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mccallum:8_running_on_empty

McCallum - Series 2

#8 Running on Empty

  • 邦題:「ダイエットの罠」
  • 脚本:Mike Cullen
  • 監督:Peter Smith
  • 初回放映:1998-02-17, 1998-02-24

事件概要

Episode 1

若い女性が階段から落ち、頭を打って死亡する。彼女は不審な侵入者に襲われ、揉み合って落ちたのだが、警察も検死官もその顛末を知る由もない。足下に絡まっていたジーンズのサイズが大きすぎることから、ジーンズに足を取られたための事故と推定する。被害者の夫も「妻はダイエット薬にはまっていた」と供述する。その頃、被害者と揉み合った侵入者ギッブスは病院に出勤し、医師として別の患者の死亡を確認していた。

マッカラムは被害者の異常な痩せ方を不審に思い、組織の検査を依頼。だがマッカラムはすでに辞職する意志を固めており、「結果はアンジェラに伝えてくれ」と言う。アンジェラは、マッカラムの辞表のことを知り、自分も辞職しようとするが、同時に親友のローリーの病気がますます悪くなっていくことに悩む。ローリーは病気で言語機能を徐々に失っており、いよいよ悪くなれば自ら命を絶つつもりでいるのだ。

教授のパディ・ペンフォールドはマッカラムを慰留しろという指示を無視して、アンソニー・ワットを後任の検死医に決める。だがワットはギッブスの仲間だった。ギッブスは新たな被害者を発見。ワットを呼び出してひそかに遺体を運び出そうとするが、途中で被害者が息を吹き返したため、首を絞めて殺害してしまう。ギッブスはダイエット薬の開発をひそかに行っており、一連の被害者はその薬の被験者だったのだ。

その後、別の女性が自宅で死亡。マッカラムは息子のケヴィンに自分の電話番号を渡す。今回の女性も拒食症と見られ、極度の栄養失調状態だった。マッカラムは転落死事件との関連性を疑う。案の定、2人の内臓組織からは共通の化学物質が検出される。発覚を恐れたワットは、ギッブスとともに遺体と検体を盗み出して焼却する。

Episode 2

マッカラムらは、遺体強奪の目的は化学物質を特定されないためではないかと疑う。ギッブスは薬を取り返そうと、ケヴィンを襲う。ケヴィンはマッカラムに助けを求め、しばらくマッカラムの自宅に匿われることになった。

ボビーとファジーは遺体と同じ重さのレンガを使って実験し、押し入ってから警報装置がなるまでの間に遺体を運び出すことは不可能と判断。犯人は警報装置を切り、遺体を運び出してから警報を鳴らした――内部犯の可能性が浮上する。ボビーはワットを疑うが、ペンフォールドは「仲間を疑うのは良くない」と聞く耳を持たない。ボビーはブラッケンとスモールに自分の疑念を伝える。

マッカラムはローリーから呼び出しを受けて出かけ、最期を看取る。その隙に、ギッブスはワットがひそかに作った合鍵を持って入り込み、ケヴィンを殺害して持っていた薬を奪う。マッカラムに連絡がつかないため、ワットが検死解剖を行う。ボビーは腸に浮腫の形跡を認め、検査を進言。ワットは同意するが、途中で検体をすり替えてファジーに渡す。

ローリーの自宅から病院に来たマッカラムは、ケヴィンの事件のことを知る。ワットがファジーに渡した検体は完全な健康体だった。マッカラムは、ケヴィンがろくに食事をしていなかったことから、検査結果を不審に思う。

その頃アンジェラは、故郷のアイルランドへ帰ろうとしていた。それを知ったマッカラムは、検査をパディに任せて空港へ向かう。

改めて検査した検体は、転落した女性および拒食症の女性と同じ徴候を示していた。ケヴィンは母親の薬をこっそり口にしていたのだ。ワットが検体をすり替えたことを知り、パディらはファジーの友人である製薬会社の研究者バーカー博士に協力を頼む。バーカー博士の話から、ダイエット薬の開発に執念を燃やしていたギッブス博士のことや、彼が動物実験のやりすぎで解雇されたことなどがわかる。

マッカラムは空港へ駆けつけるがアンジェラの姿はない。失望して帰路につくが、自宅に戻った彼を待っていたのは、アンジェラの姿だった――。


感想

第2シリーズは、1話完結の形式を取りながらもシリーズ全体で連続したドラマになっているのだなぁ……と、最終話に来てやっと気づいたりする(遅い)。クレアとパディ先生のこともそうだったけど、アンジェラの親友ローリーの病気の件が今回悲しい結末を迎え、5話でいい加減な検死をしたワット医師がもっと悪い奴になって再登場。まぁ、根っからの凶悪犯というわけではないようだが、金目当てに違法な検死を引き受け、犯罪に手を染めていくうちに引くに引けなくなってしまったという感じ。

そして、ジョアナの降板で番組の「ヒロイン」になったアンジェラはどうやらマッカラムとハッピーエンドになったようだ。この8話を最後にマッカラム役のジョン・ハナーは番組を降板するのだが、もし降板しなければ次のシリーズではこの2人の職場恋愛が描かれることになったのだろうか。う~~~ん、個人的には、イアンとアンジェラは兄妹のような関係でいてほしかったし、主演の男性と女性が恋愛関係という図式はあまり好きじゃないので、これはここで終わって良かったと言うべきかもしれない。

そして相変わらず、ボビーは良いヤツ! これはもう第1~第2シリーズ全体を貫いて変わらないことだなと思った。ファジーとのコンビも冴えている。

2008-07-27

mccallum/8_running_on_empty.txt · Last modified: 2019-09-11 by Yoko