通算46話「天の眼」
パトカーが追っていた不審車両がトラックに衝突し、運転手は即死。トランクからは身元不明の男性の遺体が発見される。やがて身元が判明するが、それはブルックスが証言する予定の事件と思わぬ形で関わっていく。
Law & Order:UK シーズン5(字幕版)
Law & Order:UK シーズン5(吹替版)
- 脚本:Nick Hicks-Beach
- 原案:René Balcer
- 監督:Mat King
- 初回放映:2014-03-12
Crown v. Dale Horgan
信号無視した車両を警官が止めようとしたところ、運転手が急発進させたため、パトカーが後を追いカーチェイスに。不審車両はトラックに衝突して大破し、運転手は即死。さらにトランクからは年配男性の遺体が発見される。
運転手は用心棒のビリー・ノウルズ、両手と歯がなく身元不明だったが、透析の痕跡があることから宝石店を経営するハリー・バーンスタインと判明。ロニー・ブルックスと新しいパートナーのジョー・ホーキンスが担当する。ホーキンスは児童保護課から異動してきたばかり。
ハリーの歯が駐車場で発見され、事故を起こした車がそこに駐車されていたことがわかる。防犯カメラ映像を確認したところ、壁面にスプレーで落書きをしていた少年が現場から逃げ去るところが確認された。だがその少年、ダニー・テイラーはショックを受け「何も覚えていない」と言う。
ビジネス上のことでハリーともめていた男がいたり、共同経営者とハリーの妻が不倫していたことなどがわかるが、いずれも事件とは無関係だった。ハリーの両手が妹に送りつけられてきたのだ。妹は麻薬組織の元締めデイル・ホーガンの事件で陪審員に選ばれており、両手の入った箱には「無罪」と書かれていた。
ホーガンは麻薬の密売に関して勢力争いをしており、抗争の巻き添えで8歳の少女が死亡していた。事件はブルックスが担当し、公判でも証言する予定がある。ホーガンの事件は被告人の病気や報道の影響などで2度も中断されていたため、ソーンは公判の続行を主張。
判事は陪審員抜きで公判を進めることに同意するが、弁護人は判事の交代を求め、ホーガン事件は新しい判事のもとで進められる。判事は、検察の証明は不十分で合理的な疑いがあるとして無罪の判決を言い渡す。
一方、ブルックスとホーキンスはホーガンの面会者を調べ、ビリーの仲間クリスが面会していたことを知る。クリスは暴力事件を起こしていたが、被害者が彼を特定できず不起訴。その件にホーガンが関わっていた可能性があった。ホーガンの指令でクリスとビリーが陪審員について調べ、兄を殺して脅したものと思われたが、証拠はなくハリーとクリスを結びつけることができない。
ホーキンスは再びダニーから話を聞き、粘り強くダニーの記憶を紐解いていく。ダニーは現場で見たことを思い出し、その供述からクリスが現場にいた物的証拠が発見される。
クリスはホーガンに命じられたことを自供し、ホーガンは再び逮捕される。
本家の元エピソードはシーズン9「小さな目撃者」で、こちらは未見だがこの邦題なので、やはり子どもの目撃者が重要な役割を果たすのだろう。こちらでは目撃した少年の名前がダニー・テイラーで「おいおい」と思ってしまった。このシリーズと並行して見ているWithout a Traceのレギュラーメンバーと同じ名前じゃないか!向こうのダニーも、子どもの頃は壁に落書きとかしてそうな感じだし。
さて新シーズンになっていきなり人事異動。サム・ケイシーが何の説明もなくいなくなってしまい、代わりにジョー・ホーキンスが登場。児童保護課にいたという経歴がさっそく役に立つ形になった。それともう一人、防犯カメラ映像などの分析係が変わっていた。今までのアンジェラはどこへ?
事件は、陪審員ひとりを脅すために人一人を殺して両手を切断するという大がかりな犯行。しかし切断した両手を送りつけてしまうと、事件と事件が結びついてすぐに身元がわかると思うので、歯を除去する必要はあったのだろうかと疑問に思う。
また、陪審はたしか12人いるはずだし補充の陪審員もいるので全員を脅すのは不可能だと思うが……これは、ひとりを脅せば全員に影響があると思ってのことだろうか。実際、これで陪審は解散されてしまったし、それで無罪にもなったので、ホーガンにとっては危ない橋を渡った見返りはあったということだろう。
そんなこんなで残り話数も少なくなってしまったが、今シーズンもよろしく!
2025-11-28
