通算101話「すべての罪人は聖人である」
精神疾患を患う若い女性が、悪魔祓いの儀式を受けた直後に失踪。彼女は4年前、マーティンのいた部署で研修を受けたことがあるというが、マーティンは彼女のことをまったく記憶していなかった。
WITHOUT A TRACE/FBI 失踪者を追え! 5thシーズン 前半
- 脚本:Jose Molina
- 監督:Martha Mitchell
- 初回放映:2006-11-05
失踪者:ケイティ・ダンカン
精神疾患を患うケイティ・ダンカンが失踪。ケイティは4年前にマーティンのいた部署で研修を受けたことがあるという。マーティンにはまったく記憶がなく、ケイティの兄から担当を希望されたと聞いて驚く。
ケイティは失踪前に悪魔祓いの儀式を受けていた。儀式を行った神父はメキシコへ行く途中で逮捕されるが、「悪魔は出て行きケイティは眠っていた」と主張し関与を否定。ケイティは子どもの頃から妄想に苦しみ、最近も「外に男がいる」と言っていた。だが実際に不審な車が目撃されており、妄想ではない可能性もあった。
ケイティは実家暮らしで無職だったが、最近は以前勤めていた会社に復職し、社員たちのランチを届ける仕事をしていたという。そこの駐車場では、1週間前に重役のトレイシー・ハリソンが撲殺されるという事件が起きていた。
ケイティは殺人事件の数日前、配達中にセクハラを受け、その現場をハリソンに見られていた。ケイティはそれを気に病んで仕事を止めようとしたが、ハリソンはその男性社員ジョージ・ルイスをクビにしていた。
ジョージはハリソンを殺す動機はあるが証拠も目撃者もない。ジョージが殺人犯なら次に狙うのはケイティだろう。「外にいる男」はジョージだった可能性がある。
ジョージが逮捕され、「話し合いのために」ケイティの家へ行ったことを認めるが、それ以上の関与は否定。彼にはアリバイもあった。ジョージは、社長のブキャナンがケイティに気があると思っており、それで口添えしてもらおうと思ったのだ。
だがブキャナンは、実際にはハリソンと交際しており、彼女のために婚約指輪を購入していた。
ブキャナンは自宅にいなかったが、ドレス姿のケイティと言い争い、ケイティが走って逃げるのをブキャナンが車で追うところが目撃されていた。そこへブキャナンが事故を起こしたという一報が入る。
ケイティはドレスを着てブキャナンの自宅前に現れた。だがトレイシーのことを知ると「駐車場に彼女とあなたがいた。その後……顔を見た」と言い、取り乱して逃げて行ったという。
ケイティがブキャナンを愛し、嫉妬でトレイシーを殴り殺し、その苦しみから逃れるために悪魔祓いを希望したという可能性が生じるが、そこへケイティの母親から電話がかかる。ケイティが無事に戻り、自分の部屋にいるという。だがその直後、ケイティは浴室で自ら命を絶っていた。
結局マーティンは生きたケイティと再会することはなかった。ラストのあの後姿は、ようやく思い出したケイティの姿だったのだろうか。
トレイシー殺害はケイティの犯行だった、という結論で良いのだろうか。おそらくそういうことなのだろうと思いつつも、真相がパキッと明言されていないので、何とも消化不良な結末。CSI:NYのマックのチームに現場を調べてほしい。
ケイティはもともとブキャナンに気があったのか、それともジョージの言葉でその気になってしまったのか。幸せな結婚を夢見ていたケイティにとって、身近にいる素敵な独身男性は重要な存在だったはず。マーティンのことも、だから印象に残っていたのだろう。(ジョージはダメだったのか)
マローンはアンと一緒に住む部屋を探し中だが、どうもこの2人にはケミストリーを感じない。新居の床下から白骨になった失踪者が発見される、とかいう展開になったりする?
使用楽曲:
This Woman’s Work by Kate Bush
2025-06-27