CSI: NY - Season 5, Episode 16 ====== #108 No Good Dead ====== * 邦題:「都会のハゲタカ」 * 脚本:Rusty Cundieff, Floyd Byars * 監督:Matt Earl Beesley * 初回放映:2009-02-25 ---- ===== 事件概要 ===== ==== ジョン・ポロック ==== マックとステラがコーヒーを飲んでいると、突然ステラのコーヒーに何かが落下。継状を飛んでいた鳥が人間の眼球を落としていったのだ。 移植型コンタクトレンズをしていたため、登録番号から持ち主はIT企業を経営するジョン・ポロックと判明。自宅へ行ってみると、テラスの花壇に埋められていたポロックの遺体が発見される。ベネズエラ出身の妻フローラは行方がわからなかったが、旅行でアトランティックシティへ行っていたと分かる。 ハゲタカによって臓器のほとんどが持ち去られていたため、死因の特定は難航するが、アダムとダニーが巣を突き止めて胃を発見する。シドは情報を集めてバーチャルオートプシーを行い、被害者は腹部を殴られて内出血を起こして死亡したと判断する。被害者は胃潰瘍を患い、大量に胃薬を服用していた。胃壁がもろくなっていたため、殴られただけで内出血を起こしてしまったのだ。加害者はただ殴っただけなのに相手が死亡したことに動揺し、花壇に埋めて逃げた可能性があった。 アダムは被害者の部屋にあったクロックラジオから隠しカメラを発見。映像を確認すると、頭にツノを生やした不審な人影が確認される。それはアパートの大家のクエンティン・オスウェゴで、頭のツノは尖ったボディピアスだった。オスウェゴは家賃を巡ってポロックともめており、動機もあったが、手の跡は遺体の皮下挫傷とは不一致。 フローラが襲われて暴行を受けたと、兄のエンリコが通報する。エンリコは「妹が血まみれで倒れていた」と言うが、調べてみるとフローラから検出された精液はエンリコのもの。2人は兄妹ではなかったのだ。フローラはグリーンカードが目当てでポロックに近づいたが、いつしか本当に彼を愛するようになってしまった。ポロックはオスウェゴからの嫌がらせの証拠をつかむためにカメラを仕掛け、その映像でフローラとエンリコの秘密を知り、エンリコに殴られて死亡したものと思われた。 ---- ===== 感想 ===== 冒頭、ステラにエラのことを話すマック。エラは以前のエピに登場した女性で、最初に登場したとき(7話「地下室の死体」)は家庭の問題を抱えた孤独な女性という印象だった――人々の秘密を募集するという懺悔室みたいなサイトを運営し、出会い系で知り合った男性に好意を持ったらそれが実の父親で、その挙句母親が父親を殺害してしまうなんて、まだ若いのに散々な人生だ。 それが、次に登場したとき(11話「禁断の果実」)はマックの気を引こうと証拠を捏造して自作自演。やはり寂しかったのだろうか。マックのような、頼りがいのありそうな大人の男性に惹かれる、というのは……。捜査に協力して、役に立てる自分を評価してもらいたかったのか。しかしあっさり見抜かれて叱られ、自殺未遂騒ぎ。どう見ても狂言。 その時は、ストーカーと化したエラがこの後もいろいろマックを悩ませるのだろうか? と思ったが、どうやら今回であっさり終了する様子(エラ役の女優さんの出演がもうないから)。「彼をモノにしてみせる」というカードを壁にこっそり貼っていた所なんかは怖かったけど、しばらく泊めてと頼める友達がいるみたいだし、意外に普通の子なのかも。 さて、エラの話はほんのわき道で、メインの事件はステラのコーヒーが台無しになったこと。マックと話をしていたら、鳥が落としたものが狙いばっちりコーヒーの中に落下、しかもそれが人間の目玉だった(きゃー)。 そこでその場は「犯罪現場」となるが、その周囲に黄色いテープを張ってもあまり意味がないような……。 自称・兄妹が実はカップルの詐欺師で、妹が裕福な男性を誘惑するうちに本気で恋をするという、割とありがちな展開だった。シャーロック・ホームズにもそういう話あったよね。他にもあったと思う。初期のベガスにあったのはその逆(夫婦のふりで実は兄妹)だったけど。 ---- ===== 使用楽曲 ===== * Careful What You Wish For by We Fell To Earth (ダニーが被害者の自宅を調べる場面) --- //Yoko (yoko221b) 2011-02-22, 改訂 2015-01-11// [<>]