CSI:Cyber S1-7 URL, Interrupted

CSI:Cyber シーズン1 CSI: Cyber

通算7話「17歳の悲劇」
女子高生が行方不明となる。自殺をほのめかすメッセージが父親に送られるが、それは別人がなりすまして送ったものだった。調べて行くと、彼女は学校で壮絶なネットリンチに遭っていたことがわかる。

CSI:サイバー シーズン1 DVD-BOX

  • 脚本:Kate Sargeant Curtis
  • 監督:Kate Dennis
  • 初回放映:2015-04-21

spoofing(スプーフィング):なりすまして機器などを操作すること

高校生のゾーイ・タンが行方不明となる。父親のジョーダン・タンはエイヴリーの知人(元患者)だった。

ゾーイから父親へ自殺をほのめかすメッセージが送られる。添付されていた自撮り画像の撮影場所を割り出して捜索したところ、ゾーイのスマートホンが発見される。だがメッセージは何者かが発信元を偽装し、ゾーイになりすまして送ったものであり、添付写真も数か月前に撮影されたものだった。

イライジャとレイヴンはゾーイの部屋を調べるが、そこで彼女のPCが何者かに遠隔操作され、行動が監視されているらしいとわかる。ゾーイは「自殺サイト」を作られ、ひどいネットいじめに遭っていた。ゾーイは自室での様子を盗撮され、「早く死ね」などの罵詈雑言を浴びせられていた。ジョーダンは何も知らず、サイトを見てショックを受ける。

削除されたゾーイのメッセージを復元したところ、ノースカロライナに住むオーウェンという青年と交際しており「何もかも捨ててこっちへおいで」というメッセージを受け取っていたことがわかる。だがSNSで「オーウェン」としてゾーイとやりとりしていたのはなりすましの別人。本物のオーウェンは何も知らず、ゾーイが突然会いに来たので、わけがわからず突き放してしまった。ゾーイは怒り「皆と同じ嘘つきだ」と言って出て行ったという。ネットいじめの首謀者はゾーイを孤立させ、オーウェンだけを頼るように仕向けてから破局させ、すべてを奪うという計画を立てたようだ。

SNSにゾーイ本人のメッセージ動画がアップロードされる。彼女は「いじめサイトの開設者を知っている。24時間以内に名乗り出ないと報復する」と告げる。

レイヴンはSNSのやり取りを分析し、拡散している生徒たちを絞り込む。シフターは話題の中心に、同じ学校に通う息子アーロンのハンドルを見つけて驚く。アーロンは「ゾーイはイカれている」と、彼女が銃を撃つ動画を見せる。

クラミッツは高校の図書館のシステムを調べ、犯行に使用されたPCを発見。PCをすり替えてワナを仕掛ける。

ゾーイが使用したタブレットの信号が検出される。持ち主の女性にゾーイの写真を見せると「タブレットを失くした時に拾ってくれた子だ」という。ゾーイは隙を見て女性のタブレットを盗み、動画を投稿した後「落とし物です」と届けたのだ。さらにゾーイが父親のカードで銃弾を購入したことがわかる。

イライジャはタブレットに残るゾーイの指の痕跡を調べ、チェサピーク湾沿いの街を地図で調べたことを突き止める。

アーロンら数名のPCにトロイの木馬が仕掛けられ、盗撮画像が次々に投稿される。だが発信元は高校の図書館だった。つまり「首謀者」がゾーイのアカウントを乗っ取り、ゾーイの仕業に見せかけて偽の「報復」を行ったのだ。首謀者が今も校内にいることがわかり、イライジャとクラミッツは信号を追う。

エイヴリーは真の標的がゾーイではなく父親のジョーダンであると気づく。ジョーダンの交際相手は、スクールカウンセラーのアリアナ・ピーターソンだった。彼女はジョーダンがゾーイを選び自分を「ゴミのように捨てた」ことを恨み、復讐を企てたのだ。

エイヴリーとジョーダンはチェサピーク湾沿いの別荘へ向かう。行くと車のそばでゾーイが脚から血を流し倒れていた。ゾーイは報復のためにライフルを出し、車のトランクに入れたが、思いとどまり銃を取り出そうとした。トランクの扉がなかなか開かず、手間取っている間に衝撃で銃を暴発させてしまったのだ。


ネットいじめのエピソードはCSI本家にも登場した。それから4年経って捜査の技術は進んでいるが、いじめの形態がまったく変わっていないのが何とも。それどころか、このエピソードから10年経った現在も、いじめは横行している。日本でもネットでの中傷が原因と思われる自殺が何件も起きているのに、いっこうに止む気配がない。

さて今回のエピソード、冒頭でゾーイのスマホが公園に捨てられていたのが謎。ゾーイはオーウェンに会いに行く前にスマホを捨てたのだろうか。何のために?

自殺をほのめかすメッセージはアリアナが使い捨て携帯から発信元を偽装して送信したもの。写真を盗み出し、メタデータから位置を割り出して彼女が捨てたのだろうか。いつの間に?

あるいは、その場所にスマホを捨てるようゾーイを誘導したのかもしれないが、どちらにしてもゾーイになりすましてジョーダンにもう一度電話をかける意味はない。ゾーイのスマホが発見されていれば偽装であることがその場でバレてしまう(実際そうなったよね)。

ストーリーの導入としては適度に謎めいていて良かったと思うのだが、結局謎解きを思いつかなかったので「ゾーイは良い子だった」できれいにまとめて終わっちゃったのだろうか。まぁ謎解きを入れていたら冗長になったかもしれないけど、でもやっぱり気になることは気になる。

気になるといえばイライジャによるオーウェンの取調べは後々問題にならないだろうか。

それにしてもあそこまで恨まれるなんて、どんな別れ方をしたんだジョーダン……。

2025-03-26

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