Without a Trace S7-4 True/False

Without a Trance/FBI失踪者を追え! 7thシーズン Without a Trace

通算140話「17歳の反発」
私立の名門高校に通う男子生徒が失踪。父親がシークレットサービスの捜査官でメディーナと親しいことから、FBIのチームが担当することになった。

Without a Trace/FBI失踪者を追え! シーズン7

  • 脚本:Diego Gutierrez
  • 監督:Martha Mitchell
  • 初回放映:2008-10-21

失踪者:ウィル・ダンカン

私立の名門高校に通う17歳のウィル・ダンカンが失踪。父親がシークレットサービスで偽造通貨を担当する捜査官であり、クラーク・メディーナとは家族ぐるみで親しいことから、FBIのチームが担当することになった。

ウィルは真面目な生徒だったが、最近になって授業をさぼることが多くなっていた。父親の勧めでインターンを勤めていたが、その途中で急に父親に反抗するようになったという。また失踪前、路上でウィルが何者かに殴られた所がドアマンに目撃されていた。ウィルは「何でもない」と言ってそのまま出かけ、通報はしていなかった。

所持品からウィルがよく行くネットカフェが判明し、店員のライラに事情を聞くと、数日前に店内でウィルに怒鳴っていた男がいたとわかる。路上で目撃された男ではなく、同じ学校の生徒だった。どうやらウィルは、校内のシステムに不正アクセスしてテスト問題を盗み出し、生徒たちに渡していたらしい。ネットカフェでウィルにからんだ生徒は、違う問題を与えられて成績が落ちてしまったのだった。

路上でウィルと揉めていた男性が判明するが、彼は「別の男に殴られたウィルを助けようとしただけだ」と言う。ウィルを殴ったのはネットカフェの店員ライラの兄。実はライラはウィルと交際していた。

改めて両親に話を聞くと、ウィルはインターン研修中に父親の浮気現場を目撃し、それで反抗するようになったという。だが話を聞かされた母親はウィルに口止めし「自分が目をつぶれば良いと思っていた」と言う。

ライラと兄の身柄が確保され、事情を聞くとライラは妊娠していると言う。ウィルは最初「中絶しろ」と言ったが、兄に殴られた後、ライラに謝罪していた。父親が浮気をしていることを話し「あんな卑怯者にはなりたくない」と言い、ライラと話し合って和解し、タクシーで帰宅したという。

ライラの話からウィルが利用したタクシーが判明。降りた場所にあるアパートには、父親の愛人が住んでいた。住人からは話が聞けなかったが、階段の手すりには血痕があり、廊下には何かを引きずったような痕跡もあった。ラジエーターの隙間からは、血痕の付着したヘッドホンが発見される。

防犯カメラを調べたところ、ウィルと親しかった女子生徒ダービーの姿が確認される。ダービーは英文学のテスト問題がどうしても必要となってウィルを尾行してきたが、ウィルは「問題を盗んだのは父親への腹いせで、もう止めた」と取り合わない。争っているうちに、ウィルは階段から転落してしまった。

ウィルはそのまま死亡。焦ったダービーは母親に連絡し、2人でウィルの遺体をゴミ箱に投棄したのだった。


マローンは転職を断りマーティンは昇進を断り、「元のチーム」に戻る準備ができてきた感じ。このエピソードでは久しぶりにフルバージョンのオープニングが復活したが、やはりメディーナは入っていない。そろそろ出番も終わりかな。

事件の方は、失踪者の父親が友人だからということでメディーナが担当。良く言えば人脈を大切にする、悪く言えば公私混同するタイプなのかな。だからマーティンを誘ったのか(お父さんが偉いさんだから)。

ウィルと同級だというメディーナの息子は結局出てこなかったな。ウィルが違う問題を渡したことで揉めたという話になった時は、メディーナの息子も関わっていて容疑者になるのか!と思ったけど。でもダービーが「お父さんと仲が良い男子はウィルだけ」と言っていたので、メディーナ親子は仲が悪いのかもしれない。

ラストは、やはりというかウィルは亡くなっていた。姿を現さない理由をにおわせる描写はほとんどなかったと思うので、まぁ予想のうちではあるけれど救いがない。ライラと駆け落ちしようとして途中で保護されるくらいの結末でも良かったのではないかと思った。ウィル母がライラをハグする場面が多少救いにはなっていたかもしれないが。

ウィルは「父のような卑怯者にはならない」と言っていたが、女性に対するだらしのなさは父親譲りではないかと思う。

愛人のアパートをウィルが訪ねた時、まさか室内に父親はいなかったよね……扉どんどん叩いて呼んでいたので、いたら聞こえただろう。もしかして、ウィルが運び出された後に入れ違いでやって来ただろうか、とか思うと恐ろしい。


使用楽曲

  • Agnus Dei by Rufus Wainwright

2025-12-15

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