CSI: Miami - Season 9, Episode 5 ====== #196 Sleepless in Miami ====== * 邦題:「マジック・フィッシュ」 * 脚本:Brian Davidson * 監督:Sam Hill * 初回放映:2010-10-31 ---- ===== 事件概要 ===== ==== ブランドン・ギャレット ==== 「自分は殺された」という通報を受け、ホレイショらが湿地帯へ向かうと、そこではジェイソン・リーガーという男が地面を掘り返していた。土の中には男性の頭部。ジェイソンは他にも「夢を見た」ことを覚えており、その夢のとおり、桟橋から海に落とした箱から男性の胴体、焼却炉の中から焼けた両手が発見される。 ジェイソンは、一連の供述は「夢だった」と主張するが、ナタリアはそれを信用せず厳しく追及。元夫のニックをDVで訴えた時に「夢遊病だった」という言い訳をされたことがあるのだった。 バラバラにされた被害者はブランドン・ギャレットという男性で、妻のステイシーとは別居中。ブランドンの自宅の浴室には大量の血痕とエレナ・マナスという霊能者の名刺があった。 エレナはその名刺に触れて「リーディング」を行い、「持ち主はジェイソンです」と言う。ジェイソンは確かにエレナの客であり、また身体に付着していた体毛などの証拠から、ジェイソンがブランドンを殺害して解体し、頭部を沼地に埋めようとしていたのではないかと思われた。 その後、ステイシーが銀行の口座から大金を引き出していたことがわかり、「殺し屋を雇ったのではないか」と疑われる。だがステイシーは「妊娠するために、エレナ・マナスに頼んでお守りを作ってもらっただけ」と主張。実際、ステイシーは自分が経営するスパの従業員、ピーターと恋仲であり、ピーターの子を妊娠したという。 関係者が皆エレナとつながりがあることから、彼女が事件に関わっているのではないかという疑いが生じ、ナタリアは客としてエレナの店に潜入。ニックのDVのことなどを話し始めると、エレナは「オーラを整える」と言い、呪文のような言葉をつぶやき始める。外では、ナタリアの補聴器を通じてCSIが2人の会話を聞いていた。だが、ずっと同じ言葉が繰り返されていることを不審に思ったホレイショが踏み込んでみると、2人の姿はすでにない。エレナのつぶやきは録音されたものだった。 ナタリアの車がなくなっていたため、GPS信号で位置を調べると、ナタリアは廃工場におり、幻覚を見て錯乱状態。ホレイショとウルフが何とか取り押さえて病院に運んだところ、デトラという幻覚剤を摂取していたことがわかる。エレナはナタリアが囮だと気づき、デトラを混ぜたロウソクを使って逃げる時間を稼いだのだ。おそらくジェイソンも同じように幻覚を見せて操っていたものと思われた。 エレナはその後、店に残して行った金を取りに来たところを逮捕され、ステイシーから依頼を受けたことを認めるが、「ブランドンのオーラを乱して殺してほしい」と頼まれ、どうせ殺せるわけはないのだから、適当にごまかして報酬をもらおうと思ったところ、ブランドンはなぜか本当に死んでしまった。そこでジェイソンを使って遺体を始末させようとしたのだった。 エレナの供述から、ローマンはブランドンの死因はイモガイの神経毒で、手の平から摂取させられたのではないかと思いつく。握手を装って毒を注入したのであれば、犯人の手の平には炎症ができるはず。そしてステイシーのスパでは珍しい生き物を使った施術を何種類も行っていた。 毒を扱った痕跡が見つかったのは、ステイシーではなく恋人のピーター。ピーターはステイシーと早く結婚したいと思うあまり、邪魔なブランドンを殺害したのだった。ステイシーは「私は関係ない。ピーターがやったことよ」と主張し、それを聞いたピーターは逃走しようとするが、トラックにはねられ死亡する。 ---- ===== 感想 ===== 冒頭がホラーっぽいと思ったら、ハロウィンエピだったのか。ホラー風味コメディ、みたいなエピソードかと思ったら、ナタリアのトラウマにスポットが当たり、意外にシリアスな展開に。ナタリアの難聴は、やはり元夫のニック(CSI全体のファンとしては、暴力男にこんな名前つけないで~と思うのだが…)からの暴力が原因だったようだ。前シーズンでその話が出た時は、ナタリアがDV被害を隠すような言動をしたので「ナタリアはDVのことを隠していなかったはずだし、元夫を告発して刑務所送りにしたくらいなのに、今になって否定するなんておかしいんじゃないの」と思ったのだけど、考えてみれば、出所後のニックにストーキングされたかと思うと、ニックが殺されて容疑者になったりしたし、もう思い出すのもイヤ! というような気持ちだったのかも。そういう不安定な気持ちをかかえて潜入したのは、やはり作戦ミスではないかな。薬を盛られただけで済んで幸運だったかも。 それで幻覚に襲われて銃を乱射してしまったナタリアだが、その場にいたのがホレイショとウルフだけだったせいで、発砲の件は本人にも知らされないまま闇に葬られてしまうようだ。人的被害がなかったから、それで良いことになったのかな。リックがいればそういうわけにもいかなかったと思うが……。警部補自らが発砲しまくりのマイアミでは、誰も怪我をしていない発砲など、なかったのと同じことなのかもしれない(いいのか、それで?)。 --- //Yoko (yoko221b) 2013-04-07// [<>]