ルーヴル美術館展 ブロガーナイト

投稿者: | 2013-09-15

9月13日に東京都美術館で開催された「ルーヴル美術館展 ブロガーナイト」(夜間鑑賞会)に参加してきました。主催者・運営者の皆様ありがとうございました!

公式サイト

実をいうとこの展覧会、パスしようかなと思っていました。1つ前の記事に書いたように、ここしばらく忙しかったし、他にも行きたい展覧会がいくつもあるし、何といっても「地中海の歴史」というテーマと彫刻というのは、私の中でそれほど優先度の高いものではないのですね。

ですが、せっかく案内をいただいたことですし、個人的に「美術鑑賞の日」と決めた金曜日の夜間開催とあって、参加することにいたしました。

さて当日。

まずは会場の外で、学芸員さんより「見所ポイント」の紹介など。

本家ルーヴル美術館は8部門に分かれているのですが、今回の展覧会はその8部門すべてから作品が出品されているとのこと。チラシによると各部門は「古代ギリシア・ローマ美術」「古代エジプト美術」「古代オリエント美術」「イスラム美術」「絵画」「彫刻」「美術工芸品」「素描・版画」です。確かにどの部門の作品もありました! あんな巨大な美術館のすべての部門に関連作品があるという「地中海」の存在の重要さを改めて感じます。

さて、各章の見所や重要な作品などのお話を聞いてから、いよいよ中へ。でも時間的にかなりキツかったんですよね~。作品を鑑賞できるのは、写真撮影の時間を除くと1時間もありません。図録をささっとチェックして、どうやら後半の方に好みの作品が多そうだ! と判断して、前半の方は鑑賞もそこそこに通過。(すいません!)

まず「序章」で地中海について地理的な概要を把握。

「第1章 地中海の始まり」は紀元前2000~1000年ぐらいの古代文明です。アルファベットが誕生したのもこの時代です。西洋文明の源泉といえるのではないでしょうか。


↑右端に見えているのはロゼッタストーンですが、当然レプリカです。本物は大英博物館にありますから。

「第2章 統合された地中海」は、ポエニ戦争に勝利したローマ帝国が地中海を支配した時代。古代から現代を通じて、地中海世界が統合されたのはこの時代だけなのです。って、考えてみるとすごいなぁ。


「ローマ皇帝ルキウス・ウェルス(在位161-169年)の妻ルキッラの巨大な頭部」はあまりにもそのままなネーミングにウケてしまいました。

「第3章 中世の地中海」は十字軍の時代。中世美術って一見稚拙なように見えますが、よく見ると可愛いですよね。ヨーロッパ的なモチーフをイスラム的手法で描いた作品などもあり、2つの文化圏の関わりの深さを感じさせられます。


ここではビザンチンのイコンに注目。イコンはicon(アイコン)であって、要するに絵文字ですから、書き方には厳格な決まりがあり、西欧のキリスト教美術のような自由さはありません。聖母マリアも数種類の決まったポーズしか書いてはいけないそうです。幼子イエスを腕に抱いて頬を寄せるというポーズは、そのうちの1つ。

「第4章 地中海の近代」だんだん馴染みのある時代に近づいてきました。ルネサンスを経てロココ時代の「地中海」は異国情緒にあふれた美しい作品ばかりです。描かれたモチーフは古代の神話や歴史など。中でもクレオパトラが自殺する場面は好まれたそうです。

「第5章 地中海紀行」は、18~19世紀、ヨーロッパで旅行ブームが起こり、裕福な人々がグランドツアーを楽しんだ時代。メインビジュアルの女神像(アルテミス)やトロイアの王子パリスの像などはこの章に展示されています。どちらも古代彫刻(紀元1世紀ぐらい)なのに、なぜ近代の章にあるのかというと、この頃の地中海ブームで彫刻がいくつも発掘されたから、なのだそうです。時代的にいうと第2章のあたりでしょうかね。女神様、実物もとても美しかったのでお写真を撮らせていただきましたが、何といってもメインビジュアルで画像はあちこちにありますから省略。上の方にリンクした公式サイトでご覧下さい。

絵画ではカミーユ・コローやテオドール・シャセリオーなど。シャセリオーという名前はここで初めて知りましたが、北アフリカを実際に旅して、現地の人々の生活風景を描いた画家だそうです。

そんなこんなで駆け足鑑賞。優先度高くない、とか言いながら名残惜しかった鑑賞会ですが、このルーヴル展も9月23日(月・祝)で閉幕。それまでにもう一度行けるといいのですが、日程的にちょっと無理そうなのが残念です(泣)。

※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。