Without a Trace S6-11 4G

Without a Trance/FBI失踪者を追え! 6thシーズン Without a Trace

通算129話「4階G号室の男」
私立探偵の男性が失踪。使用していたバンは乗り捨てられ、積んであった撮影機材が持ち去られていた。職業柄怪しい人物との接触が多く、また同じアパートの女性の居室に隠しカメラを何台か仕掛けていたことがわかる。

Without a Trace/FBI失踪者を追え! シーズン6

  • 脚本:Amanda Segel
  • 監督:Eric Close
  • 初回放映:2008-01-10

失踪者:スコット・ルーカス

私立探偵のスコット・ルーカスが失踪。使用していたバンは乗り捨てられ、中に積んであった撮影機材は持ち去られていた。中には音声で起動する録音装置が落ちており「高そうな機材だな」という言葉の後に争うような音声が録音されていた。

ルーカスが最後に調べていたのは議員のスキャンダル。議員が街娼を買おうとしてポン引きから暴行を受けたため、ルーカスが通報していたが、ポン引きはアリバイが確認される。他にも労災に関連する調査など多数の依頼を受けており、PCの中からは調査対象のさまざまな写真が発見される。さらに、同じアパート内で女性の部屋ばかり4箇所に隠しカメラを仕掛けていたことも判明。

数日前にコインランドリーにいたことがわかり事情を聞くと、ルーカスはその店で女性たちに声をかけていた。いずれもカメラを仕掛けた部屋の住人たち。店でアルバイトをしていた少年アダムと親しく、時々仕事を頼んでいたらしい。アダムは冷酷な里親のもとで辛い日々を送っていた。

アパートにカメラを仕掛けたのは、同じアパートに住むニコールからの依頼らしいとわかる。ニコールはアパート内で夫が浮気をしていると疑ってルーカスに依頼したが、相手がわからないため狙いをつけてカメラを設置していたのだ。アダムはルーカスの調査を手伝っており、カメラ設置のために8階の男性の部屋に侵入し、見つかって逃げ出したことがあった。ルーカスとは「それ以来会っていない」と言う。

だがニコールに話を聞くと、彼女は失踪当日にルーカスとアダムが口論しているところを見ていた。アダムは「俺に触るな!」と叫んで走り去ったという。

改めてアダムに話を聞くと、ルーカスの部屋を訪れたことを認める。そこへホームレスのような男が現れ「ミッチ・ドネガン」と名乗った。それはアダムの実父だった。麻薬依存の問題を抱えており、ルーカスは「薬を断ったら息子に会わせてやる」と言われていた。不意にアダムが現れて鉢合わせしたため、アダムは混乱して走り去ったのだった。

ミッチ・ドネガンは撮影機材を質入れしようとしたところを逮捕される。ミッチは息子のことなど頭になく薬物が欲しいだけだったので、ルーカスは呆れて彼を追い返していた。ミッチはドラッグでハイになった状態でルーカスのバンを見つけて乗せてもらったが、「高そうな機材」に目を奪われ、ルーカスを襲って窒息させてゴミ箱に遺棄したという。

ルーカスは昏睡状態で発見され、病院に搬送される。失踪前にルーカスはアダムの里親を申請していた。


ほのぼのエピソードの後にはシリアスな展開が来る法則、発動!

組織的人身売買の捜査はまだ終わっていない様子。ただ今回は、ヴィヴィアンの特捜班ではなくマローンがテリー・ロングの頼みでジェニファー(前シーズンのフィナーレで監禁されていた少女)に会いに行く話。こういう時はたいてい冒頭に「Previously on Without a Trace…」というナレーションで過去エピソードの場面が挿入されるのだが、今回それは入っていなかったので、テリーが登場して驚いた。

メインの事件は失踪者が私立探偵という職業のため、キナくさい話が次から次から。怪しい人物も大勢出て来るので、関連のなかった事件は省略した。真相はラスト近くで突然現れたミッチの犯行だったので、少々唐突感はあったものの、結局は冒頭で録音された音声の主だったという話だった。

アダムは冷酷な里親の家を出てルーカスと暮らせるようになるのだろうか。一人暮らしの独身男性が里親になれるのか少々疑問だが、いざとなれば元妻に協力してもらうのかもしれない。

2025-10-11

タイトルとURLをコピーしました