印刷博物館「武士と印刷」展

投稿者: | 2017-01-22

武士と印刷 (公式サイト)

「武士と印刷」展チラシ

これまた予定外ですが、私としたことが開催していることを知りませんでした。終了間近、ぎりぎりになって行ったので、開催中に感想をあげられませんでした~。

1部と2部に分かれていて、1部は武士を描いた錦絵作品。大部分が国芳作品で、その他も芳艶、芳虎、芳員など国芳系の絵師ばかりだったと思います。源平時代などの歴史的な武者絵から忠臣蔵、そして水滸伝や八犬伝などの物語の武者たち。洋画家・悳(いさお)俊彦氏のコレクションとのこと。去年練馬でやっていた「国芳イズム」もこの方のコレクションでしたよね。

2部は江戸時代の武士たちが実際に制作した印刷物の数々。戦国時代からすでに武士による印刷は行われており、印刷がさかんだった今川氏で、人質になっていた幼少期の家康が印刷文化に触れて影響を受けたのではないかと考察されていました。江戸時代になってからは、武断から文治の時代となり、それに伴って印刷物も増えます。学問書、神社目録、養蚕マニュアル、地誌、字典、花押図鑑など、ものすごい種類の印刷物が展示されていました! 学問書も、古典文学、経典、日本史などの文系から、法学や兵法のような実務系、医学書や本草学などの理系学問まで幅広く揃っていました。兵法の書があるところが、武士らしいですね。

第2部の方が点数も多く、内容も印刷博物館らしくてこちらがメインだと思うのですが、やはり大部分がモノクロで、しかも文字が多いということもあり、ビジュアル面では第1部を押し出しているように感じました。