CSI - Season 2, Episode 16

#39 Primum Non Noncere

- Since when are you interested in beauty?
- Since I met you.

アイスホッケー場殺人事件

 グリッソム、キャサリン、サラ、ブラス警部担当。アイスホッケーの試合中に選手が死亡した。ロビンス医師が検死するが、怪我が多すぎて死因がなかなか特定できない。

 グリッソムとキャサリンは死亡した選手テリーの部屋を調べ、多くの女性と交際があったことを知る。サラは選手全員のスケート靴を調べ、血痕を調べる。テリーの頚動脈を切ったのは、相手チームの女性選手ジェイン・ギャラガーの靴のブレードだった。ジェインは妊娠していた。

 被害者の死因は、外傷ではなくウォルフ-パーキンソン-ホワイト症候群(WPW)という心臓の異常が原因だった。被害者はマラリア等の薬として使用されるキニーネを摂取していたが、WPWを持つ人間にはこれが致命的になる。調べてみると、チームドクターがキニーネを購入していた。彼はジェインの元恋人。テリーがジェインとのセックス中に発作を起こして病院に運ばれた時、ジェインはその医師を呼び出していた。ジェインの妊娠を知ってテリーに殺意を抱いたが、父親は別の選手だった。

サックス奏者変死事件

 ニック、ウォリック、ロックウッド刑事担当。ホテルのカジノでバンドのサックス奏者が死亡していた。麻薬の過剰摂取らしいが、グラスが1つだけなのにコースターが2枚あったこと、コンタクトレンズが落ちていたことなどから、誰かがその場にいたのではないかと思われた。被害者が摂取した麻薬は、チャイナ・ホワイトと呼ばれる純度91%のヘロインで、西海岸に流通しているメキシカン・ブラウン(純度は高くても20〜30%)とは異なっていた。ニックとウォリックは純度が高すぎることを不審に思い、意図的な殺人を疑う。

 麻薬摂取に使った道具は、バンドの女性歌手のスカーフに包まれてゴミ箱の中から発見される。被害者の友人の指紋が検出されるが、麻薬で死んだことを被害者の息子に知られたくなくて道具を隠したのだと言う。歌手に事情を聞きながら、なぜか親密に語り合ってしまうウォリック。

 現場にあったコンタクトレンズから、犯人はバーテンダーと判明。コースターが2枚あったのは、その間に麻薬をはさみ、隠して運んだためだった。容疑が晴れた歌手と再び語り合うウォリックは、肘の内側に残る注射の痕を見て彼女に背を向ける。


 主任たちの事件がアイスホッケーの試合中に起きた荒っぽい事件なのに対して、ウォリックとニックの事件は静かな雰囲気で話が進む、その対照が面白い回。それにしてもアイスホッケーというのは荒っぽいスポーツだ。スピードが出るせいだろうか。

 主任とサラの会話「美に関心があるなんて、いつから?」「君に会ってから」こ、これは一体! 前回のエピソードと何か関連が? 何だか主任らしくない台詞だが、最近のサラは救急隊員とデートしたりグレッグに誘われたり、何かと身辺が賑やかだ。この会話は記念(?)に冒頭に飾っておくことにするが、他にも面白い台詞がいくつか。主任がチャーリー・ブラウンを引用した「見つめていたいものが三つある。早瀬の流れ、暖炉で燃える火、ぐるぐる動くザンボーニ」とか、キャサリンの「寝ている女の人数が持っている椅子の数より多い時はロクなことがない」とか。テリー君のお相手の女性は、家具の総数(テレビを含む)の約四倍。

 この回ではウォリックまで、バーの歌手と何やら良い雰囲気。思えば、主任はテリーやレディ・ヘザー、キャサリンは建築の監督官、ニックはクリスティ(可哀想な結末だったけど)、サラは前述したとおり、それぞれ「お相手」がいたのにウォリックだけ今までそういう話がなかったが、ここでやっと。結局うまくいかなかったけれど、ニックとの友情が深まった描写は良かったと思う。最初の頃のライバル心むき出しの関係から、より深く相手をわかり合っている友人同士になった。ピアノを弾く姿もなかなか決まっていた。

 事件よりも、CSIチームの人間関係が印象に残ったエピソードだった。


単語帳

  • Primum Non Noncere: 何よりも、害をなさぬことが肝心
  • triple lutzes: トリプルルッツ
  • goalie: ゴールキーパー(俗語)
  • Zamboni: ザンボーニ(スケートリンクの製氷機)
  • Wayne Gretzky: ウェイン・グレツキー(カナダのアイスホッケー選手)
  • Rat Pack: 不良集団、愚連隊(ここではチーム名)
  • Wolff-Parkinson-White syndrome: ウォルフ-パーキンソン-ホワイト症候群(心臓の心房から心室への興奮伝達が速まる。頻脈発作を伴うことが多い)
2005-01-20
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