2015年に鑑賞した展覧会 ベスト10

投稿者: | 2015-12-26
2015_Best10

毎年恒例になりつつある、展覧会ベスト10です。今年もあれこれ悩みながら選びました。この後年末までに何か見に行くかもしれませんが(Bunkamuraのラファエル前派展、もう始まってますよね?)、それは来年のノミネート対象にしようと思います。

今年は「あなたが選ぶ展覧会2015」というWebの企画がありました。私も、Webイベントは時間が合わなくて参加しませんでしたが、投票だけはしてきました(残念ながらベスト10入りならず)。その順位やイベントの様子などはこちら↓

 ◎ あなたが選ぶ展覧会2015

上記のベストテンを拝見して、鴨居玲展と鴻池朋子展には行っておけばよかったかなと後悔しています。山口晃展も行きたかったけど……水戸は遠い。

さて、以下は私が選ぶベスト10です。例によって順位は付けず、見た順です。あまりこういうのに選ばれなさそうなのも敢えて入れてみたりしています。

■ ホイッスラー展 (横浜美術館)
始まったのは昨年ですが、今年のお正月に「美術初もうで」として見に行ったのでランキング対象とします。ジャポニスムの巨匠、落ち着いた雰囲気で良かったです。

■ 広重と清親 (太田記念美術館)/小林清親展 (練馬区立美術館)
別々の展覧会なのですが、同じ時期に開催していましたし、どちらも良かったので。両方を見ることで相乗効果があったように思います。《猫と提灯》の工程の細かさにびっくり。

■ グエルチーノ展 (国立西洋美術館)
イタリアのバロック絵画の迫力を体感しました。初めて見る画家かと思っていましたが、検索してみると昨年、同じく西洋美術館の「非日常からの呼び声」展で《ゴリアテの首を持つダヴィデ》を見ていたことが判明。

■ 燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密 (根津美術館)
毎年、燕子花の開花時期に合わせて公開される光琳の《燕子花図屏風》。今年は琳派400年を記念して、《紅白梅図屏風》(MOA美術館)と並べて鑑賞できました。MOA美術館の展示も良かったみたいですね~行かなかったけど。

■ ヴァチカン教皇庁図書館展II (印刷博物館)
美術好き、書物好き、活字好きには外せない選択肢。貴重な資料をいろいろ見せていただきました。六次元の「ヴァチカンナイト」にも参加しましたが、こちらも面白かった。

■ 絵巻を愉しむ―《をくり》絵巻を中心に (三の丸尚蔵館)
昨年でしたか、サントリー美術館で《徒然草絵巻》を見て、また山口晃さんの『ヘンな日本美術史』を読んで以来、絵巻という媒体がとても気になっていました。絵巻って面白いですよね。できればガラスケースごしじゃなく、手元で巻き巻きしながら見たいなぁ。

■ ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし (東京藝術大学大学美術館)
この展覧会で初めて知った画家さんです。内面を深く抉りこむような描写の自画像が印象に残っています。

■ 風景画の誕生(Bunkamuraザ・ミュージアム)
「風景画」の展覧会ではなく「風景画の誕生」に至る美術の流れをテーマにした展覧会。一連の「月暦画」がとても興味深かったと思います。

■ 春画展 (永青文庫)
これは今さら私が挙げるまでもないとは思うのですが、やはり外せないかな。とにかく国内で無事に開催できたという、存在自体が貴重な展覧会でした。

■ ニキ・ド・サンファル展 (国立新美術館)
現代美術にはあまり興味なかったのですが、「日曜美術館」を見て「やはり行かねば」と思い直しました。そして見て良かった! 初期のアウトサイダー・アート的な作品も心惹かれましたが、「ナナ」以降のカラフルな作品も好き。生きることをただひたすら肯定したい、そんな気持ちで会場を後にしました。

以上がベスト10です。

以下、惜しくも次点となった方々。本当に最後まで悩みながらあれこれ入れ替えていました。

  • 雪と月と花―国宝「雪松図」と四季の草花― (三井記念美術館)
  • 東山魁夷と日本の四季 (山種美術館)
  • ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 (三菱一号館美術館)
  • マグリット展 (国立新美術館)
  • レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展(東京富士美術館)
  • 浮世絵の戦争画―国芳・芳年・清親 (太田記念美術館)
  • 春信一番! 写楽二番! (三井記念美術館)
  • No Museum, No Life? (東京国立近代美術館)
  • プラド美術館展 (三菱一号館美術館)
  • 国宝 一遍聖絵 (神奈川県立歴史博物館 他)

「国宝 一遍聖絵」は遊行寺宝物館・神奈川県立歴史博物館・神奈川県立金沢文庫の3館共同開催(+東博でも同時期に関連展示あり)で、全部回ると12巻すべて鑑賞できるようになっていましたが、展覧会のことを知った時すでに終了間際だったため、歴博しか行けませんでした。3館回れていればベストテンに入れたかも。

改めてラインナップを見ると、そう細工したわけではありませんが日本美術と西洋美術がほぼ半々くらいになりましたね。自分の感触としては日本美術の方をたくさん見たような気がするのですが、これは展示替えがあって同じ展覧会に2回行くことがあるからでしょう(近代より前の日本美術は、絵の具が光に弱く長期間展示できないのだそうです)。

年明けの「美術初もうで」は、オーソドックスに東博の「博物館に初もうで」と兵馬俑、時間があれば上野の森美術館の肉筆浮世絵展(後期)にも行こうと思います。

来年は年明け早々レオナルド・ダ=ヴィンチ、ボッティチェリ、レンブラントとフェルメール、3月からカラヴァッジオと、オールドマスター祭りですよ! 日本美術では若冲展がどの程度混雑するのか、今から気になります。