Law & Order: UK - Season 2, Episode 11

#24 Duty of Care

Crown v. Megan Parnell

 アパートで火災が発生し、13歳の少年イアン・パーネルが死亡する。放火の疑いがあり、刑事たちは1階の新聞店やイアンと争っていた自警団の少年たちの周辺を捜査するが、いずれもアリバイがあったり動機がないことなどがわかる。

 放火に使用されたシンナーは建物のメンテナンスに使用されるもので、イアンが火遊びをしていたという疑いが生じる。しかしシンナーは棚の上に保管されており、身体に障害のあるイアンは取ることができないと思われた。イアンは小児期崩壊性障害で、運動能力が低く、症状は日に日に悪化していたという。母親のメーガンはイアンを施設に入れず自分で世話をすると主張していたが、最近は彼女の手に負えないことも多く、メーガンは「絶望していたようだった」という。

 メーガンの部屋着からシンナーが検出され、彼女は放火殺人の容疑で逮捕される。

 弁護についたドミニク・ペックは医師の証言やメーガンの部屋着を証拠から排除しようとするが、その主張は間違いだらけで法廷で失笑を買う。証拠はいずれも採用され、ペックは陪審員の同情を引くという戦術に出る。スティールとフィリップスは、法廷でのメーガンの様子を見て、弁護人がしっかり事実を伝えていないのではないかと疑う。

 ペックが召喚した専門家証人は「メーガンはACSSで善悪の判断ができない状態だった」と証言。ACSSとは「急性介護者ストレス症候群」で、理性を欠いた行動と感情の不協和、認知障害を特徴とするという。スティールは反対尋問に立ち、証人が医学的な資格を持っておらず、ACSSは学会に認められたものではないと指摘。また尋問の途中で、メーガンが「生涯病院に隔離されるかもしれない」と口にする。

 ペックはメーガンとともに検事を訪ね、「実は、メーガンは火をつけたが殺してはいない」と告白。メーガンは発作を起こすイアンを見ながら「苦しみを終わらせてやりたかった」からと注射を打たず、何もしなかったと言う。けいれんが収まり、イアンが死んだとわかってから衝動的に火をつけたのだ。

 検事は検死報告書を再確認するが、イアンの死因は煙の吸引、つまり火災が発生した時にイアンがまだ生きて呼吸していたことに間違いはなかった。しかしメーガンが嘘を言っているようには思えない。検死医は、イアンが発作で昏睡状態に陥っており、死んだように見えていたのではないかと思いつく。

 法廷で事実を知らされたメーガンは、自分の放火で息子が死亡したことを知って泣き崩れる。

 このままでは裁判がやり直しになってしまうが、メーガンにはもうひとり子どもがおり、長期化は気の毒だと考えたスティールは公判の続行を申し出、故殺での取引を切り出す。弁護人は取引に応じ、判事は「3年の実刑、ただしその前に十分な精神鑑定を受けること」という判決を下す。

 ペックは刑事弁護を辞めて個人事務所を開き、メーガンは精神鑑定を受けて5ヶ月後に釈放される。

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 本家オリジナルはシーズン11「聖母の告白」だが、こちらはまだ未見。しかし病気や障害に苦しむ家族を見かねての慈悲殺、あるいは自殺ほう助のような事件の話はよくあるので、未見ながら何となく既視感があった。今回のメーガンは敢えて薬を与えず死ぬに任せたので、間接的な慈悲殺と言えるだろうか。厳密には死亡しておらず、結果的にメーガンの放火で死亡したわけだが、火をつけた時点でメーガンに殺意はなかったので難しい。今回弁護側が取引に応じたが、争っていればどうだっただろう。弁護人がアレでなければ無罪評決の可能性もあったのではないかという気がする。

 前半ではACSSという症状をめぐって専門家の間でやり取りがなされるが、ペックがウザキャラすぎてその辺はあまり印象に残らず。

 弁護人もいろいろ個性的な人が登場したが、ウザさでいうと今回のペックが一、二位を争うんでないかい? 登場した時から見るからに軽薄な感じで、アリーシャに興味を示したかと思うと、自分の依頼人の容姿を貶したり。根拠法令の引用は間違いだらけ(いちいちツッコミを入れて笑いものにするスティールさんも意地悪といえばそうだけど)。こんなんでよくバリスターになれたな! 事件後に個人事務所を開いたというが、仕事はちゃんとできているのだろうか。できてないような気がする。

2018-06-20
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