女性警官は「女性は脅えていたように見えた」という印象を持ったが、男性のパートナーは「よくあるナンパ」と判断して気に留めなかったのだ。

その女性は、メイクアップアーティストのメアリ・コストリンスキーと判明。薬きょうの指紋から、メアリが発砲したことが裏付けられる。

メアリは「ダフが酔って自分をレイプしようとしたので、身の危険を感じて撃った」と主張するが、血液検査の結果ダフは飲酒していなかったことや、メアリが少し離れた距離から撃ったことがわかる。だがエリザベス・オリヴェットは、メアリに面接した結果、彼女は嘘をついていないと判断。メアリの弁護人は、オリヴェットの見解を偶然に知り、彼女を弁護側の証人として申請。ストーンはシフの指示により、やむを得ずオリヴェット自身のレイプ事件を持ち出して反対尋問を行う。

さらにメアリの周辺を調べると、スキャンロンの部下からメアリに多額の資金が渡っていたことがわかる。ダフ本人はほとんど財産を持っていなかったが、別居中の妻の口座の残高は27万ドル。ダフがスキャンロンの金を盗んだため、スキャンロンがメアリに殺害を依頼した可能性が浮上する。

ストーンはメアリの弁護人に取引を持ちかける。メアリはスキャンロンについての証言と引き換えに、第1級故殺罪を受け入れる。

セレタ刑事は、退院しても以前と同じような現場の仕事に戻ることは困難であることから、内勤の部署に異動することを承諾。ローガンは今後もブリスコー刑事とパートナーを組むことになった。


感想

今回からフィル・セレタ刑事に代わりレニー・ブリスコー刑事がレギュラーとなる。ブリスコー刑事役のジェリー・オーバックはこの後シーズン14までレギュラー出演を続け、その後スピンオフのTrial by Juryに異動するが、残念ながら2004年の暮れに病気で亡くなっている。

実はオーバックの登場は今回が初めてではない。シーズン2「The Wages of Love(愛の代価)」で被告人の弁護士の役で一度出演している。このシリーズでは「ゲスト出演するたびに違う役」という俳優も多いし、ゲスト出演の後に全然違う役でレギュラー出演という俳優も珍しくない。長寿番組だから、ということもあるが、まだ長寿番組でも何でもなかった頃から使い回しは多かったようだ。

現在から振り返ってみるとブリスコー刑事の初登場という記念すべきエピソードなのだが、話の中心はオリヴェットとストーンの対立だった。正直に言うと……こういう形での対立はあまり見たくなかったなぁと思うのだが、あまり感情的にならずお互いの立場を理解し合っているところは良かったと思う。

それにしても、今回のおばさん弁護士は良いキャラだな。どんな悪ガキもひと睨みで黙らせる校長先生みたいな感じ。依頼人に対しても悪いことは悪い、とぴしっと言ってのけるところなど、見ていて気持ち良いくらい。このシリーズは、女性弁護士に印象的なキャラが多い(シャンバラ姐さんとか)。ストーン検事も、弁護士の正義感や信念や人柄に好意を持っているように感じられた。

Yoko (yoko221b) 2008-06-06

lao/s03/053_point_of_view.txt · Last modified: 2020-04-17 by Yoko