CSI: NY - Season 5, Episode 17 ====== #109 Green Piece ====== * 邦題:「正義のかけら」 * 脚本:Zachary Reiter * 監督:Jeffrey Hunt * 初回放映:2009-03-11 ---- ===== 事件概要 ===== ==== フィリックス・レッドマン、アリソン・レッドマン ==== 路上でホッケーをしていたアダムが爆発事件に巻き込まれる。転がったボールを取ろうとしたところで駐車中のバンが爆発し、近くの民家が全壊。アダムは爆風で飛ばされるが、幸い軽傷ですんだ。家の中には、リサイクル会社を経営する住人のフィリックス・レッドマンがいたが、こちらも奇跡的に軽傷。バンに積まれていた爆薬は大量で、近隣の施設か行事を狙ったテロの可能性も考えられた。 レッドマンの妻は実家を訪ねており不在。他には誰もいないはずだったが、家の中からは若い女性の遺体が発見される。それは娘のアリソンで、州北部の学校に通っていたため、父親は娘が帰宅していたことを知らなかったのだ。 バンはレンタカーとわかり、借主が割り出されるが、署名は偽造。また、バンの構造から、爆薬は最初からレッドマンの自宅を狙って爆発するよう仕組まれていたことがわかる。レッドマンの会社は電子廃棄物の処理に関して行政と大口の契約を結んだばかりだったが、レッドマンは「ライバルはいるが、そこまで恨まれるとは考えられない」と言う。 起爆装置の特徴から、環境テロ集団「ピュアリスト」が浮上する。通常は犯行声明を出すが、今回は死者を出してしまったため沈黙している可能性があった。しかしレッドマンの仕事は環境破壊ではなくむしろ環境保護なので、動機が不明。 復帰したアダムはアリソンのポケットに入っていた紙片を復元する。それは中国のグイユ(貴嶼)という地方の写真だった。また、バンのバックミラーからは、アリソンの部分指紋が発見される。アリソンは「ピュアリスト」のメンバーだった。グイユには米国の電子廃棄物が大量に違法輸出されており、レッドマンもこれに加担していたのだ。 パイプを固定した万力の工具痕が「ピュアリスト」のリーダー、メイヘムにつながり、メイヘムは逮捕。メイヘムはレッドマンの正体を知って爆破を計画し、直前になってアリソンに標的を知らせた。アリソンは父親を救おうとして自宅へ戻り、爆発に巻き込まれてしまったのだ。 ---- ===== 感想 ===== 普段はラボにこもっているアダムが外でスポーツ。意外にアウトドア派……と思っていたら何と、大爆発に巻き込まれてしまう。アダムが外出するというと、ギャングに捕まって拷問されたり、知らずに犯人と仲良くなったり、変わったことがあって面白い。 ホッケーというと、フィールドホッケーとアイスホッケーぐらいしか知らなかったが、ローラースケートでプレーするのもあるのか~……と思って検索してみると、ちゃんと「ローラーホッケー」という種目があるのだ。4輪のローラースケートを使う「ローラーホッケー」と、インラインスケートを使う「インライン(ローラー)ホッケー」があるようだが、今回のはどっちだ? 冒頭のプレー場面が速すぎて種別がはっきりしないが、何となくインラインスケートのように見えた。 アダムが軽い怪我で済んだのは良かったが、捜査に加わっても良いのだろうか。別に狙われたわけではなく、たまたま巻き込まれただけなので構わないと判断されたのかな。 さて事件。家にいないはずの娘がいつの間にか帰宅していて死亡したことを知り、父親はひどく動揺する。実は最初に見た時、この動揺が実は罪悪感では――つまり自作自演なんじゃないかと疑ってしまったのだが、真相はその逆だった。父親の影響で環境問題に関心を持ち、そのあげく過激な団体に参加して父親が「敵」であると知ってしまうという皮肉な背景事情。 中国のグイユに産業廃棄物が大量に「輸出」されているのは実際の話で、このエピ放送の数年前から問題になっていたようだ。おそらく現在も続いているのだろう。 そして、このエピを最後にリンジーはモンタナへ里帰りしてしばらくお休みになるが、その直前にダニーが再びプロポーズし、市役所で超シンプルな結婚式をあげる。まぁ、これもシーズンを重ねて2人がしっかりした良い夫婦になってくれているからこそ、今振り返って微笑ましく見ていられるけど、初めて見た時は「ここまでやる必要ある?」みたいな印象だったっけな。 ---- ===== 使用楽曲 ===== * Showdown by Pendulum (冒頭) --- //Yoko (yoko221b) 2015-01-13// [<>]