Twin Peaks Timeline 2019

Utility Pole Twin Peaks

3月23日(木) [Episode 2019 – 4/11/91
脚本: マーク・フロスト&ハーレー・ペイトン
監督: ジョナサン・サンガー]


-クーパーとアンディとホークとトルーマン、ふくろうの洞窟へ戻り、新しいペトログリフを見つける。外にあった足跡は発電所の外にあったものと同じだった。クーパーは、アールだと推理する。

新しいペトログリフ

-アール、レオとパンク男にホワイト・ロッジとブラック・ロッジの話をする。このヒッピーはパーティーに招かれたと思っていた。コンピュータの画面にはふくろうの洞窟のペトログリフ。
アール: 昔々あるところに、ホワイト・ロッジという善の国があった。そこでは可愛い仔鹿たちがはねまわり、笑いさざめく幸せな精霊たちが住んでいた。無垢なる喜びの音楽が流れ、雨が降るとそれは甘い蜜となり、人々の心にしみこんで真実と美の人生を生きようという希望を満たした。概して言うなら、美徳が腐臭を放つぞっとする場所だ。母親だの、めそめそした赤ん坊だの、馬鹿だのが、老いも若きもこぞって理由もなく善であらねばという観念に支配され、膝まづいて祈っている。そんな連中ばかりだ。ハハッ!
だが幸いなことに、この話には続きがある。この甘味料過多の世界とは正反対の世界があるのだ。想像もできないようなパワーの世界で、闇の力と邪悪な秘密に満ちている。敬虔な人間はこの恐ろしい世界に足を踏みいれたりはしない。そこにいる霊たちは良き行いや司祭の祈りなど気にしない。嬉しそうに「こんにちは」と言いながら骨から肉をかじり取ってしまうのだ。この、引き裂かれた魂と慟哭の国の霊たちを支配できたなら、おそろしく強大な力を手にすることができる。地球さえ思いのままに支配できるぐらいのパワーだ。そう、私が話しているのはこの世界–ブラック・ロッジだ。私が探しているのはそこなのだ。
-ピート、ジョシーの詩を書こうとするが、キャサリンに邪魔される。キャサリンはエッカートの助手が残して行った箱をまだ開けることができない。ピート、これはパズル・ボックスで開けるには何年もかかることがあると言う。
キャサリン: 開けて! もう何日もこれにかかりきりなのよ
-ボビー、RRでシェリーにミス・ツイン・ピークスのコンテストに出るよう説得する。
-また、RRではラナもコンテストに勝たせてくれと市長に頼んでいる(市長は審査員)。
-クーパーが入って来て仲間のためにコーヒーとドーナツをアニーに注文し、午後に彼女とデート(自然観察)に行く約束をする。クーパー、シェリーが詩をつぶやいているのを聞き、彼女から紙片を受け取る。ブルー・プレート・スペシャルは「ハーティ・ビーバー・ブラザーズ」
-クーパー、メッセージはアールからのものだとトルーマンに告げる。それはクーパーがキャロラインに送った詩だった。ホーク、ドナが受け取った紙片を持って来る。オードリーは街を出ていた。クーパー、レオの逮捕記録を持って来るよう頼む。
-ブリッグス少佐、アンディが黒板に描いたペトログリフのうつしに間違いがあると指摘する。彼は夢で見たのだ。クーパー、レオの失踪とアールとふくろうの洞窟はすべて関連していると言う。クーパー、ブリッグスの協力を頼むが、少佐は自分のおかれた状況と任務への態度を真剣に考える。フードをかぶった人物のシルエット。その人物が画面の中央に入ると、シルエットの中が宇宙の映像に変わり、ふくろうがその中を飛び、次に洞窟の壁と炎の映像になる。ブリッグス、協力に同意する。ホーク、レオの逮捕記録を持って来る。クーパー、詩と見比べてレオの筆跡だと判断する。
-ディックとベンが話している。ディック、自分の怪我に補償を要求する。ベン、承諾する。
ベン: 時折、邪悪な衝動に圧倒されそうになる
-パンク男がコンクリートの桶(ポーン型)で固められ、アール、レオに矢を持って来るように言う。レオ、嫌がるが首輪に電流を流されてアールに従う。アール、弓を手に取り、パンク男を射つ。

3:35 pm (壁の時計)
-ミス・ツイン・ピークス委員会(ドク・ヘイワード、市長、ピート)がミーティングをしている。ベン、コンテストのテーマを「森林を救おう」にしてはどうかと提案する。
-ミス・ツイン・ピークスのコンテスト出場者が集まる。 マイク: 円熟したセックスと超人的な体力を組み合わせると、何が起きると思う?

3:36 pm (大きな時計)
-トルーマンとキャサリン、ジョシーがなぜあんなことをしたかを話し合う。キャサリン、パズル・ボックスを見せる。ピートが現れ、箱を落とす。箱が開く。中身は別のパズル・ボックスで、同心円状に2種類の記号が描かれていた。内側の輪は月の満ち欠けを模した記号で、外側の輪はほとんどが黄道十二宮の記号だった。

時計の位置内側の記号
(月の満ち欠け)
外側の記号
(黄道十二宮)
12:00満月天秤座
1:30十一夜の月魚座
3:00上弦の月蟹座*
4:30三日月不明**
6:00新月牡羊座
7:30二十五夜の月射手座
9:00下弦の月牡牛座
10:30十八夜の月双子座

*蟹座の記号は辞書にあるものとやや異なる。小文字のシグマ(σ)のの尾の部分をまっすぐで長くした形。同じような変形シグマが180度回転してその下にある。
**大きな円があり、その上部に(時計でいうと10:30、11:30、12:30、1:30の位置)に小さな円が描かれている。動物の足跡のよう。おそらく獅子座の別の記号であろう。

4:00すぎ (クーパーがアニーに4:00ちょうどに迎えに来ると言っている)
-アニーとクーパー、ボートに乗っている。アニー、クーパーに1つ年上のボーイフレンドがいたことを話す。手首の傷と修道院へ行ったことは彼が原因だった。クーパー、アニーに2回キスする。アールが見ている。
ア: 私は夢の世界に住んでたわ
ク: 住処としては悪くない
ア: 変な人ばかりいたけど
-ディック、鼻に絆創膏をはったままワインのテイスティング・パーティのホストを務める。
-ゴードン、シェリーに向かって普通にしゃべっている。クーパーとアニーが来ると、ゴードンはこの土地を離れるが、またシェリーに会いに戻って来たいと告げる。ゴードン、シェリーに2回キスする。最初のキスは信じられない様子のボビーに邪魔される。
ゴードン: 君は大人の男女が優しい時間をともにしているところを目撃しておるのだ。 {シェリーに} まるでキスを見たことがないようだな
クーパー: あの、ゴードン
ゴードン: もう一度よく見るがいい。もう一度だぞ
-ラナとアンディ、ワインの味はバナナとチョコレートだということを発見する。
ルーシー、ディックの顔にワインを吹きかける。
ルーシー: 私、妊娠してるから飲めないの

夜 (半月)
-ジャックとクーパー、愛について語り合う。ジャック、電報を受け取りすぐにチェックアウトの準備をする。
-ドナ、アイリーンとベンの関係についてまだ知りたがっている。ドナ、留学を考えていると言う。アイリーン、豆を取るよう頼む。
-フードをかぶったシルエット。頭の部分に半月。ふくろうが飛ぶ。
-クーパーと警察、四阿にいる。四阿には巨大な箱が置いてあった。
ク: アールはゲームのやり方を変えている。次の一手を推理するのは至難の業だ箱には「ひっぱって」と書いたリングが取り付けられている。クーパー、立ち入り禁止のテープをリングと石に結び付け、石を撃って箱を開く。チェスの駒に造形したパンク男が現れる。傍らに「次はおまえの知り合いだ」と書かれていた。

チェス盤(2019)

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