CSI: NY - Season 3, Episode 13 ====== #60 Obsession ====== * 邦題:「執着」 * 脚本:Jeremy Littman * 監督:Jeffrey G. Hunt * 初回放映:2007-01-17 ---- ===== 事件概要 ===== ==== アレックス・マーティン ==== マック、ステラ、フラック刑事担当。アパートの空き部屋で、不動産業者アレックス・マーティンの刺殺された遺体が発見される。現場の空き室は、アレックスが管理する物件だった。現場の痕跡から、被害者以外に「縛られたブルネットの女性」がいたことがわかり、誘拐事件の可能性が考えられた。 車に残されていた馬の毛と、ブルネットの女性という特徴を合わせて絞り込んだ結果、リズ・グレイソンという女性が2日前から行方不明であることがわかる。彼女が誘拐の被害者かと思われたその時、リズ本人が病院のERに現れたという報告が入る。 リズは、誘拐されてレイプされ、隙を見てナイフで彼を刺して逃げ出したと主張するが、防御創などの痕跡が供述と一致しない。さらに、リズが2人の男性と性交渉を持った――しかも、まずアレックス、次に身元不明男性の順であったことがわかる。アパートの窓の外には、誰かが長時間立って中を覗いていたと思しき足跡が発見される。 アレックスは確かにリズを拉致して空き部屋に監禁していたが、それは合意の上でのロールプレイだった。だが、リズの前夫テリーがそれを外から覗き、怒ってアレックスを刺殺。リズはアレックスを逃がし、自分の犯行ということにして偽装したのだった。 ==== ブルース・アボット ==== ダニー、ホークス、エンジェル刑事担当。セントラルパークで、奇妙ないでたちでショッピングカートに乗っていた男性の遺体が発見される。死因は額を強く殴られたことで、腹部には商品にタグを付けるタグガンで値札が打ち込まれていた。その後、額の傷口からはマニキュアの欠片と、女性らしい裸足の足跡が発見される。 被害者のブルース・アボットは、扮装を凝らしてカートを押して競争する「イディオット・ラン(おバカ競走)」の出場者と判明。ダニーとホークスは、女性の出場者を調べるが、いずれの足跡も被害者の傷とは一致しない。 次にカートを調べてみると、丁寧に修繕して長期間使われていたことがわかる。スーパーではカートは消耗品で修理まではしない。イディオット・ランの出場者たちはカートを適当に調達しているという。そのカートは、元々ホームレスの男が使っていたものだった。それを競走のためにブルースに奪われ、タグガンで撃退しようとした。そしてカートを壊されたことに怒り、落ちていたマネキンの足でブルースを撲殺したのだった。 ---- ===== 感想 ===== またしてもセレブと変人さんのニューヨーク……どちらの事件も、そういう感想しか抱けない今回のエピソード。珍しく貧しい人(ホームレス)が登場したと思ったら犯人だった。注目点はアダムの現場デビューと、ダニーとわんこのツーショットが相変わらず微笑ましかったことぐらいだろうか。 人を殺しても彼女を取り戻せれば後悔しない――リズってそこまで魅力のある女性なんだろうか。強盗ごっこ、誘拐ごっこを楽しんだのだから、今度は逮捕ごっこ、囚人ごっこを楽しむがいい。なんて、ホレイショみたいなことを言いたくなってしまった。あの強盗ごっこに雇われた人が最初から全部しゃべっていれば、話はもっと簡単だったのよね。 「イディオット・ラン」というのは、Iditarod(アラスカで開催される犬ぞりレース)のパロディらしい。本物の方は、ちゃんとしたレースなので念のため。 ---- ===== 使用楽曲 ===== * "Swing Baby Swing" by DNC (イディオット・ランのゴール) --- //Yoko (yoko221b) 2009-04-12// [<>]