Murder One

 スティーヴン・ボチコ制作のTVシリーズ "Murder One" は、1995年から2シーズンにわたってABCネットワークで放映されました。ハリウッドの一流法律事務所を舞台にした法廷ドラマです。

 シーズン1では、ある少女の殺人事件とその捜査、裁判、評決、そして真相究明まで全23話を通して描いています。メインになるストーリーはその殺人事件ですが、事務所に勤務する弁護士たちが抱えるその他の小さな事件も並行して描かれ、ボチコドラマらしい群像劇にもなっています。出演は、ダニエル・ベンザリ、メアリ・マコーマック、スタンリー・トゥッチなど。

タイトル

 シーズン2では、ベンザリが降板してアンソニー・ラパリア(FBI〜失踪者を追え)が主役を務め、ストーリーも1事件を継続して追う形式から、複数の事件を扱い、それぞれ6話前後で評決に至るという形式に変わりました。S2は全18話ですが、後半では2話ずつまとめて2時間ドラマのようにして放送したようです。

 "Murder One" は一部では高く評価されているものの視聴率は振るわず、残念ながらシーズン2で打ち切りになりました。後にヒットした連続ドラマ(「24」や「LOST」など)は、この作品の教訓を生かして成功したと言われています。

Table of Contents

エピソードガイド

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Season 1

Chapter 1
ハリウッドの高級マンションで15歳の少女ジェシカが殺害される。ジェシカの姉ジュリーのパトロンでありショービジネス界の実力者でもあるリチャード・クロスが逮捕される。弁護士のテッド・ホフマンは保釈手続きに着手。
Chapter 2
クロスはアリバイが確認され、今度は人気俳優のニール・アヴァドンが逮捕される。ホフマンは、クロスの頼みでニールの弁護人となる。事務所の受付、ライラのボーイフレンドが事件に巻き込まれ、ジャスティーンが事件を担当する。
Chapter 3
ニールは罪状認否で無罪答弁を行う。ジェシカの日記が発見され、事件には思ったより多くの大物たちが関わっているらしいとわかる。リサとアーノルドは横領事件を担当して執行猶予を勝ち取るが、これで良かったのかと悩む。
Chapter 4
メリッサはニールの暴露ビデオをメディアに提供。ホフマンはレイ・ヴェラチェク刑事の公判を担当する。
Chapter 5
予備審問の結果、ニールの起訴は十分な根拠ありと判断され、事件は地裁へと送られる。私立探偵のブレイロックは、クロスに不利な証拠があるという情報を得て出かけて行くが、取引場所で殺害されてしまう。ジャスティーンはヘイトクライムの事件を担当する。
Chapter 6
ホフマンはブレイロックが殺害された状況に関して仮説を立てる。アーノルドは17年前の事件で逮捕された男性の事件を無償で引き受け、その過程で検事のシェリルと親しくなる。
Chapter 7
ニールの精神科医、レスターのクリニックに勤める看護師が検察側の証人となる。リサは、ギャング同士の抗争で相手を殺害した少年の事件を担当。
Chapter 8
レスター医師が、かつて女性患者を何人もレイプしていたらしいという疑惑が生じる。ジャスティーンは被害者に面会して協力を頼み込む。リサは隣人同士の紛争事件を担当。
Chapter 9
うっかり買春行為をしてしまった大学教授が、つてを頼ってホフマンに弁護を頼み込む。ジェシカ事件は注目を集め、ジャスティーンもクロスや法廷番組のキャスターからアプローチを受ける。
Chapter 10
ニールのストーカー、ホリーがジェシカに脅迫状を送っていたことが明らかになり、ホフマンらが調査に乗り出す。ホリーは事務所に乗り込んで逮捕されるが、その後留置場で死亡する。ニール事件では陪審員の選考が始まる。
Chapter 11
ホリーはアリバイが確認され、ジェシカ事件とは無関係とわかる。ブラジルの有力者、ロベルト・ポルタレグレがクロスの紹介で息子の事件(デートレイプ)の弁護を依頼するが、その事件は被害者が告訴を取り下げる。
Chapter 12
ニールの公判が始まる。ホフマンはその間にもポルタレグレを調査し、クロスの動きを探る。冒頭陳述中にホフマンの娘が誘拐されたという報が入るが、その後娘は無事に発見される。
Chapter 13
ニールの公判では、本格的に証人尋問が始まる。リチャード・クロスに関してある噂が持ち上がる。
Chapter 14
ホフマンは、ブレイロック事件について新たな情報を得る。事務所ではアーノルドとジュリーが急接近。ホフマンの妻アニーは、しばらく別居したいと切り出す。
Chapter 15
レスター医師が証人として召喚され「ニールが殺人を告白した」と証言する。一方、陪審員の間にも恋愛スキャンダルが発生し、弁護側に有利と見られた陪審員が解任されてしまう。
Chapter 16
ジェシカの日記が証拠として採用される。ジュリーは当初、クロスに不利な証言をする予定だったが、当日になって急に「クロスと結婚した」と言い証言を拒否。
Chapter 17
エドアルドが再びレイプ容疑で逮捕され、ホフマンは被害者からエドアルドがジェシカとも関わりがあったことを聞かされる。レスター医師の看護師の弟が、AIDS治療のためクロスの援助を受けていることがわかる。
Chapter 18
ホフマンは、ジャスティーンがクロスと通じていたことを知り、解雇を言い渡す。ニールの母親が法廷で証言して同情を集め、ニール有罪に傾いていた世論を引き戻す。
Chapter 19
最後の証人として、ニール自身が証言台に立つ。クロスは奇矯な言動を見せ始める。
Chapter 20
ニール事件では、検察側と弁護側がそれぞれ最終弁論を行う。クロスは発作を起こして倒れる。
Chapter 21
陪審員は評決に達する。ホフマンはクロスの窃視趣味を思い出し、ジェシカのアパートに隠されていたビデオカメラを発見する。
Chapter 22
ジェシカのアパートの様子を映したテープは、クロスが保管していた。ホフマンはそのテープを手に入れ、犯人がジェシカを殺害する様子を目にする――。
Chapter 23
ホフマンはテープを法廷に提出。ジェシカ事件の真相が明かされる。

Season 2

Chapter 1
州知事とその愛人が殺害される。容疑者として逮捕されたシャロン・ルーニーには、元検事のジミー・ワイラーが弁護に就く。法律事務所「ホフマン&アソシエイツ」では、経営者のテッド・ホフマンが事務所を去ったため、ワイラーをヘッドハンティング。
Chapter 2
シャロンの初公判が開かれる。知事は再選を目指して選挙を戦っており、対立候補で現地方検事のガーフィールドや、その支援者でありワイラーの仇敵でもあるディートリックは、選挙をめぐり舞台の表や裏でさまざまな争いを繰り広げていた。
Chapter 3
シャロンは法廷で興奮して取り乱す。ワイラーは検察側の証人から法廷戦術を非難される。知事の妻キャロラインが意味不明な行動に出る。
Chapter 4
シャロンの審理が続けられる一方で、ワイラーはバスケットボールの有名選手のマネージャーから依頼を受ける。チームオーナーが殺害され、選手に容疑がかかる可能性があるという。
Chapter 5
シャロンに有利な証人が現れるが、証言中に思わぬ事態に。
Chapter 6
バスケチームのオーナー殺害事件で、選手のリッキー・ラトレルが逮捕される。シャロンは自ら証言台に立って心情を吐露し、拘置所で祈る。
Chapter 7
シャロン事件の評決が出る。事件はその後、思わぬ展開に。ワイラーは新たな情報を得てガーフィールドと交渉。
Chapter 8
シャロン事件の全貌が明らかになる。リッキー事件では、弁護方針をめぐりクリスとアーロンが対立。
Chapter 9
リッキー事件では陪審員の選考が始まる。ワイラーらは、有名人のグッズコレクターや、リッキーのエージェントの座をめぐる争いに悩まされる。
Chapter 10
リッキー事件の審理が進み、彼らはリッキー自身が証言するという方針で合意する。だが、証言の予行演習中に、リッキーが爆弾発言。
Chapter 11-12
リッキーの証言で法廷内は大混乱に陥り、検事と判事は大いに怒る。
Chapter 13-14
ワイラーは、恩師の頼みでクリフォード・バンクスの弁護人を引き受ける。クリフォードは「道路掃除人」と綽名される連続殺人者で、凶悪犯罪者だけを狙って殺害していた。
Chapter 15-16
救急隊員の供述から、事件のすべてを覆す可能性を持つ事実が発見される。
Chapter 17-18
ワイラーは裕福な老婦人が死亡し、その愛人が逮捕された事件を担当。クリフォードの事件に関し、新たな事実が明らかになる。

※Chapter13〜18は、"Murder One: Diary of a Serial Killer"(連続殺人者の日記)というタイトルのミニシリーズとして放映されました。

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