CSI: NY - Season 3, Episode 16 ====== #63 Heart of Glass ====== * 邦題:「ガラスの心」 * 脚本:Bill Haynes, Pam Veasey * 監督:David Jackson * 初回放映:2007-02-14 ---- ===== 事件概要 ===== ==== ダイアン・ラングストン、コリーン・バラード ==== マック、ダニー、エンジェル担当。アパートの一室で、ダイアン・ラングストンという女性の遺体が発見される。部屋はシャンパンやキャンドルで飾られ、ダイアンはバラの花びらを浮かべたバスタブで入浴中に死亡したものと思われた。浴槽からは銃弾の破片が発見されるが銃創はなく、遺体が湯に浸かっていたため死因の特定も難航する。 部屋を借りていたD.J.メルボイは、ダイアンからストーキング行為を受けて接近禁止令を申請していたが、現在は海外に出かけている。ダイアンはDJの不在を知らず、クレジットカードを使って鍵をこじあけて侵入したものと思われた。 ダイアンの死因は感電と判明。ダニーはその電気がどこから来たのかを探しに現場へ戻り、天井の換気扇に注目する。換気扇の蓋を開けると、中には弾丸の破片があった。銃弾が撃ち込まれたために配線がショートし、音に気づいて中を見ようと手を伸ばしたダイアンが感電したのだった。ダニーは、隣人のひとりが銃声を2度聞いていること、悲鳴を聞いたという上の階のコリーンが「ひどい頭痛がして」と言っていたことを思い出す。 コリーンをモルグへ連れて来てスキャンすると、何とコリーンの頭部には銃弾が入っていた。夫のラッセルは若い愛人を作り、妻を殺害しようと頭を撃った。1発は床を撃ち抜き、もう1発はコリーンの頭に命中したが、傷は浅く出血もシャワーで洗い流されて気づかない程度だった。 ==== エメリー・ゲーブル ==== マック、ステラ、ホークス、フラック担当。音楽プロデューサーのエメリー・ゲーブルが自宅で殺害される。現場には鏡やガラスの破片が散らばっており、エメリーの手首にはガラスの破片が刺さっていた。姉のケネディは「知らない女が部屋に侵入して自分を襲い、弟を殺した」と供述する。ケネディは以前にもその女性が侵入したと通報したことがあった。 現場を捜査中のステラは、誤って被害者の血のついたガラス片で自分の腕を切ってしまい、その後エメリーがHIV陽性患者だったことを知ってショックを受ける。 エメリーのもとへは、薬物におぼれて見捨てられた歌手のベッカや、カッピングで治療を行うミアが訪れたことがわかる。2人ともケネディが主張する「ブロンドで身長が165cmくらいの女性」という人相に当てはまるが、犯行を裏付ける証拠は見つからない。ケネディの主張に矛盾を感じたマックは、保険金目的で彼女が殺したのではないかと疑うが、ポリグラフ検査の結果、嘘はついていないらしいとわかる。 エメリーが自殺した可能性を考え、証拠を求めて現場に戻ったマックとステラはようやく「侵入者」の正体に気づく。 ケネディは交通事故がきっかけで「カプグラ症候群」という脳障害を患い、窓ガラスや鏡に映る自分の姿を他人と誤認するようになっていた。その日も自分の姿を見て追い出そうとし、止めようとしたエメリーが破片で腕を切って死んでしまったのだった。自覚のないケネディはその話を信じようとせず、取調室の鏡を見て「あの女が弟を殺したのよ」と叫ぶ。 ---- ===== 感想 ===== あぁそうか、CSIではよくこういうのがあるよなぁ……と思ってしまった冒頭場面。ベガスでもマイアミでも見かけることだけど、「本命の女性」にスポットを当てる前に、他の女性の話を終了させておくっていうパターン。前回クレアさんとリードの話があったのは、ペイトンとの話を本格的に進めるためだったのか……ま、いっか。他のシリーズと比べたらまだ美しくまとめられていたかなと思う。 それはともかく。バスタブ事件の方では頭を撃たれて「ひどい頭痛」で済んでいるって、現実に可能なんだろうかと考えてしまった。何だか「嘘みたいな本当の話」としてありそうななさそうな……うーん、でも特に元ネタになった話はなさそうなので、誇張したか「理論上あり得なくはない」程度の可能性なのかもしれない。 そしてエメリーの事件ではステラが現場で怪我をして、HIV感染の可能性を知って動揺する。直ちにマックに報告が行っていなくていいのだろうか。現場を汚染しているし他の捜査官の安全にも関わることなのに。このHIV疑惑はこの後どれくらい引っ張るのだろう。「結果が出るまで3ヶ月」ということは、フィナーレには間に合うのかな? ---- ===== 使用楽曲 ===== * "Just In Time" by Stacey K. Black (ベッカの曲) --- //Yoko (yoko221b) 2009-04-28// [<>]