The Wire - Season 1

#01 The Target

"When it's not your turn." - McNulty

 ボルティモア警察の殺人課刑事ジミー・マクノルティは、殺人罪で起訴されたディアンジェロ・バークスデイルの公判を傍聴する。法廷では、証人のウィリアム・ガントがディアンジェロの犯行を見たと証言。だがその次の証人ネキーシャ・ライルズは、それまでの供述を翻して「目撃した犯人は被告人ではない」と証言し、ディアンジェロには無罪の評決が下る。

 マクノルティはその事件の担当判事フェランのオフィスに呼ばれ、担当事件でもないのになぜ傍聴していたのかと聞かれる。マクノルティが法廷にいたのは、ディアンジェロがエイヴォン・バークスデイルの甥であるためだった。エイヴォンとパートナーのストリンガー・ベルはその地域の犯罪組織の元締めで、麻薬や殺人などあらゆる犯罪に関与しているのだが、人手不足で警察内部の誰も捜査していない。

 マクノルティはそこで話を終えたつもりだったが、その話は判事から警察上部に伝わり、麻薬課の警部補ダニエルズを中心とした対バークスデイルの特命チームが編成される。それまでバークスデイルのことを知らなかった警視たちやダニエルズは「余計なことを」と、マクノルティへの苛立ちを隠さない。

 ダニエルズは手っ取り早く囮捜査でバークスデイルを逮捕しようとするが、彼らの組織の強固さを知るマクノルティは、FBIで使用するような最新の盗聴機器(Wire)を使った慎重な捜査を進言し、最初から対立。また、組織の要であるエイヴォンは表立って行動することがほとんどなく、彼らはエイヴォンの顔すら知らないのだった。

 一方、釈放されたディアンジェロは叔父エイヴォンの店を訪れ、軽率な行動(争った相手を射殺したこと)を叱責される。ネキーシャが証言を変えたのはエイヴォンが買収したからだった。翌日、ディアンジェロはそれまでの持ち場だったタワー(高層住宅?)からピット=ロウライズ(低層住宅?)への配置換えを言い渡される。

 ロウライズでは、バブルズ(バブズ)という男が粗悪な偽札を使って麻薬を買う。翌日、仲間のジョニーが同じように偽札を使おうとするが、仕掛けがばれてディアンジェロの手下たちに殴られ重傷を負う。たかだか数ドルのためにそこまで――とディアンジェロは疑問を抱くが、ストリンガーは「示しをつけろ」と言う。

 その後、頭を撃たれた男性の遺体が路上で発見される。それはディアンジェロの裁判で証言したウィリアム・ガントだった。

仕切線

 ドラマ "The Wire" は1話完結のシリーズではなく、シーズンを通して同じ敵を追うという連続形式になっている。つまり「敵側」のドラッグディーラーも、その回の終盤で逮捕されて終わりというものではなく、ちゃんとした「組織」を持っていて、存在感が強い。警察・ストリート双方にドラマがあるから登場人物もやたらに多くて、最初のうちは「誰? 誰?」と混乱しながら見ていた。一度全部見てからもう一度見直すと、「あぁ、この人ちゃんとプレミアで出ていたんだ」と思うことが何度か。マクノルティの「マリン・ユニット(港湾課?)だけはイヤだ」という台詞が後々どういう意味を持ってくるか、ということもわかって面白い。

 それにしても英語がわかりにくい! 特にエイヴォンやディアンジェロのストリート英語。教科書で習った文法は通用しないしペースが速いので、もう単語と雰囲気で理解する感じ。それに、彼らもそうだが、刑事さんたちもやたら "f**k" を連発する。もう名詞の前には冠詞のように "f**king" をつける。口調がうつったらどうしよう。 (^^;

 このシリーズを見る前から興味を持っていたのは、ダニエルズ役のランス・レディック。CSI:Miamiの Miami/070 Vengeance に登場したときの印象がとても強かった。よく見るとマイアミのこのエピソードには、バブズことアンドレ・ロヨも出演しているのね。それから、ディアンジェロも絶対どこかで見たと思ったら、CSI:NYの NY/019 Crime and Misdemeanor に登場したオマー・リリー巡査だった。ピットの少年ウォレスもベガスの CSI/137 Poppin' Tags に出演。

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 主演のドミニク・ウェストは初めて見る顔だと思っていたが、IMDbでチェックすると、映画「フォーガットン」のアッシュ役だったとはズバコーン!全然記憶になかった〜。知っている作品では他に、「スターウォーズ エピソードI」に宮殿の護衛役で出演……ということでDVDを引っ張り出してチェックしてみたけれど、どこにいるのかは、さっぱりわからず。クレジットには確かに出ているのだけど。

 エイヴォン・バークスデイルもどこかで見たような気がしてしかたがなかったのだが、よくよく考えるとそれは内藤剛志だったかもしれない。

2007-06-26
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