The Wire - Season 3, Episode 1

#26 Time After Time

"Don't matter how many times you get burnt, you just keep doin' the same." - Bodie

 フランクリン・テラスの高層住宅が爆破解体され、その一帯をテリトリーにしていたバークスデイルの組織は商売ができなくなってしまう。収監されているエイヴォン・バークスデイルに代わり組織を束ねているストリンガー・ベルは経営方針の転換を迫られ、テリトリーよりも「商品」を重視したビジネスへシフトしようと考える。

 ダニエルズの率いるMCU(重要事件特捜班)には、グレッグス、マクノルティ、フリーモン、プリズブルスキ(プレッズ)の他、チームに復帰したシドノー、符丁やスラングの解読に才能を発揮するキャロライン・マッシーが配属され、麻薬組織の捜査を行っていた。マクノルティらは、プロポジション(プロップ)・ジョーの手下「チーズ」を重点的にマークしていたが、捗々しい成果は得られず、盗聴は打ち切られようとしていた。捜査に行き詰ったマクノルティは、初期の捜査資料を引っ張り出して調べ直す。

 警視総監のバレル、副総監のロールズは市議会で犯罪対策について報告する。その後、バレルは議員のカルケッティから内々に「必要な設備やマンパワーがあれば、自分に言ってほしい」という申し出を受ける。だがそれは本来市長に要請すべきことなので、バレルは「自分は指揮系統の順列を重んずる」と拒絶。

 バレルは次の警視候補としてダニエルズを推薦していたが、市長は、ダニエルズの妻マーラが市議会の議席を狙っており、市長の盟友パーキンスの座を脅かすのではないかと警戒していた。マーラ・ダニエルズは実際に選挙活動を始めており、ダニエルズもイメージアップのために協力するが、実際は別居状態であった。

 カルケッティは次のヒアリングで大々的にメディアを入れ、その前でバレルとロールズに対し「税金の無駄使い」を追求する。警察の予算が警らや捜査よりも、警察幹部の贅沢な「研修」などに使われているというのだ。バレルとロールズは何とか犯罪の件数を減らさなければと、警視たちの尻を叩く。

 刑務所では、バークスデイルの組織の一員だったカッティことデニス・ワイズが14年の刑期を終えて出所。バークスデイルから麻薬を与えられたデニスは、マーロ・スタンフィールドのテリトリーでそれを売ろうとするが、結局麻薬は奪われてしまう。デニスは昔の流儀がもはや通用しないことを知る。

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 シーズン3の始まり始まり〜。シーズン2のエピガイを書き終わってすぐに3を見たので、「お帰り」感はそれほどでもないのだが、チームダニエルズの面々は皆元気そうで何より。カーヴァーとハークは、結局別の部署に異動したようだけど、シドノーがチームに戻って来たし、新人も入り、オフィスにも何となく安定感が出たような気がする。一時的な特命チームじゃなく常設のユニットになったんだなぁ……と、何となくしみじみしてしまった。他には、副総監だったバレルさんが総監に、殺人課のロールズさんが副総監に昇進。

 一方でチームバークスデイルの方はというと……冒頭でいきなりタワーが爆破解体されてびっくりですよ! 爆破の映像が妙にリアルだったのだが、あれは実際の爆破映像だったのだろうか? そのへんのトリビアらしき記述が見つからないので違うのかな……だが、もうもうと埃の立つ様子などは真に迫っていたように思う。

 タワーが解体された今、そこを根城にしていたバークスデイルの組織、その一部を譲られていたプロップ・ジョーは今後どうするのか。彼らの縄張り争いはいかに、そしてダニエルズの率いるMCUはどこにどう食い込んでいくのか。おなじみのその図式に、今回はボルティモア市長や市議会などの政治家たちの闘争も絡んでくる様子。だんだん話が複雑になりそうな予感!

 DVDには映像特典としてLAWとSTREET双方の人物相関図があって、便利なのは便利なのだが、役職や部署などが、どうやらこのシーズン終了時の物になっているようで……全部確認したわけじゃないけど、たぶん全巻同じのが入っていると思う。これ1巻の時点で見ると、人事異動などが少々ネタバレ。

2008-01-15
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